2009年12月31日木曜日

KORG MA-30 METRONOME

 2009年もいよいよ終わろうとしています。大晦日、世間一般では紅白歌合戦など見たりしているのでしょうか。家族そろって、同じテレビを見て年を越す。昭和を思い起こさせるような風景でありますが、今、我が家ではテレビついていません。それどころか居間に私ひとり。これは練習のチャンスじゃないのか? よし、さっさと日課やらなんやら片付けて、ベースの練習するぞ。今年はベースで年越しだ! という気分になっています。で、取り上げようというのがメトロノーム。いやね、ベースに限った話でもないんですけど、楽器の練習にはメトロノームは必須でしょう。特に、ドラムとともにバンド内でのテンポ、リズムをキープしなければならないベースとなればなおさらです。といったわけで、一年の最後はメトロノームとともに過ごすことになるのではないかと思っています。

で、私の使っているメトロノームなのですが、KORGのMA-30という非常に安価なものです。ポケットに入る小ささが魅力。電子メトロノームらしく、単純にテンポを刻むだけでなく、中抜きの付点や三連もできるし、さらにはチューニング音を出すこともできるしと、とりあえず持つにはこれで充分なんじゃないかと思える、そんなメトロノームであります。

これを買ったのはいったいいつだったか。ちょっと思い出せないのですが、おそらくはもう5年ほども前じゃないかな、あるいはもっと前。当時使っていた機械式のメトロノームの動きがあやしくなってきたので、かわりにと思って楽器店にいって、いろいろ見比べて、まあテンポキープしてくれればそれで充分なんだから安いのでいいよね。といったようなわけで、これを買ったのでした。

最初の数年は機械式のメトロノームを使って、これは予備といった具合であったのですが、あやしかった動きがなおさら微妙になってきて、ついにはすぐにとまるようになってしまって、ついに世代交代の時期がきたか。それ以来、このメトロノームを使い続けています。譜面台にのっけて、ピコピコいわせながら練習しています。ギターの、ベースの、ソルフェージュの、サックスの、とにかくあらゆる楽器に対応可能、ってそりゃ音が聞こえさえすりゃいいわけだから、楽器を選ぶなんてことまあないわけですが、この数年文句もいわず、トラブルもなく動き続けてくれて、大変ありがたい。頼りにしているわけです。

もしこれが壊れるようなことがあれば、次はどうしようか。そんなことを思うこともありますが、まあ簡単には壊れないだろうなあ。そんな予感がするものだから、当分はMA-30と一緒に練習することになるのではないかと思っています。

2009年12月30日水曜日

『まんがホーム』2010年2月号

『まんがホーム』2010年2月号、発売しています。発売は一昨日のことで、まあ昨日もいってましたけど、忘れてまして、この年末年始の発売日の変更、また仕事に出る出ないの状況の変化などなど、いろいろがからみあって、いつも買っているもの買い忘れたりすることがやたらと増えるんですよね。昨年もそんなことがありました。あとになって気付いて、あれ? 買ってなかったっけ? 確認して買ったのですが、それが単行本であったのは不幸中の幸いでした。雑誌ならきっともう手に入らないタイミングでした。といった具合に年末年始はパターンが崩れて、いつもどおりにはいきません。

『天国のススメ!』、久々のゲストです。前回ゲストは2009年10月号でした。『晴れのちシンデレラ』の宮成樂の漫画なのですが、幽霊になっても元気なお婆さんが可愛くっていいんですよ。若ぶってることもあるんだけど、見た目が可愛いだけでなく、その行動が可愛いのですね。そしてそれは主人公太一の友人十子さんにしてもそうで、この宮成樂という人は、気持ちをはっきりとぶつけられない女の子の可愛さを描かしたらすごいなと、あらためて思うのでありました。けど、この漫画は可愛さだけが売りじゃない。霊が見えるということを取り上げて、はっきり見える、それともおぼろげに? その違いで全然違う反応とか、そういうのが面白くて、この人の漫画はやっぱりいいなって思うのでした。

