『まんがタイム』2018年1月号、昨日の続きです。
『ボンジュール!仲居さん』。扉の着物のサラさん、素敵だなあ。さて、本編はお客さんのプロポーズ大作戦ですよ。お客さんといっても、康弘の馴染みの職人さん。かんざしを作っている人で、そのかんざしの出来は康弘にとっても刺激になってるようですよ。この職人さん、山代さん、プロポーズしようという気持ちと、まだ半人前の自分にしっかり支えていけるだろうかという不安の間で揺れ動いているんですね。どれほどのプレッシャーであるのか、山代、普段どおりのふるまいできなくなっちゃってて、自分といてもつまらないんじゃないかって彼女さん、頼子も不安にさせちゃって、って、この状況をサラがいつものお節介で好転させるの、ああ、ほんと、これ、よかったと思いますよ。着物姿で現れた頼子が、そのかんざしつけてもらえませんか。目を隠してしまっていた髪がかんざしでまとめられて、ああ、あの晴れやかな表情。頼子から口火を切った。それを受けて、ああ、山代、しっかり伝えましたね。まだ初々しくて、どことなく不器用さ感じさせるふたりの門出にそっと手をさしのべた。サラに康弘、いい力添えでありましたよ。
『おかわり自転車』。おお、ミトさん、やる気ですね。今日は決戦日というので自転車に乗ってきましたよ。会議に出席する、それが決戦。緊張をほぐすのと、それから士気をあげるのと、コトコのゲン担ぎを自分でもやってみて、これが好評で、ええ、ミト、自転車に乗りはじめて、さらにポジティブ、元気にはればれと、よい雰囲気を感じさせて素敵ですよね。そして、ミト、念願のデザイン部から声をかけられて、まさかのスカウト!? いや、そこまで甘くはないんですけどさ、サイクルジャージのデザインをするというので、実際に使ってる人の意見を聞かせてほしい。ええ、あこがれの仕事に関わることができて、このね、嬉しさと、ちょっと悔しさが混じった感触、これがねいい味わいになっていたと思うのですよ。ほんと、ミト、悩んだりしても、自転車乗って、気持ちをあげて、すっきりとしてさわやか。いい展開が続きます。
『とり男子』。結構気に入っていますよ。鳥好きが高じて、鳥について学ぶために大学を選んだ鴨川新一郎。この人の今日の発見は、ハシブトガラスの貯食。へー、こういう習性があるんですね。それを目にして、都会のカラスもやるんだって、すごくいい笑顔見せるんですね。それほどに鳥の好きな彼が、大学の授業での自己紹介、他の学生は実家にフクロウがいるとか、親が獣医、家がブリーダーとか牧場とか、もう全然環境が違ってる、それに引き換え自分はただ鳥が好きなだけだってね、卑下しちゃったんですね。けど、これわかるよ。自分も大学で、前提となる環境が違いすぎるってコンプレックスに思ったりしましたから。けれど、だからこそでしょうね、隣人の烏丸からね、比べるものじゃないと思いますけどって、自分が好きだって思えるならそれでいいんじゃないでしょうかってね、いってもらえて、それで気が楽になったんだろうなあ。ええ、自分もね、きっとそれでいいんだろうな、好きで好きで、知りたくて学びたくて、そういう気持ちがあればいいんだろうなって、なんだか昔の自分の気持ちが癒される、そんな気になれたんですね。
『友ちゃん!』。学校が長期休みに入りまして、ああ、学校があれば修に毎日あえるけど、休みになったらその機会もなくなっちゃうって落ち込んじゃって、って、いや、待って? 修ってお隣さんよね? と思ったら、それでもホイホイ会えないんだ。出かける時にバッタリ会うとか、そういうのでしか無理って思ってるんだ。意識しちゃってるんだな。これが乙女心ってやつなのだろうなあ。メール送るのも気を使っちゃう。きっと修は気にしないと思うよ? って思うんだけど、友ちゃんからしたらそうもいかないんだろうなあ。で、その伝えたい気持ちを全力で優ちゃんに振り替えちゃうんだ。優ちゃんも大変だ! この優ちゃんと一緒にクッキー作るのね。クリスマスプレゼントといってエプロン贈りあうの、いいよね。友ちゃん、可愛いわ。でもって、意外と待ち時間の多いクッキーづくり。庭で雪遊びしたり、トランプしたり、あの時間をもてあましてるっぽいの、面白いわ。クッキーもね、友ちゃんの作ったサメを持たせたうさぎ。なぜ!? なぜサメを持たせようと思ったの!? 因幡の白兎もビックリよ! そして最後に修との電話。ええ、友ちゃん、よかったねえ。これ、友ちゃんがクッキーを会う口実にしようとしてたのと同じように、修は修でお土産を口実にしたりしてるのかな? ほんと、可愛いふたりですよ。
- 『まんがタイム』第38巻第1号(2018年1月号)
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