2017年2月9日木曜日

『まんがタイムきらら』2017年3月号

『まんがタイムきらら』2017年3月号、発売されました。表紙は『棺担ぎのクロ』。しかし、これは印象が全然違います。なんと、白い! 背景が白い。衣装が白い。淡い色調、手にする花束、帽子にも花がたくさん飾られて、ああ、本当に印象が違う、そんなイラストです。しかしこれ意味ありげな要素あって、クロが左手に一本だけ持っている花、それが青い薔薇であるというのだから、なにかしらのメッセージを読み取れそうに思えて、なにやら少し穏やかでない気分です。

『ようこそ学園オーケストラ』、ゲストです。星月音楽学園の入学式。正門出たところで眠っている女の子を拾って入学式に急ぐ川奈千鶴。なるほど、音楽の学校だから、祝辞も演奏なんだ。そして新入生代表による、いわば答辞、これも演奏で、と、そのアナウンスを受けてさっきの拾った女の子が立ちあがる。この子が主席! と思ったら、まさかの寝言。いや、この寝言いってるときの顔、とてもいいですよ。めちゃくちゃ可愛いじゃないですか。小春わらび。ビリから一番。で、千鶴は補欠入学か。いいねん。補欠でもなんでも、入れたもん勝ちやないですか。これから頑張ったらいいんです。千鶴はピアノ専攻。わらびは声楽専攻。なるほど、ピアノは下手なのか。でも、受験でもピアノがあれば、当然授業とかでもあるからなあ、しんどいよね、正直。怒りが脳に達するまでタイムラグがあるわらびとか、面白い個性与えられてます。そして千鶴はというと上がり性。さて、これからの学校生活、皆それぞれある個性ないしは欠点を克服して、立派な演奏家になれるでしょうか。楽しみにさせてくれる序盤です。

『ハッピーセピア』、ゲストです。おお、これ面白いですね。鳩ヶ谷かえで、一世一代の大勝負。さて、その勝負とはなんぞや。まさかのタイムトラベルだっていうんですね。家庭教師の先生だったみなみさん。一緒に学校通いたかった、かえでがそんなこといったら、それを受けてみなみさん、気になることをいうんですね。かえでちゃんと一緒に高校生活を送れたら……、きっともっと楽しかったんだろうな……。その寂しげな表情に思うところあり、そしてかえで一念発起、10年前のみなみに会いにいくっていうんですね。10年前の学校で出会ったみなみは、かえでの知ってる26歳のみなみと随分違っていた。頑なだったみなみ。そんな彼女にかえでが投げ掛けた問。そして畳み掛ける言葉と思い。ああ、かえではみなみを助けたい。彼女がきっと後悔する未来、それを変えたいと思ってるんですね。しかし、こうしてかえでが介入したことでみなみの将来が変わったとしたら、ふたたびあう26歳のみなみはどのような人になっているのでしょう。あるいはかえでとの関係は!? いつかたどりつくラストが今から気になる、そんなお話です。

『どらこみゅっ!』、ゲストです。いわゆる中二病ってやつなのか。魔法陣描いて、異世界の生物を召喚する、なんていって日々頑張ってる黒山真奈。そんな馬鹿な望みが、まさか叶ってしまうというんですね。出現したのは、竜族の女の子、ティアナ。日本に憧れ抱いている子で、だからこの召喚はティアナにとっても願ったり叶ったり。子供の頃に訪れたという日本の思い出。そこで出会った女の子というの、はたしていったい誰なのだろう。ティアナを呼び出した真奈? 真奈の友達でリアリストの沙織? 素直なりお? おそらくは真奈なんだろうな、そう思うのだけど、今の時点じゃまだまだ全然わかりません。まずはティアナを受け入れて、それから日本のなにを知っていこうというのか。そうした次の一手に興味津々。だって、ティアナを連れて帰るという真奈だけど、お母さんに言い訳しないといけない、心配してるわけですよ。って、あ、もしや、そのお母さんがその思い出の女の子!? わからん! わからん! どうでもいいんですが、ティアナのジャージ姿、こいつはよいですね。

『きらぼし!』、ゲストです。ベッドの上でイメージすれば、星の世界、宇宙に意識を飛ばすことができるという女の子、煌星ひなたが主人公。宇宙にて、綺麗な星を眺めていたら後ろから小惑星に衝突されたりと、結構な冒険であるわけですが、目が覚めてみれば、その記憶もわりかしおぼろげ、あいまいになってしまうみたいですね。ひなたは、子供の頃に見た星を探しているんですね。今も残る鮮烈な記憶。そして今夜も宇宙に意識を飛ばして、星の探索を進めてみれば、おやおや、向こうからなにかおかしな影がやってくる。ええと、カブトガニとかそういうの彷彿とさせるフォルム。すごい速度でぶつかってきたそいつにふっとばされるようにして迎えた翌朝。なるほど、連れて帰ってきちゃったんだ! この漫画、ひなたの宇宙ひとり旅かと思いきや、宇宙の女の子との出会いなんて要素がメインにくるわけですね。これ、予想してない方向だったので、おやっと思わされましたよ。

  • 『まんがタイムきらら』第15巻第3号(2017年3月号)

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