『東京!』。東京の駅名にまつわる名字をもった生徒たちの学園ものなんですが、はじまった当初は土地土地の特徴が強く押し出されていたのが、あっさりと触れられる程度に後退して、けれど今のバランスはとてもいいと思います。八王子、武蔵、国分寺が遠いとか、それはもう前提として馴染んで、だからキャラクターの個性そのものを前に押し出そうというフェーズに入ったという感じ。悪くないです。そして秋葉原正親と渋谷ケンジ。なにかと対立してるみたいなふたりだけど、なんだか妙に仲良いところも見えて、ちょっとこのふたりの関係、気に入っています。渋谷が正親のこと、嫌いじゃないから、気になってしようがないからちょっかい出してるみたいに見えてね、なんかいいなって思うのですよ。そして私は国分寺さんが好きです。ちょっと人付き合いが苦手そうなところとか、とてもいいです。

『おしのびっつ!』、面白い。忍者の末裔、ふたりの本領発揮というか、リミッターがない状況での活躍。あの手この手でのスーパー売り出し攻略が、そして万引きGメンとの邂逅なども。しかしこうして見ると、ふたりはまだ修行中の身なのだなと、すくなくとも母上が怖いのだなと、そんな様子が見えるのも面白かったです。というか、これまでも母上最強だったような気がします。

『こむぎみっくす』、ゲストです。先生に恋する幼稚園児のこむぎと、パパとの話。小さな子供とパパとママ。その三人の関係は見ていて面白く、おしゃまなおちび、強いママ、弱いパパ。しかしほんと、なんでパパは趣味が制限されたりするんだろう。なんて思いながら、それでもなんだか和気藹藹と家族のあたたかさが感じられたりするところはいいなと思いました。とりあえず、ママが酷いな。その酷さもまた魅力とは思うけれど、夫にも子にも微妙なジョーク、態度を見せながら、けれどそれでもちゃんとやさしくするところはやさしいというのがよいのだと思います。

『お江戸とてシャン』、最終回です。まさに大団円といった様子。焼けたお江戸の再建話。そして、以前とはちょっと違ってくる関係。その変化していく様子もまたよくて、よかったなあ、亀松さん。そして虎吉の去就も決まり、またおひなとの関係も決まり、いい盛り上がりを見せた晴れやかなラスト。とてもよかったです。今を一番に楽しんでいる、そうした気性が気持ちいいんだよっていうお話に、なんだか元気をわけてもらったかのように感じています。

『三日月の蜜』、仙石寛子の新シリーズです。これ、この人の得意の気持ち、心情をこまごまと描いていく、そんな漫画なのかなって思っていたら、最後に思いもしなかった展開になって、これはいい、これはいける、これは面白いよ。俄然前のめりになってしまったのでした。この人の漫画は、繊細だったり辛気臭かったりする、そういう心情のもろもろをふふりと笑いながら楽しむ、そう思ってたのに、こんなに前のめりになってしまったら、もう後には引けない。今から次回が楽しみです。

『まりかちゃん乙』、ゲストです。ヒロインゆなは転校生。ものすごい説明的な1ページ目を抜ければ、そこにはすごい変わりものが! モーレツー!!! わりとベタめな漫画ですが、それでも面白かったです。一筋縄ではいかない九鬼まりか。素直じゃない、ひねくれてる、変わりもの、でも根は悪い子じゃなさそう。ベタめとかいったけど、類型的かといわれると、そんなこともないまりかちゃん。彼女のキャラクターがどう動くか。それが肝かなって思っています。

  • 『まんがホーム』第24巻第2号(2010年2月号)

