『まんがタイムきららキャラット』2016年8月号、昨日の続きです。
『疾風ういんどみる』、面白いお嬢さん出てきましたね。はやてに執着するお嬢様。クルーザー乗り回してやってきた。そのお嬢さんに向け、身を乗り出して手をふるふうこがおかしくて、おお、風車が全開でまわっておる! お嬢さん、いさなというらしい。はやてを迎えにきたというんだけど、はやてには覚えがなく、いったい何者? かつてはやてに助けられたことがあるというんですね。その時に見たはやての技量もあり、いわば一目惚れ、追い掛けるようになって、そして今にいたる。高校ヨット全国大会のパートナーになって欲しい、そういう話らしいんですが、はやての都合やら意思やら無視して、くるくる頭、ふうこと勝手に盛り上がって対決することに! はたしてはやて、ふうこ組は負けてしまうのか!? レース? 対抗戦? ちょっと燃える展開きましたね。
『トモダチヅクリ』、また静と秋がテストで失敗した……。それで麻乃と芽衣ふたりで進行するんですが、芽衣が麻乃と静の関係をいまだ誤解してたり、しかもそれがじわじわ終盤まで影響してたりするのが面白かったです。笑うと怖い麻乃。でも自然な笑顔してることあるよ? って、それがどんな時か追求すると静のこと考えてる時、静がそばにいるときだっていって、それが惚気って! 好きとかそんなこといってるの静に聞かれちゃったりして、これはなんだかいい雰囲気なんじゃなくって!? と思ってたら、ああ、静さん、こちらの反応がいい感じに駄目な方向に脱線して、ほんと、こうであってこそ静だ! って思わされましたよ。
『ジューンフレンド』、これはいい空回りでしたね。ゴミと間違えてなこの大切な本を捨ててしまった! そういってあわててるゆずき様。ああ、なこったらすっかり意気消沈しちゃって……。これがまったくの誤解だったっていうのがびっくりでしたよ! ほんと、お嬢様にゴミ出しなんてさせてしまった! そのショックのあまりっていうんですが、ほんと、わかんない! ゆずきでなくともわからんから! 状況から、なこの大切な本を捨ててしまった、そう思い込んでしまったものだから、いや、読者だってそう思ったよ、本の買いなおしとかに奔走するゆずきたちの焦りとか頑張りとかがよくよく光って、けれど本当はなこのこと傷つけたりしてなかったんですよ、なにごともなかったんですよ。そういう決着に心底ほっとさせられるという。いい展開だったと思います。あの、安心のあまり涙を流しているゆずき様がね、いいお嬢さんじゃありませんか、大変よかったと思ったのですよ。はるもいうように茶番なのでしょう。でも茶番だからこそよいものがある。ええ、今回はまさにそれだったと思います。
『カスタムメイド!』、今回は傘の思い出。ユウの小さな頃のアルバム。マサキ、まるで文化財だかなんだか扱うような心構えで見るわけですけど、小さなユウが使っていた魔女っこの傘。これになにか思うところがある。その答はモトキが知ってたんですね。小さなユウが魔女っこの傘を欲しがった理由も、知らずそこで成立していた関係も、多くは語られないまま、当事者ふたりは知らないままにそっと置かれて静かに終わるエピソード、実に美しかったと思います。また、ユウが自分のアニメ好きということを公言しなくなったその理由も語られて、それだけに今のユウが置かれている状況、親しい人たちの前で自然に好きなもの、好きなことを好きといえる、そのしあわせが感じられて、本当によかった。ユウさま、よかったですね。そう思わないではおられないエピソードでありましたよ。
- 『まんがタイムきららキャラット』第12巻第8号(2016年8月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