『まんがタイムきらら』2018年1月号、昨日の続きです。
『おとめサキュバス』。やったあ、ヴェロルだ。ひとり、居室でアレの練習をしているヴェロル。奥にある熱い云々、意味深なこといってるんですが、はたしてなにをしようとしているのか。街に出ていたキュリアとみちるに見つかっちゃいましてね、ヴェロル、ジャージ姿、素敵。それで後をつけたらお惣菜屋のお爺さんを見つめているっていうわけですよ。そうか! あのお爺さんを誘惑するつもりだな! キュリアの見立てを、きっと違うと思いながら、面白くなりそうだからと同意して後押ししちゃうみちる、悪い子だなあ! いい笑顔! そうか、コロッケ食べたかったんだ。この店のコロッケが、お婆ちゃんの芋揚げを思い出させるんだ。ヴェロル、泣いちゃって、ああ、ホームシック。ほんと、この子、素朴でいい子だなあ。なんとか頑張ろうとしてもうまくいかなくって、コウモリに化けて偵察に出たら、網で追い立てられて心に傷負っちゃって、でもこのショボンとしたヴェロル、申し訳ないけど可愛いなあ。コロッケ食べたい、でも買えない。そんなヴェロルの窮状を、キュリア、助けようとしてくれて、自分だって男性が苦手だっていうのにね! でも、ここからが面白かった。お爺さんは苦手、でもお婆さんには素敵な笑顔、丁寧な受け答えでもって対応しちゃって、ああー、お婆さん、魅了されてるじゃん! ほんと、キュリアの実力、垣間見たように思いましたよ。でもってヴェロル。ああ、素直になれない。でも、お礼の練習しちゃうとかね、ほんと、不器用なお嬢さんですよ。
『オリーブ! — Believe, “Olive”?』。最終回ですよ。新入生歓迎会にてマジックのステージを披露します。リリィの枕元に置かれた手紙がすごいよね! 開くと朝食が出てくる! でもって、新入生歓迎会、楽しみにしててねとのちゑからのメッセージ。ああ、この手書きの文字の感触、濃淡のついた筆跡も実にいいなあ。ホウキに乗って学校に向かうスズとコニーに、あおば、ちゑが合流して、ああ、この様子、春の情景、空の青さとあいまって、すごくはなやかで、すがすがしく、美しくって、さみしさもほのかに感じさせて、そしてまぶしい。そうか、今日のステージは、ただのマジックを見せるのではなく、そこに魔法も混ぜてくる。皆に魔法を信じてもらう、そのための一歩でもあるんですね。リリィの通学の情景もまた素敵で、ああ、オリーブについて噂になってるんだ。本当の魔法使いのクラブだって。あのクジラも本物だって、そうした評判耳にして嬉しそうなリリィのあの表情! 今回、最終回だからといっていいのかな、みんなが本当にいい表情してるんですね。輝いてる。読んでいる私の心にも多くを伝えてくる、そんな情感にあふれた絵の力、もうね、見ていてたまらなくなりましたよ。来年は先輩たちは居ないんだ、寂しくなったスズと先輩たちのやりとりなんかもね、ぐっと胸にくる。ああ、いい最終回だったのではないでしょうか。オリーブの活動に一段落がついて、そして新しいオリーブの幕がいよいよ開けようという、そうした希望も感じさせる、いい最終回だったと思います。
My Private D☆V、『エクソシストと首輪の悪魔』の池内たぬまであります。おお、イラスト、力入っていますよ。ごてごて+フリフリした服装の女の子が大好物、というわけで、イラストのお嬢さんも、フリルいっぱい、リボンもいっぱい。装飾もきらびやかで、なにおりあのウェーブがかった髪の表情が美しい。頬染めてこちらに硬ばった視線向けてくるのは、照れている? 緊張している? あの、きつく抱いたぬいぐるみ、その様子からもこのお嬢さんの内気な性格、読み取れるように感じますね。黒の印象の強いイラストなのに、重さよりも、艶めいた美しさ感じさせて、とてもいいイラストでありますよ。
- 『まんがタイムきらら』第16巻第1号(2018年1月号)
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