2017年8月9日水曜日

『まんがタイムきらら』2017年9月号

『まんがタイムきらら』2017年9月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』、縁と相川さんのツーショットであります。ふたりともに浴衣を着て、背景には花火。夜、皆で花火を見にきた、そんな感じでしょうか。背を向けあって、けどふたりのそのポーズの違い、大人しそうな相川さんと、なにか嬉しそうに思える縁、いい感じの組み合わせ。ふたりの手と手、その指先が触れ合っているところなど、実に魅力的であります。そして『スロウスタート』のカットもございます。もう来年にはアニメが放送されるのですね。

三者三葉』、修学旅行のその後ですね。優さん、あーんと渡された黒い塊。もしや葉子様お手製のなにかではないかと思いっきり警戒してるとかね、ほんとこの子、いろいろ酷い目にあってきてるから……。さてさて、修学旅行の写真できましたよ。そういって呼ばれた照と双葉だけど、その写真が酷いのなんのって。さすが山Gというべきか、葉子様以外は背景扱い。たまにちゃんとピントのあった写真があっても、半目とか変顔とか、ねえ、でも葉山ちゃんの半目は可愛いな。修学旅行では待望のパジャマパーティーを楽しめたのか、そういう話になっても、葉子様のテンションが低い。眠かっただけっていってますけど、最後のいつかまた沖縄でちゃんとしたパジャマパーティーいたしましょう、その発言見るかぎりやっぱり不服でいらっしゃる! ええ、こうした残念が多々あって、けれどそれが面白い。『三者三葉』らしいなって思いました。

『甘えたい日はそばにいて。』、今回は前後編。前編においてはひなげしの来歴が語られて、楓に対する恋心が育まれるにいたった経緯がよくわかる。成績がよくなかったひなげしの、けれど楓の家に派遣されてからの頑張り。いたらないながらもどうにかしようと思ってきたひなげしと、その努力をずっと見て、理解してくれていた楓。後編では前編において語られてきたことが、そうやって楓の側から再度描きなおされて、楓にとってのひなげしという存在が大きくなっていること、掛け替えのないものになっていることが、ふたりの間で共有されるにいたるという、その展開に、この漫画のタイトルの意味もすっきりとわかったように思えたのですね。甘えたい日はそばにいて。それはひなげしが楓に対して思っていただけでなく、楓のひなげしに対し思っていたことでもあるのだとはっきりさせられて、ええ、このふたりの関係の、相互に思いあい、支えあおうとするかのようなあり方に胸の深いところがうずくようでありました。しかしこれからのふたり、知られてしまっているひなげしの恋心。それをどう乗り越えていこうというのか。不安は消えないままでありますね。

『三時限目は魔女の家庭科』、新連載です。魔界からきた家庭科の先生、マジョリカはなにかいろいろ抜けているのでしょうか。全校生徒を前に自分の正体明かしちゃって、速攻で皆の記憶を消さないといけなくなってしまった。とりあえずこれでめでたしめでたしか、そう思ったら、魔法の効かない生徒がいた。悠木紗菜、通称ユーシャらしい。勇者!? 魔界を滅しかけた勇者の生まれ変わり!? って、まっさかー、そう思ったら、いや待って、本当にそうなの? なにかとマジョリカのこと脅しにかかるユーシャ。とりあえずマジョリカの来日、来日でいいのかな? 目的が物騒なものではないっぽいとわかって、うまいこと共存できそう? と思わせて、いやできない? ほんと、このマジョリカ先生、2千年も生きてるらしいけど非常にポンコツ。魔界の少子高齢化の解消などできるのか? なんてったって、ここ女子校だしなあって、ほんと、どうなるものか。とりあえず体育教師の大久を狙うことになるのん? って、作者さん、オークものやたら気にいってらっしゃいますね!

『スマイル・アップロード!』、ゲストです。学園動画部。生徒を増やす目的でPR動画を作成する部活だったのだけど、今では生徒数も充分、学校のPRにこだわることなく自由に動画を作って公開しているのだそう。今日はどんな動画を撮ろう。いろいろアイデア出しあってるんですが、なるほど、今はやりのユーチューバー的なことをしたいわけか。学校のPRはもう不要。ならアクセス稼いで一攫千金だって、気持ちはわかるがなかなかせちがらいなあ。雪子という子は、動画を撮ること、その楽しみを重視しようとしてるのかな? 過激さよりも堅実といった感じで話を進めて踊ってみたに決着。児童公園でコスプレあり、人気アニメのダンスを踊ってみる過程で、子供達と一緒に踊ってみたり、そうしたらその子たちが動画を見てコメントくれてたりっていう素朴な楽しみ、喜び、コミュニケーション。いい落着だったなって思いました。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第9号(2017年9月号)

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