『まんがタイムきららフォワード』2016年9月号、一昨日の続きです。
『なでしこドレミソラ』、メンバー探しの途上です。美弥からの情報で箏の弾けるという兎川香乃を引き込もうっていうんですが、香乃にはかつて失敗したステージ、緊張のあまり震えのとまらなかったという過去が今も後をひいていて、陽夜の勧誘からも逃げて逃げて逃げるんですね。けど、今回のエピソード群、これは香乃が自分の問題を克服する、そんなきっかけになりそうで、そしてそれは和楽器の生演奏が聴けるというカフェ、そこに急遽美弥たちが出演することになったことで果たされそうなんですね。うつむきがちな香乃。件のカフェは香乃の母の店らしく、そこで初心者ながらも頑張ってみる、そういった美弥の表情が香乃になにか思わせるものあった模様。おそらくは次回にはそのステージが描かれるのだろう。そのステージに香乃はなにを思うのか、あるいはなんらかの関わりを持つことになるのか。なにがしかの活躍、それを期待してしまいますよね。
『ゆるキャン△』、なでしこと一緒にいくはずだったキャンプだけど、なでしこ発熱! なので今回もリンのソロキャンプであります。目的地は長野。へー、山梨長野間は南アルプスがあるから、道が限定されるのか。なんとか近道してみたい、そう思ってるリンだけど、情報を探しきらない状態で出発を決断。行き当たりばったりも楽しみ方といって、体当たりバイク行を敢行するんですね。しかしその途上が面白い。暴走族の皆さんと一緒に走ってる時のあの顔! そして魅力的な景色の続く一連のシーン。すごく魅力的で、超広角で撮ったような絵がね面白い。結果的に行き止まりだったこの行程も、そこで知り合う人もある。こののんびり感、この漫画のよさであると実に思わされましたよ。そして最後の完全に一致。ああ、これはおかしいわ。ほんと、絵で笑わせにきますよね。
『夢喰いメリー』、えらいことなってますよ。夢魔エルダーの結界にとらわれてしまっている夢路。リトルチェイサーたちもふたりの戦いに介入することかなわず、頼りのメリーも倒れてしまっているという状況。ああ、夢路、ピンチですよ。腕の痛みはいよいよ耐え難いほどに酷くなって、対しエルダーはといえば余裕の表情。夢路は切り札ともいえる双月花、エンギの剣さえも抜いたというのに、有効打を与えるにはいたらなかった。はたしてどうなる。夢路のあの酷く傷ついた様に、不安感じさせられながらも読み進めていけば、ああ、やっぱりここでくるのか。いつだって、最大のピンチと思った時には追跡者ジョン・ドゥが転換点になっていた。借りた! ついに借りた! 以前のように武器だけではなく、その姿までもを写して、ああ、これは見せてくれますよ。リトルチェイサーもぞろり揃って、ここから大逆転!? ところでレガレクス。こちらも気になります!
『鬼が出るか蛇が出るか』、温泉のアクシデントが引き起こした霞の大告白。それが呼び水となりましたか、優争奪がいよいよ本格的になってきた。誰もが優に対し思い切りよく踏み込んで、悠理がそうなら、美来も駄目押しかけてきて、さてしかし、ここで優が気になるのは鈴なのでしょうか? 女の子たちからのアタックに戸惑い、どうするべきか、どうしたいのか自問自答している優なのですが、そんな優の心のうちには、やっぱり鈴が大きく、大きく存在するような気がするんですよね。このところ我慢している、自分の気持ちを押し殺してる? そんな風にも見える鈴。この子もこの子で、自分の変化に戸惑ってるんでしょうね。そんな自分の気持ちをうまくつかめていないふたり、そこに物語の焦点がありそうに思わせるんですね。
『そこテストにでます!』、最終回でした。髪をうしろにひとつに結んでるもみじ、可愛いですね。もみじの心境、ひとまずは深く考えず、中間考査で結果を出すことに専念する。そうした様子に、年下組が相談ですよ。ああー、もみじはまだ諦めていない。というか、年少組も諦めてないんじゃん。むしろ、かえでのこと出し抜くつもりでいたのだね。したたかだわー。塾での居残り、自分の立場、状況を最大限に使いますよというもみじ、健気でね、一旦壁にぶつかって、それでいろいろがきれいに整理された、気持ちも思いも整った、そんな感じがあるんですね。素直な言葉が数馬に届いて、そして屈託のないあの笑顔! そしてかえでサイドの状況ももみじに知らされて、ああ、ここにあって彼女らはいよいよイーブンなのでしょうか。果たして数馬が本当に好きになるのは誰なのか。恋を自覚した女の子たちが同じラインに立つ、そこまでの過程に焦点当てられた、そんな物語でありました。
- 『まんがタイムきららフォワード』第10巻第9号(2016年9月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