『まんがホーム』2018年1月号、一昨日の続きです。
『スナックあけみでしかられて』。どんどん豪華になっていくクリスマスリース。これはそういう趣向なのかなんなのか。いや、毎日いたずらされてしまってるんだ。リボン引っぱられたり飾りとられたり、っていうんだけど、いやいや、あけみさん。それはカラスかなんかのしわざですよ、きっと。はたしてそのとおりではあったのですが、それが判明するまでのやりとりいろいろおかしくて、クリスマスにぼっちはつらいからそのやっかみで、みたいな話とかね、ツリーのプレゼント飾りをあばいたら隠しカメラが出てきた事案とか、そして乃里ちゃんはというと、あけみさんのことが好きなやつの仕業かも知れない。このいろいろと穏かでない想像と、後半のスナックあけみならではのクリスマス。おでんですよって、バターケーキもですよって、こういうところ好評で、かと思ったら、カラオケは会計士にだけ好評で、なんとかとめようとする皆が大変そうです。そして最後にリースの謎が判明する。通りがかりのサンタ、この人がいい味出してましたね。病院の先生ね。ケーキもらっちゃって、ケーキは好評なんだけど正体はバレバレ。あけみさんは気づいてませんでしたけどね。
『天国のススメ!』。バクさん妹が拾った夢であります。すごくきれいだから太一にも見せようっていって持ってくるんだけど、それが事故で橘の中にはいっちゃって! って、そんな事故あるのか! ともあれ、悪夢を見てるっぽい橘の中にバクと太一が助けにはいって、そうしたらウエディングドレス着た女に追い回されてて、けっこんしきしてぇえぇぇ!! って、なにこの夢! この女性の強いこと! でもって結構な純情お姉さん! そうかあ、母からもらったウエディングドレス。結婚を夢見ていたのだけれど、仕事に打ち込んでるうちに、そうした時期を過ぎてしまったんか。と、そこで事故。これが最期の夢かと、だからせめて結婚の夢だけでも叶えたい。その切実さにこの人の純情が透けて見える瞬間が実によかった。ああ、ほんと、この人の本当の願いというものが見えた瞬間でもありましたよ。結局この人は死んではおらず、ハッピーエンドに落ち着くんですけど、こうした人のささやかなエピソードに太一が関わって、そしてよい方向に向かうというのがね、ほんといいと思うんですね。
『スズちゃんでしょ!』。昔からの意匠、デザインの定番に梨乃ちゃんが疑問を呈しています。竹に雀。けれど、梨乃ちゃんからしたら、竹にはパンダ、雀には電線がいいという。ああー、まあ昔はパンダも日本にいなければ、電化もされてませんでしたからなあ。スズちゃんはお化け柄の着物は縫いたくないっていってますけど、江戸時代とか、しゃれこうべ模様とかあったんだそうですよね。いや、まあだからといって、スズちゃんがどくろ模様の着物を縫えばいいとか思ってませんけど。大人が子供の疑問につきあって、なぜなんだろう、どういう由来なのかって、散々考えてもね、子供はすぐに忘れちゃって、まさしく柳に風だって、ほんと、甲斐がない! 弟一家の様子も面白かったですよ。ああー、妻が限界だ! というか、ほんと、自分に好みがあって譲れないなら、自分でやればいいのにね! でも、目玉焼きに塩コショウというスズちゃんのこと、夫婦そろって保守っていうんだ! 梨乃ちゃんまでつまんなくないかって、いやいや、保守で結構じゃんよ! というか、目玉焼きに面白さは求めないよ! 今回は定番と新定番みたいな話だったんですね。自分は定番派だなあって思わされましたよ。
- 『まんがホーム』第32巻第1号(2018年1月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