『まんがタイムジャンボ』2016年8月号、昨日の続きです。
『きつねとパンケーキ』は、獣娘の彼女らとそのパパさんたちが海にいきまして、紺乃のところはおじいちゃんおばあちゃんも参加して、おお、おじいちゃん、すごいよ、メロメロじゃんよ。かわりに、ゆめのパパさんは不参加、残念! です。しかし、スバル、めちゃくちゃきれいだなあ。というのはおいといて、あのパパさんが怖いので、親子参加でのスイカ割り大会ですよ。これに参加する意気込みがすごい! 昴パパに紺乃祖父が真っ向激突して、君らどんだけ親バカ、祖父バカなのか! ほんと、あの方向性見失ってるバルパパがおかしくてたまりませんでした。うん、スバルが怒るレベル。素敵。ユメがですね、参加できないかな、そう思ったら、和巳が颯太の代理でサポートするっていってくれて、嬉しそうなユメ! そう思ったらここでさらにしあわせの上乗せありまして、おお、颯太がきてくれた。目隠しをしたユメへの語り掛け、そこには確かにふたりの絆、これまでに一緒に築きあげてきたものが描かれて、ああ、ふたりはいい父娘なのだ、そう思わせてくれる名場面でした。そしてそれは紺乃の家も、もちろん昴の家も一緒で、いい夏の情景。いい話でした。
『寄席ばいいのに』は上野小路さんがメインのお話ですね。扉でスカートの裾気になさってる? なんか可愛いんですが、この子、最近できた落語友達の銀子さんの交友関係に気後れしちゃって、華やかな女子たち。対し自分は地味だしと。スカートの長さも全然違うしさ、っていう、いや、でも、長いスカート、可愛いじゃん。試しにスカート短くしてみて、いや、それも可愛いじゃん。なんだよ、なんでもいいのか! この小路さんの悩みをね、たまたま出会った落語の巨匠、しん蔵師匠に吐露してみれば、それじゃあ今日は『長短』をかけてみよう。ええ、銀子、小路の似てないふたり。違ったふたりの、違ってるからこそ面白い。そうしたお話。ええ、小路さん、たいへんよろしかった。たいへんよろしかったです。
『でっかいんちょ』は夏恒例のお話ですよ。怖い話! 育は怖い話が大の苦手で、 けれどクラス委員長の私が怖がってなんていられない、とかよくわからない理屈で平気なフリしてる、痩せ我慢してるわけですよ。なんでや! なんでそうなるのん!? 今回はそのお化け屋敷の話でもって、育がどれだけ地元の皆さんに愛されてるか、そうしたこともわかって、そしてお化け屋敷に挑戦することになって大ピンチな彼女をどう助けるかの試行錯誤もおかしい、楽しい、おばけになった纏が可愛い。大変よかったです。でも、結局は相見くん、彼に全部持っていかれちゃうんですね。茫然自失の育。彼女の前に次々現れる脅かし役がですよ、これ結構な力のいれよう! それがまったく無力化される、そんな彼女の心模様。それもまた夏の風物でありますか! ええ、育さん、青春ですなあ。
『江戸の蔦屋さん』。おお、これは驚きの展開。謎の絵師、写楽につながろうという話です。このところ、画風に変化のあった画工がいる。興味を持って、その画工楽太郎のところにいってみれば、病に倒れて、またまた借金に苦しんでいるときた。そんな父の代わりをつとめていたのが娘の伽羅。この子が代わりに絵を描いていた。なるほど、画風が変わるわけです。伽羅に将来を見出した、あるいは彼女のツキモノを見抜いた蔦重が彼女に絵師になることを勧めて、それが後の東洲斎写楽。なるほど、借金取りにきった啖呵、しゃらくさいんだよ、そこから写楽斎。ここからしばらくは、写楽の話になるのかな? 謎の絵師のプロデュースは、ちょっとわくわくさせるものありますね。
- 『まんがタイムジャンボ』第22巻第8号(2016年8月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