2017年8月18日金曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年10月号

『まんがタイムきららミラク』2017年10月号、一昨日の続きです。

『mono』、これ本当に面白いな。今回はドローン撮影にチャレンジ、いや、ドローン風ね。凧をあげて、そこからアクションカムで撮ろうっていうの。ほんと、この子ら、面白いこと思い付くわ。というか、カメラ落っことして壊す流れだったりしない!? 同時に降り掛かる問題、写真部の存続問題を同様に廃部の危機にある映像研究部と合併することでクリアしようとする。で、その合併が、どうしてもうまくあがらない霧山の凧、その問題解決にも繋がるっていうのが面白くって、ほんと、この魅惑の流れよ。映研の敷島さん、この人がすごくよかった。あっさりしてる、あまり感情を露にしない。そんな敷島さんがですよ、凧から記録したアクションカムの映像、その結果に対して雨宮、霧島が感想いいあってるの見て、先輩たちと過ごした日々思い出しているところがすごくよくて、ああ、この子、表には出さないけれど、その穏やかに凪いだ様子の向こうにいろいろ多く思っているタイプなのかあ。新たにメンバーを加えた写真部、いやさ新生シネフォト研究部。もうほんと愛おしい、そう思える部ができたと感じられますよ。

広がる地図とホウキ星』。今回は空中ラクロスなんだ。ホウキに乗ってやるラクロス、ブルクス部の部長と出会って見学に誘われた。そこでのやりとり本当に面白くって、なるほど、フィールドはホウキに乗れない人でも大丈夫なよう、いろいろ整備されているんだ。けれどやっぱりもともとホウキに乗れる人は即戦力になれる可能性が高くて、おおお、リンの活躍が期待される! 部長が元気、快活だからかなあ、部員皆もノリがよくって、とことんポジティブで、あのわーっと盛り上がる様子など、すごく気持ちいい。そして対抗試合。部長不在になるとチーム全体のテンション、ここまで落ちるんだ! 皆を励まそうとするゼルダやチアガールになって応援するヴェリ、見どころいっぱいだ。そして遅れてやってきた部長に、我らがリンの活躍! ほんと今回も、彼女らの魔法、それぞれの特性を応用して、こんなに面白い展開を見せてくれて、素晴しかった。でもリンの魔法はルールぎりぎりいっぱいって感じですよ!

しましまライオン』、動物の世界に異変あり。これ、神様がぽんぽん動物を人にしてしまったせいだっていうんですが、だからといって今から動物に戻りませんか? そういわれてもほいほい戻れないですよ。今なら特典もつけますよ。そういうのだけど、ワニとトリ、新菜と千鳥はヒトとして暮らします、気持ちの揺らぐことはなく、そして他の面々も、悩んで迷って、動物に戻るか、それともこのまま人として暮らしていくか、答を出すのですね。ああ、そうか、動物園でまこがシマウマと語りあったこと、それはこういうことだったのか。動物としてのしあわせがある。人としてのしあわせもある。求めるものが得られるのならば、人でも動物でもしあわせに違いはないのではないか……。私なんかは人だから、そこは人しかないだろう、そう思ってしまうのだけれども、サバンナの野生動物として生まれ、そこで同種の仲間もいて、楽しく暮らしていた過去があれば、やはりまこのように迷うのだろうなあ。今回の彼女らの置かれたシチュエーションは、人として生きること、人としてのしあわせを求めること、その根本に目を向けさせる問いであったと思います。そして最後に皆の出した答ですよ。ああ、いおん、どういうことなのか。神様の告げたことそれが影響したか、あるいは違う理由があるのか。ほんと、最終回を前に大きな問いを投げ掛けられた気がしますよ。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、おお、終わってしまった。首都防衛イベントに奔走するボンちゃんたち。以前雪原で出会ったライアをギルドに誘ったり、というか、これ無理矢理だな! 真似しないでねって注意書き、これ一歩間違えば迷惑行為ってことじゃないか! ともあれ、ドタバタのイベント模様。キャロライン親衛隊、思いがけない活躍を見せて、これ途中でスカウトしたライアや、さらにはじょそ天の活躍もあるのだろうなあ。そして夢子のお姉さん問題ですよ。ドラゴンにはたき落とされて、ふたり孤立したじょそ天とあんこ。じょそ天いやさ蒼はボンちゃんのお姉さんなんじゃないか、あんこが問いかけるんですが、いや、じょそ天、なんの話かわかってないよ!? いや、まあ、そうだよな。ほんとじょそ天のプレイヤーが夢子の姉なんじゃないか、それは自分も思ってたけど、そんなに簡単じゃないよな? と思ったら、いや、やっぱりそうなのか。あんこに問われてボンが自分の妹なんだって気づいたのかな。ともあれ、夢子はその事実には気づいておらず、まだまだ変わらぬビビモン世界での日常が続きますといった終わり方。ああ、ちょっと駆け足と思いはしたけど、でもこの子らのいろいろ、楽しかったなあ。終わったのは寂しくはあるけれど、わいわいとした賑やかさがある終幕は悪くなかったと思います。

ラストピア』、こちらは静かな終わり方を見せました。けれど前向きともいえる結末で、記憶の戻ったリッタ達。これまでを振り返り、そして今を、未来を思うというその展開。リッタはライアとの関係を見直し、自身を振り返り身の振り方について考える。エミと語り合う場面、リッタの表情、言葉を超えて語るものあってよかったなあ。昔の約束とかね。そうか、リッタは約束を果たすためこの島にきて、忘れられてることにショック受けてたんだ! そして一緒に埋めたタイムカプセル。それが次の約束になるのですね。気になることとか、いっぱいありますね。いなくなってしまったユーのこととか。読み返したらなにか気づくことなどあるかも知れないなあ。単行本、楽しみに待ちたく思います。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第10号(2017年10月号)

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