2009年12月29日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2010年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2010年2月号、発売です。って、発売は昨日だよ。いやあ、もう、なんだろうなあ、すっかり忘れてしまってたんですよ。で、今日、漫画家さんのBlogにて『まんがホーム』が発売中とあるのを見て、おーまい、忘れとったよ。そうだよ、年末営業最終日に『キャラット』と『ホーム』が出るんだったよ、って思い出して、文字通り買いに走りました。そしたら『ホーム』は数冊あったんだけど、『キャラット』が見当たらなくて、あれ? ないの? そう思って焦ったら、一冊だけありました。美本! よかった! 探しまわらなくてすんだ! ってなわけで、表紙はエキセントリックな着物のゆのさんです。でも、可愛かったらありよね。文化的には保守の私ですが、可愛かったらありです。

『ラッキー・ブレイク』、安定してると感じるのだけど、ちょっと登場人物がわからなくなってきました。登場人物把握のために、整理をかねて読み直してもいいかなって思ったり。で、今回登場? デイちゃん、ちょっと好きになりそう。私も酷く車酔いするから、同情なのかな。同情が愛に変わってもいいよね? しかし、涙ながらに訴えるところ、可愛すぎです。でもって、これ大阪が舞台だから、空港が大阪空港。最寄りの空港ですよ。でも私はモノレールでいくから、道路事情がわかりません! 車嫌いだから極力電車移動なのです。

GA — 芸術科アートデザインクラス』にはちょっと驚かされました。漫画の登場人物が、漫画という世界の表現形式に働きかける。ハサミで切り、台詞から写植を切り刻んで再構成し、そして消しゴムで消す。しかし、こういうスラップスティック、ナンセンスな面白さがシリアスな描写に切り替わる、その鮮かなこと。あんまりに鮮かだったものだから、ちょっと泣いてしまいそうになりました。あの圧倒的な空白を前にしての絶望や焦燥が、胸に突き付けられるように迫ってきて、たまらんかったのです。いい話といえばそのとおり、しかしそれだけでなく、強い、そう思わせる回でありました。

ねこみみぴんぐす』、今回は前回再登場の卓球場のお姉さん、あの人の出鱈目っぷりがおかしいとかいっていたわけですが、小ネタ多めのばたばたとした面白さは今回も継続中、と思ったら、実はそうじゃなかった。花とひよりのこれまでの関係が変わるかも知れない。ふたりにとっての卓球への関わり方、それが変わるかも知れない。この回は彼女らにとってのターニングポイントとなる、後に振り返れば大きな意味を持った回になるのかも知れません。このシリアス、嫌いじゃないです。いや、つまりは、すごくいいって思ってるってことです。

『Felice』、これ第2回か。私が門瀬粗のひいきであるからかも知れませんが、2回目にして充分に面白い。自分の前で堂々と下着の話や着替え、というかスカート落ちやらかしたりして、それに対応できない大地の気持ちはなんかちょっとわかる。この、前提となる状況を作っている段階でこんなに面白いってのはすごい。でもって、凛が灯里への対抗手段を手にするっていうの。ある種の加減だけど、こうして関係が破綻しないよう手加減しながらのやりあいが可能となったわけで、なら次号はさらに打ち解けた感じになるのかな。すごく期待してしまいます。

うらバン!』。おお、見事に音楽漫画だ。あのリズムが揃わないっていう描写。ちょっと面白かったです。そう、できてない人ほど、できてないことに気付いていないものなんです。トランペットでミュートでタブーですが、これは世代によってはわからない。OBとの交流が盛んだったりすると、意外とネタが受け継がれたりするから、そんな感じなのかな。あるいは、ドリフリバイバルとかの影響なのかな。もうひとつの可能性については検討しない方向で。しかし、新しく参加したトロンボーンのお嬢さん、萌ちゃん。とてもいい感じ。ハルくんのいい対抗役として機能して、けど性格は違っている。とてもいい感じ。漫画自体のテンポもよくて、面白かったです。

