2016年7月11日月曜日

『まんがタイムきらら』2016年8月号

『まんがタイムきらら』2016年8月号、昨日の続きです。

『担当編集ボツ子さん』、新たな局面にはいりましたか!? それとも夏の一夜の特別編!? 夏なので怪談をやろうと思います。ホラージャンルに挑戦してみようじゃないか、そんなことを言い出した田中氏と、ちょっとなにか警戒気味の刺子。ああ、怖いの苦手なのか。後日田中邸に刺子、そして犬井を呼んで、そこに妹加えた4人で怪談大会やります。犬井も妹もやる気でね、けれど刺子はというと、そんなに怖くない犬井の話に耳塞いであんなに怯えちゃって……。いいだしっぺの田中氏がね、結局刺子を助けるためにこの会自体をなしにしてくれてという展開。いつもは刺子が攻め、田中氏が弱い立場だっていうのに、この夜だけはちょっとした逆転があって、ええ、大変面白かったです。ところでどうでもいいんですが、刺子さん、夏の炎天下でその格好は、日焼けがあぶなくないですか?

『ヒトより私はそれが好き!』は、学内でオリエンテーションやりますよ。ところで、1-B担任中森露子先生。この人もどうやらなにかのフェチお持ちのようですね。いや、どうやらってレベルじゃねえな、これ。教室に設置された問題を10問解きましょうというイベント。日本フェチのミュエルが残念極まりないやり方で人混み掻き分けたりね、ほんと、美少女たくさんDOKIDOKI☆VISUALが売りのきらら誌でくっちゃくっちゃ! うん、新しい扉が開いた……。開いた? 最初の問題は木について。乃木坂芽々がいるこのチームにとってこれはボーナス問題か! と思ったら、全然そんなことないっていうのね。ただ好きなだけで詳しくはないっていうのね。うん、これいいですよ。うん、彼女のいうこと、すごく深く染みる。ええ、それでいいと思うんだ。で、この問題、パスするのかと思ったら、綴月が能力開放して文字で出題者の感情を見抜きます! って、なんでここだけ能力バトルものみたいになっとるの! ほんと、この漫画の方向性、こういう感じでいくんでしょうか! 予想外で面白いなあ。

『ひなまるすまいる』はうらら様が捨て猫の世話をしています。心あたたまるストーリー? かと思ったら、猫が一筋縄ではいかなくって、あの箱の中から威嚇してる絵ね、フーッフーッっていうのね、なんだろう、すごく可愛くておかしかったです。猫専用言語変換器(仮)。そいつが猫の言葉を翻訳してくれます。って、万能すぎ! 完璧な意思疎通が可能になって、けどそれでもなかなか通わない心と心? それがおかしくって、猫がとにかくえらそうで、あの温厚なうらら様が箱をかぶせてしまうレベル。けれどついにはこの猫とうらら様、わかりあえた? そう思ったら、猫のお母さんが迎えにきた? ああ、なんという感動的ストーリーでしょう! みたいに思ってたら、最後に見事にその構図を破壊してくれて、これ、いいですね! なんでもかんでもいいように、感動の物語に仕立てあげてしまおう、そんな世相にチャレンジですよ! むしろこの落ちに私は感動しましたね!

『いこまい!』後半。東京から帰ってきた友人、まいに誘われて皆でかつて集まって遊んだ秘密基地にいきます。もう、冒頭からひとみが大泣きで、どんだけ感動なさってるの! しかもそれがまいに伝染する。この感情のわーって表出されるところ。それがこの漫画の持ち味で力だなって思わされましたよ。久しぶりの秘密基地を掃除して、きれいにして、そしてあの日は無理だったハンモックに挑戦する。その、ハンモックの楽しみね、皆の好奇心がきらきら輝くようで、しかもその楽しさ魅力が、皆の表情でもってこれでもかと押し出されてくる。あんまりに楽しすぎて、面白すぎて、表情がくずれちゃってね、でもそれが妙な魅力持ってましてね、読んでる、見ている私の表情も一緒になってくずれてしまう、そんなところがあるんですね。そしてそれは彼女らの気持ちも率直に読み手に伝えてくれるものだと思う。ええ、冒頭のひとみの涙がまいに伝染したみたいに、彼女らの気持ちが読み手にも伝染するんだ、そんな感触があるんですね。

My Private D☆V、晴瀬ひろきです。『魔法少女のカレイなる余生』の人。ああ、あの人の絵、すごくきれいで可愛いよね! イラストも可愛い水着のお嬢さん。自分の好きな要素を詰め込みました、という、その要素がキャプションにて示されて、太眉、舌、鎖骨、へそ、肉ときて、ここのスキマ! こうして萌えポイント、つぶさに描かれて、けれどキャプションに示された以外にも確かな魅力はあちらこちらに見られましてね、私なんかはあの目付きに魅力感じたりするわけですよ。ちょっとトロンとして瞼のゆるく閉じかけられた、その目の魅力ですよ。ええ、他にもいろいろ。きっと見る人、見る人で、これが魅力と感じられるポイント、いくつも見つけられるのだと思います。

  • 『まんがタイムきらら』第14巻第8号(2016年8月号)

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