2016年7月21日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2016年9月号

『まんがタイムきららMAX』2016年9月号、一昨日の続きです。

『すくりぞ!』、ほんとおかしいなあ。前回、スクールリゾート部の存在をアピールしてみたら、実際に泊まりたいという声が寄せられるまでになりました。やっぱ、宣伝って大事なんだなあ。しかしそれで浮き足立つ面々。支配人にコンシェルジュに女将だっていうんですが、いやいや、いやいや。この宣伝に先生も加担して、どんどん増える宿泊希望者。この状況に危機感覚えているの、にゅうだけっぱいですよね。このままじゃダメ。なので、クジで宿泊客役を決めて予行練習してみましょう。そしたら、いろいろ駄目で、ずっとにゅうが困り顔。この困り顔のバリエーションがナイスでした。お風呂とかもね、ボディシート出してきて、わたくしが拭いてさしあげますわ。駄目で駄目で、ツバキヤマがにゅうに文句ばっかりって怒ってますけど、いや、これは文句出ますよ。むしろ出ない方がおかしい。お風呂は体育館のシャワーで代用します。って、シャワー浴びてるにゅう様、なんかちょっと大人びてますね。意外な感じ。しかし、ほんと、今回はにゅうがどんどん弱っていく。しまいには泣いて帰還を乞う。ほんと、このにゅうの絶望感、見事でした。

『ななかさんの印税生活入門』。まいがななかの家にいきます。本の山! けものみち? なにするにも手狭な部屋で、結局みきの家に移動します。ななか、みきの家族からの愛されっぷり! 大変なもので、みきもうらやむレベル。今回は、まいのペンタブレット入門ですね。これまではスケッチブックに描いてた。そんな彼女がペンタブで、PCで絵を描くことに挑戦して、慣れない、感覚が違う、とまどいながらも、描くことの面白さにね、すっかり引き込まれて、夜もひとりPCに向かう。あの目ですよ、表情ですよ、楽しんでる、好きという気持ちが溢れている、そんな感覚がもう見事にあらわされて、素敵だった、見事だった、そりゃななかもやる気かきたてられようってもの。ふたりの夜中の創作タイム、気持ち浮き立つものありました。

『はんどすたんど!』はあやちゃんの美しさにななみがやる気出しまして、けど、あやの備える可憐さがななみにはない。まあ、なにやってもおかしくなる子だものなあ。で、その可憐さについていちごガールに問う。ああ、いちごガールもすっかりななみ側です。先生の姉、いいこといいますね。それぞれの演技の個性を見つけて伸ばしていく時なんじゃないかな。自分でいいこといった? とかいってますけど、ええ、指導者がちゃんとしてるのはいいポイントだと思います。ななみが元気いっぱい。ゆかは真面目、丁寧、軽やか。ひなたは儚げで、そしていちごガールは力いっぱい。これ、いちごガールってのがすっかり定着してて、微妙におかしいです。普段の練習で気をつけること。どんな風に練習したらいいかちゃんと考えて、案出して、少しずつ環境をととのえていくというのもいい。なんだろう、部がどんどんちゃんとできあがっていく、成長する? そういう感覚が目で見てわかるっていうのがいいと思います。部がととのったら、次は部員の番ですね。いちごガールもそうだけど、ななみが一番心配ですよ!

『裏庭には…!』、最終回でしたよ。ハロウィンです。お客さんいっぱい呼びますよー。裏庭部のみんな、とりわけすみれがというべきかな? すっかり緊張しちゃってて、それでお客さん到着してみたら、これまだ見事な狼男にミイラ男で、え? これ仮装とかいうレベル? その後もファンタジー世界の住民じみた人たちが続々やってきて、すっかりすみれが怯えちゃってるんですが、これ、町内会の皆さんも怯えてて、おかしいなあ、ほんと、これ、この漫画の核になる部分なんだろうなあ。裏庭部がもてなしてきた人たち、その総決算といった感じがしますよね。一生懸命働く裏庭部の面々。ほかにもあちこちで友情? の花開いて、また最後に、寮長にトリックオアトリートとしかける皆の笑顔、あれは本当によかった。この漫画の楽しさ、このラストにもぎゅうっとつまってましたね。

『スタンドびより!』、面白かった。球場で出会った女の子、丸地猫子なる女の子。8歳にしてキャッツドーム歴は7年というベテランで、ファンの間でも知られているというんですね。その子の勇気に向ける視線ですよ。というか、勇気さん、大股開きで座るの、おやめなさい。猫子はボールが勇気のところに飛んでくること期待してるんですね。で、今回もボール飛んできて、食べてるカレーに直撃。これ、絵面も絵面、めちゃくちゃおかしかったです。面白いのはファル子と猫子の関係も同様で、すごく仲がいいんですが、ファルコンズファンと知らされて友情が揺らぐ! ああ! 汚ないファンだわ! 今回は勇気、利奈の汚ないファンコンビと、猫子、春子のきれいなふたりの対比がよかったのだと思います。あの福岡の縁とかね、ふたりの妙にコアでついていかれない距離感とかもね、しみじみおかしかったです。そしてラスト。春子さん、利奈、勇気のふたりにやたら厳しいよね!

  • 『まんがタイムきららMAX』第13巻第9号(2016年9月号)

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