2017年も暮れようとしています。さて、今年も昨年にならい、2017年に見た映画をリストにしてみました。見にいった順。去年、映画振り返りで記事を書いた時に、もし来年もこれをやるんだったら、見た映画を記録しておいた方がいいな。そう思ったはずなのに、なぜかまったく記録していなかったので、KINEZOのマイスタンプと残っていた半券、それと今年公開された映画の一覧を頼りに、リストを作成しました。もしかしたら抜けがあるかも知れないけど、まあ記憶にも記録にも残らなかったのは見てないのと同じ、といいきるにはどうも自信も思い切りもないのですが、でもまあ仕方ない。かくして、2017年、劇場で見た映画であります。
見た順! です。
- この世界の片隅に
- ドント・ブリーズ
- ドクター・ストレンジ
- 君の名は。
- マイマイ新子と千年の魔法
- ひるね姫 知らないワタシの物語
- 夜は短し歩けよ乙女
- 夜明け告げるルーのうた
- ハクソー・リッジ
- メアリと魔女の花
- KUBO クボ 二本の弦の秘密
- ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~
- ガールズ&パンツァー 最終章 第1話
例年どおりではありますが、アニメ優位、というか、ほぼアニメ、たまに洋画といった具合です。アニメ10本、洋画3本。年の前半はわりとマメに映画館にいっていたんですが、夏が暑かったからとかなのかなあ、突然出掛けるのが億劫になったのか、夏から秋にかけてはまったく見ていません。昨年は23本見たのが今年は13本。夏から秋にかけての空白が、見た本数の差となっている感じですね。
今年の映画の印象としては、『この世界の片隅に』から『マイマイ新子と千年の魔法』にかけてくらいまでは、昨年の余韻をまだ残しているといった感じ。『ドント・ブリーズ』も、公開されたのは昨年末ですもんね。なので、今から振り返るには遠すぎる、そんな風にも感じられてしまうのですね。
『ひるね姫』から『夜は短し歩けよ乙女』、『夜明け告げるルーのうた』、『メアリと魔女の花』くらいになると今年のアニメという印象に切り替わります。昨年は『君の名は。』に『この世界の片隅に』と、アニメがやたら強かったわけですが、長く続くそれらの余韻を抜けて、今年のアニメがずらりと並んだ、そんな感触でした。
『ひるね姫』は、まったく内容も知らずに見にいったんですね。最初、昼寝が好きな女の子の夢にまどろむ話? そう思っていたら、なんかロボットが出てる予告がきちゃいましてね、ええっ!? そんな話なの!? 強大な敵と戦っちゃったりしちゃう話!? そういうわけではありませんでした。夢にまどろみつつ現実の問題に向き合い、状況を変化させていく。そういった話の流れ、なかなかに面白かったと思います。
面白かったアニメといえば、『夜は短し歩けよ乙女』、『夜明け告げるルーのうた』。湯浅政明監督のアニメですね。この人のアニメは動きが愉快で、ほんと、見ていて楽しくなる。『乙女』でいえば詭弁踊り。なんだろうなあ、あの動き。ちょっとすごいよな。『ルーのうた』も町の人を巻き込んでのダンスシーンなんてありますけど、わくわくさせることったらない。すごいわ。アニメーションの根本の面白さっていったらいいのかなあ。絵が動くという面白さ、そいつをこれでもかって見せつけてくれた映画だと思ったのですね。しっかし、こんなにも面白いのに、さらには描かれる人の情なんてのも、こう胸にぐっと迫る、きっと広く世の中、多くの人に届くだろう、そう思わせてくれるものだっていうんですが、でもきっとなかなかそうはいかないんだろうなあ。なんて思ってたら、『ルーのうた』がアヌシーで賞をとりました。2017年のアニメ映画もすごいじゃないか。そう思ってたら、『歩けよ乙女』がオタワで賞をとっていて、なんだ、すごいな、驚きですよ。国内でも話題になってくれたらいいんだけどなあ。
『ハクソー・リッジ』は、沖縄戦の映画と知って見にいきました。沖縄は浦添市役所のtweetsですね。
もしこのtweetsが流れてこなかったら、映画の存在も知ることなく終わったろうなあ。運がよかったと思います。沖縄の戦場、ハクソー・リッジという激戦区をめぐる戦闘を山場に、不殺を貫いた米軍衛生兵の物語というのですが、これ、すごい迫力だった。日本兵が悪鬼羅刹のような凄まじさをもって襲いかかってくるんです。これがアメリカから見た敵国日本の姿であるのだろうなあ。死をも厭わず突っ込んでくる、文化を違えた敵。夜にもなれば、まるで幽鬼のようにそこかしこから湧き出し襲いかかってくる、そんな、油断ならぬ相手。圧倒されました。そうした理解を超えた敵を相手にする戦場の過酷さを描くそこには、主人公の英雄的行動をではなく、むしろ人間性に対する献身を見る思いがした。そんなことを覚えています。
年末、つい最近見た映画では、『KUBO』がすごかったです。これ、ストップモーションです。人形をちょっとずつ動かしながらコマ撮りして作られた映画。もうね、想像を絶する動きをします。物語も、物語の様式をしっかりと受けて作られて、劇中でKUBOが語る物語、その語り口がそのまま劇全体に敷衍するかのよう。そうした仕組みも面白いのですが、いや、ほんと、この映画はまだ上映している館もあるようだから、もし可能なら劇場でご覧になることをおすすめします。
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