『もこもこBOX』、新連載です。これ、カッチとラビのふたりの可愛さもいいんだけれど、それ以上にふたりを見守っている狐のお姉さんの存在が大きいように感じています。可愛いものたちがいるというだけでなく、その可愛いものたちを眺める視点がある。その見守る気持ちの暖かでやさしげなのがいいんだなって思うのですね。

空の下屋根の中』。か、会社、潰れたんだ。で、話が倒産や就職などといった真面目なテーマにシフトしているというのに、コートの置き方という、わりとどうでもいい話から離れられないヒロインがすごい。筋金入りだと思う。で、バイト辞める意味がなかったみたいな総括がきて、いや、わかってたんだけど、この人はすごい。嫌いじゃないよ。私は、変な話だけど、この娘さんのようなこと、未だに考えてしまうことがある。だから、なんか他人事じゃないのですね。やる気は、とりあえずやりはじめないと出ないんだよな。ええ、他人事じゃないのですよ。

『Girls f/2.8』、ゲストです。タイトル見ればわかる、ああ、明るい女の子が主役なんだ。で、写真、カメラものっていうこともわかります。これ、いいタイトルだなあ。写真やってない人には通じにくいと思うけど。おそらくは楽しく過ごす写真部活ものになるだろう、そんな導入でありましたが、タイトルのつけかたや、この回の様子など見るに、結構面白くなりそうなんて思えて、だからちょっと期待したいと思います。いやね、あの何撮りたかったのかさっぱりわからん写真とかいうの、最初はほんとにそうなんですよね。ああ、わかるわ、私もそうだったって思って、そうした共感もプラス評価に働いてるのだと思われます。

『ほわほわクエスト』、ゲストです。今回は、前回よりもしっかりとした展開の枠、オリエンテーリングという舞台が用意されて、しかしその枠内で前回同様に流れていってしまうっていうのが面白かったです。ふたつのグループ、出会った時の状況こそは似たもの同士だけど、その前段がぜんぜん違ってますというのも面白く、そして結果じゃなくて過程が面白かったからいいよねっていう落ちもよかったです。

『かためで』。回を追うごとに面白さを増してます。あの刀、真剣なんだ。しかし、普通の学園ものといった顔と、帯刀文化というナンセンスな顔が真面目に共存してるところ、強烈。これは面白いなあ。しかも乗用車両断とか、しかもそうしたエピソードが後に効いてくるとか、面白いなあ。これ、予想外といったら失礼ですけど、大当たりだと思います。

『Fly・High』、ゲストです。空を飛びたいっていう女の子の話。うん、気持ちはわかる。私も鳥になりたい。このゲスト回については、なかなかに楽しく読めたのですが、これで話が広がっていくとしたら、どんな風になるんだろうと思ったり。広がりにくいように思ったんですが、これで思わぬ展開を見せられたりしたら、きっと好きになってしまいそうな気がするんですね。続くのかどうかとかはわからないけれど、嫌いな感じではなかったです。それはつまり、結構好きっていうことです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第6巻第2号(2010年2月号)

2009年12月28日月曜日

『月刊アフタヌーン』2010年2月号

 『月刊アフタヌーン』2010年2月号、買っています。今月の表紙は『友達100人できるかな』。ちょうど単行本2巻が発売されたところだからでしょうね。なんか、『アフタヌーン』が少年誌みたいに見えますですよ? しかし、これ人気あるのでしょうか。だとしたら嬉しいななんて思います。友達100人できないと地球滅亡なんて、えらく大仰な前提があったりするのですが、内容はなかなかにストレートな友情もの。読んでいて、そのストレートさにがつんとやられること、実に多いのですね。ええ、今月もがつんとやられましたよ。

いもうとデイズ』。前回読んでない人の中には、今回の冒頭、兄さんの回想を誤解してしまったりする人も出たりするんじゃないだろうか、なんて思ってしまう、ちょっとセンセーショナルな出だしであります。

