2017年12月2日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年1月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年1月号、一昨日の続きです。

『ネコじまにゃんだフル』。めちゃくちゃ面白かったですよ。家庭訪問で踏み込んだロンの家。ご禁制のテレビがあったりゲームがあったりして、無道さんに知られたら大変だ! っていうんですが、それをもってゲーム勝負に持ち込む先生。その勝負の様子がおかしくっておかしくって、だって最初のレースゲームで、あれ? ずいぶん自信ありそうだったけど、先生、本当は苦手なのかな? と思わせて、バグ技でショートカットじゃん! ズルじゃなくて仕様っていってるけど、いやいや、これ友達との対戦でやったらケンカになるやつやん! 格闘ゲームでのコンボを繋ぎ続けて一方的に勝つところとかもね、容赦ない。大人げない。めちゃくちゃ面白い。ロン、マジ泣きやん。で、最後の落ちものゲーム。クロが画面前占有! いやね、けどね、先生、これでロンの登校を勝ち取って、ああ、テレビは取り上げないんだ。それでたまにはゲームして遊ぼうって、いい落着しましたね。ほんと、今回のゲームのエピソード。クロとシロの様子も面白くって、とてもよかった。頬、ゆるみっぱなしです。

『はやしたてまつり♪』。これも面白かった。近野江はやし連のアピール。ポスター作って貼り出しても、そんなに見てもらえないだろう。ということでSNSを活用しましょう。月が発案しましてね、しかしSNSったって、そうそう見ちゃあもらえないものなあ。そう思ってたら、ここからの展開がわりかしリアルな感じありまして、おかしい、面白い。すぐさまくるいいねならぬないすぅ♪。え? そんなにはやくくるわけないじゃん! と思ったら、さなみか! 続いて月からのないすぅ♪。そして次はふうの番かと思ったら、アカウントバレを異様に怖れる彼女。どうして? ああー、『きらドル☆スターライブ』のキャラアイコン! アニメ好きってバレちゃったよ! うわああああきらどるメロリーンかわいいい! って、ふうさん、SNSだとそんななんだ! めちゃくちゃ面白い。笑いとまらない。世界中に見られる想像で撃沈した巌に続いて、今度はふうが撃沈だ! ほんと、このダメージ度、最高に面白かったし気の毒でした。でもって、さなみの失敗ですよ。お囃子の演奏動画あげたら、結構な反応もらってるじゃん! って、ええ? 10分で3千とか、さすがにそれはいきすぎじゃない!? って、プライベート画像出しちゃったか! って、風呂のそれはマズいよ! もうネットから消えないやつだ……。大変なことになりました、って、いやもう、そりゃ伸びるよ、っていうか、大ダメージすぎる! そして、ええと、リーンさん? なんか、えらいことになりそうな予感ですよ。ほんと、SNSの運用は気をつけないと危険ですよっていう、啓蒙話みたいになってますよ。

『疾風ういんどみる!』、最終回! ああ、つむじ、ライバル宣言じゃないですか! ずっと思い悩んでいた様子のつむじ。もう乗らないといいだした、その真意。ああ! ヨットに乗らないんじゃない、ふーことは乗らない。なぜなら、ヨットでふーこに負けたくないからって! ああ、このライバル宣言、つむじの表情のキリっとして凛々しい様、素晴しい。成長を続ける、伸びていくふーこの様子に、負けっぱなしではいられない、悔しいって、来年こそはラン先輩とのペアで、ふーこ、はやて組に勝つんだっていうつむじの姿、これ、もうたまらん素晴しさでした。いさなとの和解もあり、そして風鳴に戻ってからのエピソードも、とてもよかった。もう帰るだけというのに、艇庫に寄らずにはおられなかった4人ですよ。ほんと、よかった。最後の風に呼びかけるふーこの姿もね、チームの皆も、ヨットも、そして風も仲間なんだって思わせてくれて、とてもよかったです。

『トモダチヅクリ』。劇の本番までもうわずか。絶対に成功させなくちゃ、気負いすぎて余裕をなくしてる麻乃が心配ですよ。このまま思いつめてしまうのかな? そう思ってたら、アカリ、静のメイド&執事喫茶で、麻乃も執事になっちゃったりしてね、しかも大活躍! 困ったお客さんをハードな雰囲気で追い返したかと思えば、キリッと凛々しいその表情でもって、女子をとりこにしてしまう! ああ、麻乃さん、罪ですわ。美しさは罪ですわよ! こうした楽しい小エピソードが一段落したら、また麻乃の内心描かれて、ああ、麻乃、君、大丈夫か。そう思ったところに、静ですよ。ああ、静、もうすっかりわかってるんだ。麻乃の感じているプレッシャー。思いつめてること。すっかりわかった上で、劇のこと、麻乃のこと、失敗してもいいんですよって、語って聞かせる。困ってる誰かがいたら、見返りとか期待せずに助けるじゃないか。それと同じなんだっていって、手をとる、その様子に涙でしたよ。これまで描かれてきたこと、それがここに集約されて見事でした。この子たちの、ずっと積み上げてきたこと、一緒に大切に育ててきたこと、その思いが、ここにひとつの流れとなってそそぎこまれた。たっぷりとして豊かです。これまで、この子たちのこと、見守るようにして読んできた、それだけに感慨無量でした。いや、しかしこれはまだクライマックス手前です。次回こそは最終回、麻乃の晴れ舞台。いかがなりますか。もう、穏やかではないですよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第1号(2018年1月号)

0 件のコメント: