『まんがタイムきららミラク』2017年10月号、先日の続きです。
『ななつ神オンリー!』、テコ入れ回だ! いや、劇中でそういってただけで普通に水着回でありますよ。福禄寿、寿老人、恵比寿に大黒天の4人ならぬ4柱。漢字で書くとなんかすごいけど、今ではみんな美少女だからなあ。すごいギャップ。黒がやたら不審だったりね、福がやたら心配性だったりね、そうしたところ面白く、基本どたばたしつつ可愛さ押しといった中に、恵比寿の海に流された思い出とか、黒と蛇の関係とか、そういうの挟まるのがいいと思います。そしてこのプールにいったこと、福と黒、ふたりのアイドルについての気持ち、それを整理させて、前向きにさせて、よかったと思います。黒が内心を語るところ、これがよかったですね。
『また教室で』、えらい転校生きましたね。斉藤るなさん。皆と仲良くなる気ないといきなり明言する。休み時間もずっとひとり。そんな人付き合いの悪そうな子にも躊躇なく踏み込んでいくひなこ、すごいですね。さすがだ。るなが転校してきたの、天羽きさらのためだったんですね。きさらファン。同じクラスになれてラッキーだよね。いや、そうじゃないのか。転校もクラス決めも、すべてるなの意図どおり。ゆーみストーカー初めてみたね。このセリフ、すごいと思った。るな、ひよこがきさらのいってた学校の友達でないか、そう思いはじめて、少し気持ちが揺れる。ほだされるとかじゃなく、なんというか動揺? 狼狽に近い。そんなるなの、きさらに知られたくないこと、きさらを追ってることね、それが秘密になっちゃったものだから、さいごにきさらがちょっと疎外感感じてしまうっていうのね、なんというのか、悪い巡りだなあ! あの微妙な表情浮かべるきさらに妙に魅かれましたよ。
『鬼の寮母さん』。ほのぼの面白いなあ。寮母さんの作ってくれるお弁当がやたら可愛くって、そうか高校生くらいだとちょっと恥ずかしい? これ、凛子の影響だったんですね。今回はバイトで不在のいつきの話題でした。柱の紹介にはぼんやり系とあって、皆の印象はなにを思ってるかなかなかわからない不思議系? そんないつきが実は可愛いもの大好きで、寮母さんのことも琴葉のことも可愛いっていってたり、ええ、凛子のおかげで距離が縮まりそうですよ。この知りたい、親しくなりたいっていう気持ちが描かれて、そのもろもろがまた魅力的で、皆の愛らしさ、ほのぼのをよくよく伝えてくれる。楽しかったです。みんないい子、それが本当にいいですね。
『魔王城のお姫様』。メルル、すごいな。人間にして魔族にここまで迷惑かけまくれるんだ。大物だなあ。ハルベルの怒り。でも怒ったからといって、軽いおどかしですませてくれるんだ! いい人たちだなあ、ほんと。幽霊話を仕立てあげて怖がらせる。地下の墓所に向かわせて、それで城のもの総出でおどかすっていうんですが、沼まで作って、いやもともとからあったのかな? でもこれ、その沼の底にドリィが潜り込んでたんだと思うと、ほんとおかしくなってくるなあ。慌てまくるメルルもそうなら、底で必死にメルルの足つかんでるドリィ想像するとね、もうおかしくっておかしくって。それにしても、どんだけメルル、パワフルなのか。今回、ちょっと趣向を変えた肝試しですよね。普通に肝試しをするんじゃなく、メルルへのおしおき。そこに、最後にみんなでゾッとしてみるという定番落ちも、そのゾッとしてるのが魔族だというところ、これが一味違えてましたよ。
- 『まんがタイムきららミラク』第6巻第10号(2017年10月号)
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