2017年8月21日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年10月号

『まんがタイムきららMAX』2017年10月号、一昨日の続きです。

『すくりぞ!』、クリスマスバイキング当日。準備万端、衣装も料理も用意を終えて、そして先生による放送での全校告知。お客さんがくるのを待ってるすくりぞ部の面々。思ったようにことが運ばない焦りと戸惑い。ああ、寝子のあの表情……。くやしかったんだろう。すまなかったんだろう。自分がいいだしたことで、皆がみじめな気持ちを味わうことになってしまった……。でもここからの急展開。ああ、運動部の皆がやってきた。ああ、雨か! 雨が降ったから活動中止になったのかな? ともあれここからの大盛況。むしろピンチという状況にリンのお母さんが颯爽と救いの手を差し延べたりね、そして皆の感想を耳にして、静かに喜びに溢れる寝子ですよ。ああ、よかった。最後の最後、打ち上げもしあわせに溢れて、このイベント、とても素敵なものになった。ええ、実にいいエピソードでした。

『どうして私が美術科に!?』、これもよかった。桃音のひとことが黄奈子を傷つけてしまった。そんな気はなかったのに、むしろ自身の抱えてるコンプレックスがゆえに口にしてしまった、そんな言葉が招いたことに戸惑ってしまっている。落ち込む桃音に皆アドバイスくれて、さらにすいにゃん先輩は、ふたりが仲直りできるよう、いろいろ仕込みを入れてくれていた! 劇ですよ、劇。クラスの出し物、シンデレラの演劇。桃音がシンデレラ、黄奈子が王子を演じる、その劇において、ふたり今の自分たちの状況に引き込まれていく。すいにゃんの仕込みです。もう台本なんて全部すっとんでしまってるふたりの、けれど本音で自分たちのこととして語り出したそのドラマティック。言葉も、そして表情も、すべてが実に雄弁に物語って、ああ、これは私もつい釣り込まれてしまいました。素晴しく感動的。ええ、ここにきて桃音の大きな踏み込み、とても素晴しいものでした。

『夢見るプリマガール!』、冬ですね、お正月です。あい、ゆきなが初詣に誘いにきてくれた。そうしたらみゆのお母さんはりきっちゃって、皆に着物着せてくれるんですね。おお、エレガント、エレガント。大変美しいですね。そして皆が神様に願うこと。あいの照れかくしが発端となって、みゆたち皆があいからヒップホップを習うことになる。ゆきなの、今日はやたら着替えるなあって一言がおかしかったです。そしてヒップホップの練習風景。ああ、バレエに打ち込んできたみゆでも慣れないスタイルで踊るとなると、こんなに大変なのか! いつもとは違う筋肉の使い方に脚がプルプルしてしまったり、それからステップが覚えられなかったり! でもこうした交流通じてさらに皆の距離が縮まる。ダンスを知り、そして同時に人を知っていくというのがね、素敵であったなと思ったのですね。でもってこれ、皆の初詣でのお願い、それが早速かなった姿であるんですね。

いちごの入ったソーダ水』、ついに月がお姉ちゃんになりましたね。それはそれは嬉しそうで、さあ月さん、どんな名前をおつけになったの!? そしたら出てきたのが「太陽」。サンか、ラーか、ソレイユか。あれげな読みがずらりと並んだわけですが、いやあ、自分はアポロン? とか思いましたよ。「たいよう」君だそうです。そして今回の新事実。杏奈、迷迭香への進学希望してた杏奈、受験さえも無理だったかーっ! 扉の想像図が切ない! 似合ってるのに! 子守りの手伝いで月が放課後忙しくなります。部活にも出られなくなります。それで寂しくなってしまうこひめだけど、この子も成長してますね。なんにもできないで月にべったりだったこの子が、月を仲立ちにしているのかも知れないけれど、独自に交流の輪を広げていってという様子。中々に感慨深い話でありました。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第10号(2017年10月号)

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