『まんがホーム』2018年1月号、昨日の続きです。
『うちの秘書さま』。素敵扉イラスト! 七瀬も美しいけど、メイドさんも素敵だなあ! さて、そんなメイドさんの若き日のエピソードですよ。はじめ坊ちゃんがまだサンタクロースを信じていてっていう、そんな幼ないはじめ様からクリスマスに欲しいプレゼントを聞き出そうとして苦労するっていう話なんですね。新人の頃。おお、先代のメイド長! なんとかして欲しいものを聞き出すようにとの命を受けて、利かない機転を精一杯動員して聞き出して、誤魔化してっていう、その奮闘がおかしくって、ほんと、見た目には全然変わっちゃいないんだけど、今とは違う感じもあって、面白かったです。サンタクロースになってからのあの誤魔化し! うらめしやで気絶させるとか、ほんと苦肉の策なんでしょうけど、ひどくてひどくて、おかしかった。けど一番は、最後の誤解の瞬間ですね。今回、満足度の高い一本でしたよ。
『歌詠みもみじ』。こちらもサンタクロースの話ですね。小さなもみじはまだサンタクロースを信じていて、やっぱり欲しいものを聞き出すのが大変でっていうの。ああ、これ、幼稚園で書いた手紙というの、親の代わりに聞いて、伝えてくれるっていうのは親切でいいですね。しかしワイルドなもみじですよ。サンタクロースを捕まえるとかね、それでサンタ衣装のピザ屋にアタックしたり、そんなもみじをなんとか誤魔化すために、風呂場の窓から侵入してる! とか、それほんと、危険な侵入者じゃん! サンタクロースのかっこうしたパパさんの失態と、その危機を救ったママさんのナイスフォローとかね、あの連携おかしかった。まさか、あのサンタコスプレがこの展開のための布石だったとか! しかしよくできて面白い話でした。そして安定のまりなさんですよ。ええ、そんな設定でしたね!
『マチ姉さんの妄想アワー』。こちらでもサンタの正体とかいってますけど、さすがマチ姉さんというべきか、赤い服の悪魔だって弟に説明してたのか……。本編も面白かったです。これ、「アドバイス」、みにくいアヒルの子ですが、これはきっと続くな……。そしてシンデレラの真実、森越えのシーン。最初、ちょっと本当にあったのではないかと思ったんだけど、あぶないあぶない、安堂友子のもっともらしさに騙されるところだった……。もう定番のシリーズになっている、白雪姫のお妃と鏡の対話も極まってきて、おお、内なる天の声! ほんと、このシリーズ、面白いです。でも、追放される方はたまったもんじゃないな! 今回、一番に感心させられたのは、「感受性豊か」、はだかの王様ですよ。おお、王様がクレバーすぎる! しかもその解釈の鋭さよ! ほんと、これ、ドシンときましたね。人魚姫のシリーズも面白い。そしてシンデレラの続きから、うさぎとかめに流れるこの素晴しい展開。クマがかじるとかいってるのヤバくてヤバくて! しかし見事に面白い。最高でした。
- 『まんがホーム』第32巻第1号(2018年1月号)
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