『まんがタイムオリジナル』2017年10月号、昨日の続きです。
『カントリー少女は都会をめざす!?』。またも八重ちゃん、いろいろロマンティックというか想像過多というか、いつもカラスと一緒にいる鳥を、都会人になりたい自分に重ね合わせてみたりして、しかもそこから物語に派生。しかもバッドエンド寄り! 八重ちゃん、複雑やなあ。みなちゃん、気を使ってファッションリーダー目指そうよとかいってくれるんだけど、そうか八重はリーダーやなくて誰かの後ろついていきたいのか。取り巻き体質。面白いこというね、みなちゃん。八重にとって、動物が出ないというのが都会の証なんですね。このあたりは県の中でも都会だから、けものの類い、そんなに出るもんじゃない。そうか、出ることは出るんだ。でもな、神戸とか猪出るらしいから、八重ちゃん気にすることないよ。と思ったら、カニでまるで同じ流れがくるとはね! そうか、どんな条件でも都会とお揃いになったらいいのか八重ちゃん。ほんと前向きなのかなんなのか、わからんお嬢さんですよ。
『コスプレ先生の絵画教室』、ななみさんの作品を搬入するというので、まなちゃんもお手伝いですよ。ちょっと知らない世界を覗くみたいで、なかなかに楽しそうにしてますよね。皆、忙しそうにしていて、中には搬入しながら描いてる人までいるのか。ああー、ありそうだなあ、こういうの。一見作品とは思えないのがあったり、じゃあこれも作品か! と思ったら、こちらはゴミだったり。ななみの美大時代の仲間からやたら人気のまながよかったですよ。肉感褒められまくり。俺のとこにきてくれよ、皆から誘われたと思ったら、まあ案の定モデルの話。会場に常駐するバイト誘われても、監視員というより絵の題材紹介するのが主目的。今回はななみたちの絵に関する話を通じて、結局はまなについて語られたような感じ。ちょっと即物的? でもななみからは大きな信頼得てるみたいで、それだけに期待に応えるのも大変そうですね。
『ゆとりの町長』。この漫画、ナンセンス風に描かれながらも、その根底に切実な思いがあること感じさせるから、もう読んでてたまらんですね。ゆとりの参謀やってるかなめ。もしかして無職なんじゃないかって、ようやくゆとり気づいたか。ずっと一緒だもんな。平日も。しかしかなめが無職である理由。その背景を知りたがるゆとりに、頑として答えないんですね。そうかあ、かなめ、もともとは町役場で働いてたんだ。しかも町長秘書やってて、で、それをぽんと辞めた。かなめ、今の町長じゃ町はよくならないと思ってた。だから高城センパイの帰郷に町の未来を夢見たのかあ。ゆとりの前ではさばさばとした風装っていたかなめの内心。守りたかったもの。それがわかった時に、もう、ううっ、ってなった。こうした気持ちはわかるもの。ずっと当たり前みたいにあった店や町の風景がどんどんなくなっていくのを私も見てきた。それがつらくて、店がなくなって、人がいなくなって、その場を仲立ちとした関係も失われて。あの、ひとり商店街に立ちゆとりを見送るかなめの姿。その胸に押し寄せているものは寂寥か、あるいは一縷の望みなのか。ここに希望があればいいな。そう思わずにおられないのは、私自身かなめの気持ちに寄って、同じく希望を求めたいからなのかも知れません。
『部屋にマッチョの霊がいます』。木葉、ほんと魅力的になったなあ。変な夢見てたわけだけど、それも涼さんを守りたい一心だものなあ。神奈子とも話せるようになって、涼さんのこと助けられるようにもなりたいって、どんどん前向きになってる。これが筋トレのおかげかどうかはわからないけど、この木葉の成長見てるのがすごく楽しい、心地良いのですね。そんな木葉、ちょっと頑張って気をつめすぎましたかね。夜更ししすぎたか、朝起きられなくて、それでこんなに慌てるのは、この子、これまでこうした経験なかったんだろうなあ。だって、こういうの経験してたら、そつなく行動できるでしょう? ここで慌てるところに、木葉のこれまでの振る舞いの真面目さ、それが感じられるんですね。そして通勤途中、木葉がぶつかった男。これが例のあいつ!? 今後、事件が動く、そのきっかけになったりするのかな? それとリサの地元? それもなにかにかかわるの!?
- 『まんがタイムオリジナル』第36巻第10号(2017年10月号)
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