2017年2月10日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2017年3月号

『まんがタイムジャンボ』2017年3月号、発売されました。表紙は卒業のシーズンですね。卒業証書はいってるだろう筒を手に涙浮かべる『レーカン!』天海さんがメインです。背景に描かれた虹が、別れのつらさ、さみしさはあれど、卒業という節目のめでたさ、希望など感じさせてくれますね。『銭湯の女神さま』恵先生は袴姿で学位記を手に大泣き。これ、大学を卒業した時の情景なのかも知れませんね。そして『保健室のつむりさん』も目に涙? いや、どうなんだろう。この人の場合、卒業とかじゃなくて、眠くてあくびして、みたいな感じかもなんて思わされますよね。

『でっかいんちょ』は、相見くんがケガだそうです。なるほど、脚立で作業していたいいんちょが落下、その下敷きになったというわけですか。というか、脚立の作業は、脚立を押さえる補助者つけとかないと駄目ですよ! ともあれ、大きな事故にならなくてよかった。というか、相見が育を守ってくれたんだなあ。お見舞いにいく、その先でのやりとり。育、いろいろ健気で、でもやっぱり粗忽で、はげますようにと纏にいわれた相見が追い打ちかける。このくだり。うおーんうおーんて、まさしく号泣ってやつじゃありませんか。しかし、このお見舞いの帰り道、纏のいった騎士だっていうのね、ああ、育、意識しちゃってますね。ええ、ほんと、いい感じにあたたまってます。

『人気マンガ家になるための15の法則』。津々巳あやの新作です。高校生のころに漫画家デビューした相沢幸枝。この人のメンタルの弱さ、面白いというか、なんだか身につまされる、そうした感触強くって、いやね、こうした不安はわかるものなあ。でも、この不安の根源、そこに突っ込みが入るとは思いもよらない展開でした。担当編集者が変わります。新人です。喜多村です。それが相沢の後輩で、ああ、相沢先輩、ぽちゃ系好きなのか。ともあれ、相沢先輩の漫画が奮わない理由、ここにばっちり示されて、ギャグ志向? これはこれでハマれば強かったりするのかもなあ、なんて思ったのだけど、今はハズしてしまってるから駄目なのか。難しいものですね。そこからのときめきシーンレッスン。高校生の頃とはずいぶん変わってしまったふたりの様子もとてもよかった。そして、最初にいってました、不安の根源、それが示されるところもよかったと思います。とりあえず、毎回やるとしても15話、最低1年はいけますね。期待したいと思います。

『中の人に恋をしました。』。弟が見にいったヒーローショーでレッドに助けてもらったお姉ちゃん。それから、レッドに気持ちが向いてしまってるみたいなんですね。テレビで見た変身シーンのポーズ、真似してるところ弟に見られちゃったりね、しかもなってないっていって、演技指導受けちゃう、さらには特訓までされちゃうっていう。まあ、弟が小さいと、こういうのにつきあわされちゃいますよね。高校生に絡まれるくだりは、なんで君らカリスマレッドに詳しいの? みたいなこと思っちゃったりもしますが、そこに颯爽と現れ、抜群の決めポーズで少年たちを圧倒しちゃう中の人、お隣さんがかっこいい、というか、職業知らなかったら、ただのコアすぎる特撮ファンだよ! 弟にはレッドファンと認定されて、でもってお姉ちゃんにもヒーローっていわれちゃって、ああ、ふたり、このもどかしさ。悪くなかったですよ。

『はるとごーすと』、ゲストです。三島春乃は困った問題抱えていて、霊の気配を感じると胸が張る。普段はフラットな胸が一気に大きくなってしまって、服はあわなくなるし、霊がどこにいるかなんてのもわからないしで、いろいろ大変そうだっていうんですね。こんな春乃のピンチを救ってくれるのが、お隣さんのいちくん。この人は霊の気配を感じとれるんだ。それで、霊がいるとなると、さっと現れて霊を除去してくれる。春乃はいちくんのこと、好きみたいですね。ともあれ、少しずつでも距離を縮められれば、みたいに思うのだけど、いちくんは鈍いし、春乃は今のままでもしあわせみたいなこといってるしで、なかなかに手強そうなふたりであります。

  • 『まんがタイムジャンボ』第23巻第3号(2017年3月号)

0 件のコメント: