『まんがタウン』2018年1月号、昨日の続きです。
『みんな猫に恋してる』。猫の島田課長。この会社の生命線みたいになってるわけですけど、支社の人間もそのご利益にあやかろうと、本社にくれば課長に詣でる。四方木の、この会社の風潮にちょっとついていけなくなりかかってる風なところ、おかしかったなあ。そんな四方木、なんかいろいろ過去があるんですね。誰しも人にいいたくないことくらいあるだろう。そういって、鹿目が助けてくれたりね、また車に乗りこんで支社にいっちゃった課長を迎えにいくのにね、鹿目も付き添ってくれたりね、その車内での会話とか、ふたりの距離が近くなってると感じられてよかったですよ。そして支社での情景も、ああ、鹿目と課長の距離も近くなっちゃった!? そう思ったら、まさかそんな展開が! ほんと、鹿目さん、猫運が悪いんだなあ。
『俺の生徒は神メイド』。知世子と九鬼先生、ふたりでメイド喫茶にいきましたっていうんですが、あれ? 先生、苦手なんだ。あんなにりとる・ばーどにご執心だった先生が、メイド喫茶は苦手ときますか。なるほどなあ、りとる・ばーどって特別なんだ。さらにいえば、ちょこるんも特別なんだ。メイド喫茶で、知世子相手にりとる・ばーど愛とちょこるん愛を語る先生、やばいよ! ほら、知世子も変な顔してるじゃん! 今回は、知世子のクレバーなところ、メイド喫茶はアトラクションなんだとかね、またお客はなにを求めているのか、ましてや文化祭といったお祭り的状況においてはなどなど、先生に説いて聞かせるところ、実によかったです。というか、自分には私服知世子がご褒美でした。ちょこるんと知世子だったら、断然知世子ですね!
『中年マンガ家ですが介護ヘルパー続けてます』。今回、女の子の手をひいているの見て、おや、休日ですか? と思ったら、これもまた仕事なんですね。30分の仕事を週4日。みあちゃんの、小学校から学童までの移動につきそうという仕事なんだそうですが、30分か、楽そうだなと思ったら、全然そんなことないんですね! そうかあ、みあちゃん、ダウン症の一年生。寄り道いっぱい元気いっぱいで、でも人懐っこいのはよいですね。体重12kgとカバン6kgの重みとかね、大変だ。甘やかしてーって全身でアピールするんだ。大変だ。でも、そうしたみあちゃんとのやりとりを通して見えるもの、気づくこと、与えられるもの、そうしたことの見えるという様子がよくて、あの最後のページなんかね、嬉しそうに手をひかれて歩いてるみあちゃんの様子。これ、ほんと、しあわせなもの感じさせられましたよ。
『あいたま』。ほんと面白いなあ。バニラがいいですよ。アイドルに興味のなかったはずのこの子が、ひよことの出会いをきっかけにその世界を広げていく様がいい。好きなアイドルができた。友達もできた。推しアイドルについて語りあえる仲間もできた。偏狭で尊大で頑なだったバニラが、ひよこ愛をきっかけに、他者のことも思いやれるようになって、さらにはあいの手伝いまでしてくれるっていうんですよ。バニラ、変わった。この子の変化、それが本当に見ていて嬉しくなる。処世術っていいますが、ギブアンドテイクですね、仕事の対価として、ひよこのレア画像をあいに求めたりね、こうした変化もまたよし! でありましたよ。しかし最後の一本、はみちゃんと一緒に信州いき。一言もしゃべらなかったんだ! いや、ここは和解のチャンスではないのか!? と思ったけど、そうはならないのがこの子たちらしさなんでしょうね。おかしくて、笑っちゃいましたよ。
- 『まんがタウン』第19巻第1号(2018年1月号)
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