『まんがホーム』2017年9月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』、小振りなひまわりを手にした白ワンピースのらいかですよ。おお、陽子のいうとおり雰囲気美少女でありますね。いいじゃないですか。『もっと!夫婦な生活』はみえこ、としゆき夫妻が一緒にひまわり一輪持って、仲良さそうでいいですね。『天国のススメ!』太一はひまわりと背比べですが、ああ、頑張って背伸びしてるのに! そして『孔明のヨメ。』孔明、月英のふたり。こう、孔明に抱えられた月英、その表情の動きがまた魅力的ですね。
『孔明のヨメ。』、ついに諸葛均の結婚ですね。林ちゃんと結婚するわけですが、そうか、兄さん、やっぱり全然気付いてなかったですか。弟の結婚に際し、その式をよいものにしようと頑張っている兄夫妻の姿ですよ。しかし、まさかそこであの魔除けの面が出てくるとは思いもしませんでした。結婚話を潰すつもりだった月英の策だったその面が、結局林ちゃんの手元に届くその展開、おかしいし、でもなにかほのぼので熱々で、いい夫婦だなあ。ほんと、今回は徐庶の大忙しも曹操の進軍も、均の結婚話の前に少しひっこんでしまってましたよね。かくして均の結婚も成功裏に終わり。思いあっているからといって好きに、勝手に結婚できるわけではないというのも大変だなあ。そんなこと思わされる結婚話でもありました。
『スナックあけみでしかられて』。スナックあけみは夏休みです。とはいうものの、くつろいで、バカンス楽しんで、みたいにはなかなかいかないのだなあ。これ、夏の大掃除じゃないですか。この点、夏期休暇なんてものは勤め人の方が楽なのかも知れませんね。菜々はこんなにダラダラゴロゴロよ! 菜々に誘われてホテルのプールにいくことになったあけみ。わびしい秘密が菜々に筒抜けとか、でもって新しい水着を変わないといけなかった理由大人版もまた悲しみに溢れていて、ええ、でもふたりいいリフレッシュができたんじゃないでしょうか。学生時分からの友人。昔のこと思い出したりしているその様子。いろんなこと知られちゃってるっていうのもね、ほんと、こういう友達がいるっていうのはいいものなのかもなって思わされましたよ。私にはいません!
『江戸の蔦屋さん』、これゲスト扱いか。この漫画のエッセンスをコンパクトにまとめて見せて、とてもよかったと思います。蔦重にはツキモノが見える。ほいほいと締め切りをまくって人混みに逃げていく歌麿も、ツキモノさえ見えればすぐに見つかる、追い付ける。そんな蔦重、せっかく捕まえた歌麿放り出して伽羅に声をかける。ああ、そのツキモノからはこの子が後の写楽とわかって、ええ、いずれ写楽として大成する若い絵師に入れ込む蔦重。袖にされたことが悔しくって、おのれ見ていろ、美人画を完成させてみせると発奮する歌麿。ええ、シンプルに面白い。しかもこの歌麿の発奮もね蔦重の思惑どおりってんですから、いやもう、やってくれました。
『天国のススメ!』、面白かった。傷んでしまった地蔵堂。それを見ていたわしく思った十子がですよ、制服のスカーフを地蔵の首にきゅっとむすんでみたことではじまる地蔵の恩返し! しかし、その目が怖いよ! 幻術でもって桜沢に接近し十子の情報を得ようとするとか、さらに十子の望みが太一と知らば、獲りにいかねば…。って、ヤバい! ヤバいよ! しかし太一もたいしたもので、この危険を察知するんだ! アグレッシブ十子の飾らぬ魅力が見事に描き出されてるのも今回ポイント高いですね。地蔵堂を自力で直すという。おお、大工仕事だ。そしてそれが太一と過ごす一時となるというのがですね、ほんと、よかったなって。また太一にとっても十子の魅力、美しさをよくよく知る機会になったのかも知れませんね。でもって、ここから落ちにかけての展開もすごくって、うおお、地蔵、アグレッシブ! ほんと、怖いから!
- 『まんがホーム』第31巻第9号(2017年9月号)
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