2017年2月25日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年4月号

『まんがタイムきららMAX』2017年4月号、先日の続きです。

はんどすたんど!』、今回はひなたがメインに描かれて、ああ、この子、いろいろネガティブで、不安で足がすくむ、動けなくなる、そんな子なのに、心底努力家で、ああ、朝からランニングして体力づくりしているんだ。これもいちごの頑張りを見習って、っていうんですが、いやあ、その肝心のいちごさんは朝からランニングとかとんでもないって。ええ、一緒にランニングみたいにはならんのね。この各人マイペースってのが、この子ららしいと思えます。急に寒くなった。それで体育館にいったら、ゆかちーは寒さで縮こまって震えてるし、ななみはというと踊りまくってる。めちゃくちゃ面白いな。ほんと、ななみ、反則レベルの面白さ。ひなたの頑張り、その底にあるもの、ちょっと描かれましたね。そうかあ、高体連でひとり平均台から落ちなかった。それがこの子の頑張りの底にあるんだ。ちょっとのことかも知れないけど、それが支えになるというのはとてもいいなって思ったんですね。

『夢見るプリマガール!」は文化祭の反省会。はいいのだけど、なんでみんな、そんな格好なさってるの? その理由、というかそこまでの展開がおかしかったですよ。反省会の場所をみゆの家に決めて、そこからの展開ですね。今日は家にお母さんがいる、ちょっと変わった人。それ聞いて、皆、なんか興味持ってるんだけど、まさかの衣装6人分。え? 衣装? なるほど、ステージ衣装の販売及びレンタル業なさってるんだ。それで皆に衣装着せるの好きなんだ。ホームシアターも見事に飾り付けされていて、いやあ、楽しいお母さんでよろしいなあ。先生まで着せ替えさせられて、でもこのお母さんがね、衣装に打ち込むようになった理由、それがダンスを頑張るみゆだったり、そしてみゆも母の衣装で最高の踊りをしたいって、ええ、母と子の思いのつながっているというこの描写。しみじみよかったですよ。ところで、妖精さんになった母。おお、超素敵。ええ、魅力的な人じゃないですか。

『ぱぺっとコール!』、みんなでデザイン画描いてみましょうという話です。今ある古い人形のリメイク、それをどうするか考えて絵に描いてみるという試み。画材の選択で性格? が出たりね、描いてる時のコンディションが大判焼き30個とかいうかたちで反映されたりね、面白い。千冬の絵のうまくなった理由、それがなかなかにいい感じ。かじゅちゃん愛が背を押したかあ。そしてほとりん、画材として墨と筆選んだこの子のデザイン画、あまりにもリアル、あまりにもシリアス。原形とどめてないっていう、ほんと、この自由さ。おかしかった。かじゅちゃんの絵もいいですよね。これ、うまいことエッセンスを汲んでやったらいい人形になりそうな気がしますよ。そしてその絵がしれっと思い出アルバムに回収されちゃってるというの。ほんと、いい感じ。どれほどに好きなんでしょうね。

『のけもの少女同盟』、めちゃくちゃ面白いですよ。体育の授業、バレーボールで速攻退場決めちゃう霞です。クラスの気になる人、仲谷さん、なぜ気になるか、その理由がしれっと絵でもって語られるの、おかしかったですよ。そうか、毎回倒れた霞を運んでくれてるのが仲谷さんなんだ。さて近々開かれる球技大会の種目がバレー。というので、今回は頑張りたい霞。特訓するっていうんだけど、ほんと、最悪死ぬんじゃ? って、そこまで!? 特訓は先生も参加して、体操着はブルマ、それを興味津々、珍しいって見てる子らが新鮮で、そうだよな、もう遠い過去のものだよね。で、先生、だんだん恥ずかしくなるっていうのがおかしい。で、その先生、すぐさま退場するってのもおかしい。霞よりはやいんだ! 特訓で見える皆のレベル。ああ、霞だけじゃないんだ。みんな決して上手じゃない。それだけにちょうど霞にはよかったのかなあ。腕が折れるの心配した矢先に、偽物の手を仕込む詠子とか、ほんと小ネタいっぱい、楽しい回でした。大会当日の霞の様子もね、ええ、見事に仲谷さん、活躍なさいました。美しい落ちです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第4号(2017年4月号)

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