それはそうとして、今回は新しい先生が登場。見た目に可愛らしい。けれど、中身は結構打算的。それはリアルなのかどうなのか。しかし、こうした内面に気付いて、妨害工作講じるまりかちゃんのアグレッシブさ、また計画の確かさも素晴しい。子供だと思ってあなどってたら、やられちゃうよっていう、そんなところが素敵です。

しかし、ぶりっ子先生の泣き落しに陥落する男衆のだらしなさが描かれる反面、お兄さんはちっとも騙されたりすることなくて、こういう余裕のある、あるいはがっついてないところ。これがお兄さんの魅力なんだろうなって思います。ディアナに対する兄さんは、小さな身内としての妹を心配して慈しんでいるっていうことが、しっかり伝わってくるようで、それゆえに安心して読めるのだと思うのですね。

しかし、女性慣れしてるってことなんだろうと思うんだけど、そんなに胸がでかくなったのっていつから? なんて真正面から聞けるのは、もはや才能だと思います。

百舌谷さん逆上する』、とても素晴しかった。フォーカスが当たってるのは、百舌谷さんというよりかむしろ千鶴なんだけど、千鶴の百舌谷さんに対する辛辣な視線やいらつきがあって、そしてかつて百舌谷さんを取材した父から聞き出す百舌谷さんの過去があって。それが本当に素晴しかったのです。

策略めぐらす百舌谷さん。状況を自分の意のままにすべく暗躍する。その狡猾さ、残酷さが彼女の魅力で、そしてこうした策謀の描きかたに篠房六郎の魅力があるのだと再認識するかの思いです。屋上から見下ろす百舌谷さんの冷たい視線。それまでの、可愛さを演じていた彼女との落差がすごい。もう、素敵。こういう展開を待ってたんだ! と思うほどに素晴しかったです。

しかし、百舌谷さんが狡知に長けているという、そんなシーンを描きながら、それだけではない、彼女の真実は別にあるのだと匂わせる。そうしたところがとてもよかったです。こうしたところが描かれるから、百舌谷さんが救われてくれればいいなと思えるのかも知れません。そして千鶴の作戦は、百舌谷さんをどのような状況に押しやるのか。予想できない展開に、わくわくする思いがとまりません。

でもって、韮沢合歓ちゃん。いい子だなあ。私、この子、大好きです。

引用

  • 井上ユキ「いもうとデイズ」,『月刊アフタヌーン』第24巻第2号(2010年2月号),824頁。

2009年12月27日日曜日

OMENS OF LOVE

 本日、楽器店が主催する、吹奏楽のイベントに参加してまいりました。いやね、先日のこと、楽器購入後一年間は、調整を2度、無料でうけることができるというので、いける時にいっておかないと、って思って楽器持っていったんですね。それで、調整の待ち時間に店員さんとお話ししてて、楽器は持ってるけど吹く機会がまったくないんですよ、なんていってたら、そうそう、年末にイベントありますよ、いかがですかって誘っていただけたんです。そのイベントとは、当日楽譜を受け取って、午後練習、夕方本番、初見で吹奏楽体験というものだったんですね。ああ、こういうの面白そうね。そう思って、私には珍しく乗り気で応募してしまいました。で、その本番というのが今日だったのでした。

ちなみに、その楽器店とはここ。

Musical instruments shop

どっかで見たことある? 細かいことはいいっこなしよ。

今日渡された曲目は、『サウス・ランパート・ストリート・パレード』、『世界に一つだけの花』、『オーメンズ・オブ・ラヴ』の3曲です。わお、懐かしの『オーメンズ・オブ・ラヴ』。これ、超名曲。美しく親しみやすい旋律、リッチな編曲、すごく吹いていて楽しい曲なんです。

で、これって、THE SQUAREの曲なんですってね。知りませんでした。先日、友人とSkypeで話した時に、あれSQUAREよ、って教えてもらって、えーっ、そうなんだ。全然知らんかったよ。THE SQUAREといえば、言わずと知れたTRUTH。F1番組のテーマ曲なので、SQUARE知らなくても耳に覚えている人は多いはず。これも吹奏楽に編曲されて、もう大人気。そして、宝島。これも超ナイスな名曲で、吹いていてめっぽう楽しいの。もう、SQUARE大好き! ってなものでございます。

