『まんがタウン』2016年8月号、発売されました。表紙は『野原ひろし昼メシの流儀』をメインにしまして、熱いラーメンを汗かきながら食べる野原ひろしですよ。暑い夏、ほんと、毎日毎日が暑くてかなわないんですけど、それでもこうやって熱いラーメン見せられると、うまそうだなあ! そう思ってしまうのだから不思議です。この他に、『新クレヨンしんちゃん』しんのすけ、『恋するヤンキーガール』アヤメちゃん、『山本さんちのガン・ガール』八重さん、『鎌倉ものがたり』の一色夫妻のカットもございます。
『恋するヤンキーガール』は、あんずとユズキが一緒に映画にいくみたいですよ。デート? なるほど、ユズキはあんずが、あんずがユズキが好きってことなんですかい!? てな風にナギもアヤメちゃんも思っていたんだけど、どうもユズキの視線の向き先がおかしい。あれ? ぼたんに到達するための踏み台としてあんずを利用するつもり!? みたいな具合にナギがシリアスの度合いを増しましてね、あんずが騙されたり傷つく様子は見たくない。アヤメちゃんにばれると大変なことになる。えらいこと悩んで悩んで、もう映画にいくというその日まで悩んで、あんずが傷つくことに胸痛めていたナギですよ。いいやつだなあ。ほとほとそう思っていたら、なんとユズキが泣いていた。というか、あんずさん、ほがらかでいい感じ。って、なるほど、イベント! これね、好きとかなんとかいってたの、映画の、アニメのことだったっていうんですね。このいろいろ振り回して、穏当な落ちにおさまる。この感触実によかった。ナギのお尻ペンペンもナイスです。
『ほぼほぼ商店』、いいじゃないですか。凸凹金物店。今回は商店街の組合に出ることになって、とにかく商店街の皆さんと仲良くなって、いろいろ買ってもらいましょう。うん、現金だ。こういうニコニコしながらしたたかさふりまく様子は素敵でよろしいですなあ。組合の会合、男衆と女衆の違いがおかしかったです。男衆は、先代が自分たちのことをどういっていたか知るために、太郎にしこたま酒を飲ます、そんな話になっていて、それで会合のメインはというと女衆がやってるんですね。あかんがな、おっさんたち。奥さんたちの熱意やプロ意識、そうしたもの、見ていてすがすがしく、ああ、こうした奥さんたちがいるからこそ、商店街はもってるんだな、そう思いました。そしてホームページ。熱意はあるけど技術がついていってない。そう思ったら、経理会計関連となると、かなりのノウハウ持って、ばっちりこなしてて、このギャップ! しかし、この奥さんたちのかっこよさ。いいですなあ。ええ、すがすがしく頼もしいエピソード。素敵でしたよ。
『かりあげクン』は「草食系」これが面白くって、草食系男子といわれる同僚にアロエ使った料理を振る舞って、キミはきょうから多肉草食系を名乗りたまえ。わけわからんのだけど、ほんと、なんだろうこのおかしさ。かりあげ正太の料理好きという要素もばっちり生きていますね。「歯医者」におけるかりあげ正太の営業力。こういうの、ちょっとめずらしいような感じもしたんですが、こうしたしたたかでやり手な様子見れば、なるほどほんにゃら社員の彼がなんだかんだいって重用? されてる、その理由など見えたようにも思えます。「ボールボーイ」ならぬボールネコ、これもおかしかった。意味わからんのですよね。うん、なんの意味もない、イタズラかどうかさえわからない、そんな行為なんだけど、それが面白い。コミカルで実によかったです。
『ようこそ!スマイリーバーガーへ』、話が動きましたね。前回、ちょろっと出ていたお嬢さんがスマイルバーガーのレジにいらっしゃって、あらまあ、素敵な笑顔です! 素直な子。明るくてほがらか。この店に足りなかったものを、この子が一身に引き受けて、それでお客さんも増えました。それはいいんだけど、女子高生前にしてなんかウハウハしてるおっさん連中、なんだかなあ、みたいにも思っちゃいましたよ。さて、用賀たまこ、この子から見た店長の話、面接の情景などね、これ見ると、店長、見た目こそあれだけど、怖い人じゃない、悪い人じゃない。むしろ人懐こかったりするんじゃなくって!? そんな風にも思われて、そして無愛想なすずちゃん。この人も、ただの無愛想じゃないぞ、これ! そんな予感させてくれるスマイルバーガーの面々。これは今後が期待されます。
- 『まんがタウン』第17巻第8号(2016年8月号)
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