2016年7月12日火曜日

『まんがタイムジャンボ』2016年8月号

『まんがタイムジャンボ』2016年8月号、発売されました。表紙は、ドーンと『レーカン!』天海さんですね。水色背景に天海さん。これ、なんだろう、ものすごく選挙ポスターっぽくない!? なんて思われまして、いやあ、これ、絵の構図もそうなら、まわりに配置されている文字も実にそれっぽくて、ほんと、天海響に清き一票! でありますよ。

『ヒゲとセーラー』、皆でプールにいきましたよ。来栖くんがチケットをもらってきてくれました。その来栖くんが、いかにも見事に王子スマイル見せてくれるんですけど、水着を決ますとね、やっぱり王子というより女の子で、豊かな彼女の体付きに違和感? コンプレックス? くすぐられている女子ふたりであります。市井くんもきてたんですね。しかし、なんとも落ち着かない。ああ、少年よ、大変だな。クラスノミンナニナイショダヨ。知られたら恥ずかしい? 女子の水着ひとりじめとかヘイト買っちゃう? どちらでもいいんですけど、市井くん、思い人に気持ちが届いておらず、そして来栖くんもしかりという、この遅々として進まぬ恋模様。あるいは進ませる必要なんてないのかも知れない! そんな夏直前の情景。ほのぼのですなあ。よかったですよ。

『ナデシコ!』、もしかしてアメリカ編で続いたりするの!? と思っていたら、やっぱり次回で終了の流れなんですね。アメリカ進出するために、新商品の方向性を決めていきます。そこでですね、エミがこれじゃ駄目だって食い下がっているんですね。でも、これ、エミがあかんわ。説得のスキルに欠けているのだな。家に帰ってからお婆ちゃん、前社長に説明した時みたく、根拠、理由をもってちゃんと説明したらよかったのに! そして解体されるお客様窓口の面々。次の職場、転職先もいまだ決まらず暗い顔。そんな中、ひとりコンピュータに向かっているイチカちゃん。険しい顔。転職先を探しているんだってミス小盛には思われてるけれど、いや、きっと、これ違うと思う。最後にアメリカ進出は順調につまづきを見せてという状況が示されたわけですけれど、ここにエミ、イチカがきっと関わってくるはず。それがどのようなものになろうというのか。楽しみでありますね。

『かいごのおにいさん。』、これ特別編、といいますか、介護施設、長野県福祉人材センターの刊行した冊子に掲載されていた漫画だっていうんですね。高校生有馬巧少年の知る介護の現場。きれいな洋館、素敵なお婆さんとの語らい。巧少年は知らなかったのだけど、ここは老人ホームで、そのあまりに自分のイメージとかけ離れている雰囲気に驚いているっていうんです。なるほど、この冊子、漫画の目的は、老人ホーム、介護の現場にまつわる暗いイメージ、悪いイメージを払拭する、そうしたものであったのですね。他に登場人物は素敵なお兄さん。ああ、これはいい。介護というとどうしても女性の仕事といった雰囲気、イメージがありますけど、そうじゃないですよ、男性だっていますよ。こうやって漫画でもって、介護に関わっている人の姿、多様性といってもいいのかな? それを描いてみたというんですね。残念ながら、この描かれた情景が理想にすぎないのか、それともこうしたあり方が実際にもあるのか、それは私にはわかりません。ですが、こうした現場があれば素敵だな、そう思わされるものありましたよ。

『終活女子高生』はお風呂ですよ。沙羅の家のお風呂が故障、というので銭湯にいってみれば、そこで律と出会ってしまう。ああ、律は銭湯の常連さん? あるいは、ふたりはやっぱり運命に引き合わされてるんですよ! みたいな? 前者でした。裸を躊躇しない律。浴室に向かうこの子の後ろ姿が、もうほんと、なんだろう、色気もなんもあったもんじゃなくって、こいつはいいな。そして洗い場でも、なんだか面白い生き物になっていて、なんだろう、この手のかかって、けどそれがおかしく、愛らしい、不思議な魅力。うん、なんだろう、ゆるキャラっぽい。銭湯には律の友達が! という情報に沙羅が嫉妬してみれば、相手は案の定お婆ちゃんたちで、そこで得られる情報ってのが、帝王切開したらお腹のたるみが体の中心からかれるというもの……。うん、なんだろう、そうなのか。知らないからなあ、こういう話。胸の小さいことを気にしているっぽい律。え? いまさら!? みたいにも思いつつ、ほんと、この人、今どういう局面にいるのかわからなくなります。今回の銭湯、律にしても沙羅にしても、ちょっと特別で楽しい時間になったみたいで、サウナでの律の失敗も、もしかしたら沙羅と会えたのが嬉しくてハメはずしちゃったのかも知れませんね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第22巻第8号(2016年8月号)

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