『オーメンズ・オブ・ラヴ』吹いてさ、いやね、吹奏楽でソプラノサックス吹くのははじめてだったんだけど、あの細かなパッセージを吹くの、すごく快感なのね。メロディの入りや合間に走句が入るんだけど、きらきらした感じや勢いのよさが出て、すごく気持ちいいんです。こういうの、クラリネットとかがよくやるんだけど、ソプラノサックスでもいけるわー、って思って、いや、もう、ほんと、楽しかった。

で、『オーメンズ・オブ・ラヴ』。ソプラノサックスでの参加も楽しかったけど、これ、エレキベースがすごくいいんですよ。吹奏楽でも、ポップスやフュージョンならエレキベースはありですよ。シンプルな八分音符の刻み(なんていうのこういうの)なんですけど、なんともいえない魅力があって、昔っから大好きで、『オーメンズ・オブ・ラヴ』はベースが入ると入らないとで、全然違うなんて思うのですね。もう、『オーメンズ・オブ・ラヴ』やるってわかってたら、サックスに加えてベースも持っていったのに!

といったわけで、目下の私の悩みは、サックスとベースをいっぺんに演奏できないことです。つくづく思うんだけど、私は全部のパートをやりたいんでしょうね。もう、ほんと、無理な相談です。

2009年12月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2010年2月号

『まんがタイムオリジナル』2010年2月号、発売です。表紙は、『ラディカル・ホスピタル』から山下榊ペア。ハリセンを手に、どつき漫才している。さすが山下姐さん、どえらいお似合いで、これ、かつみ・さゆりがモデルなんでしょうね。榊が手にしている花、糸が山下左頭に伸びてます。山下榊以外にもお笑い芸能を描いたカットがありまして、『らいか・デイズ』は太神楽、『ひよりすと』は落語、『アサヒ!』はライオンの太郎を相手に猿回し? やってます。ライオン回しなのかな? ある意味、これも獅子舞ですね。噛まれたくないけど。

『マチルダ! — 異文化交流記』、マチルダがクラスの皆に紹介されまして、あやの友人、真菜と沙織も登場です。真菜、ドール好き。沙織、眼鏡。真菜のキャラクター造形、切り揃えられた前髪と、ゆるくウェーブのかかった髪。ちょっといいなと思ってしまいました。すまぬ、眼鏡。マチルダのあやに対する失礼はとどまるところを知らず、けれど真菜あたりは、マチルダに対抗できそうな人材と思えて、ちょっと楽しそう。本格的に話が展開されるのを、心待ちにしてしまいます。

『恋は地獄車』。やっぱりめちゃくちゃ面白い。しかし、後藤さん、モテ子に恨みでもあるんでしょうか。辛辣に辛辣を上塗りする彼の態度、素晴しい。しかもその辛辣さ、モテ子、女に対してだけじゃなく、男に対しても発揮されて、非常にいいキャラクターであると思います。モテ子はるなちゃんのようなタイプは私も嫌いです。

ところで、ヒロイン万里子のヒモ。彼見ていて思うのだけど、ああやって立場を確保し、養われることに躊躇がないというところ。才能なんだろうなと思います。私は無理だなって。なんか悪いなって思っちゃうんですよね。

そして社内でウワサになったという滝くんの告白。あれ面白おかしく流布したの、絶対はるなだと思う。なので、こういうお嬢さんは好かんのです。

『ふたりぽっぽ』はお家での風景。身を挺してくるを守るこばと。なんという素晴しさでありましょうか。で、猫の豆ぞー。めちゃくちゃ可愛い。豆ぞーと遊ぶこばたんも可愛い。ただ可愛いだけの子らではないけど、でもやっぱり可愛いと思ってしまう。くるだって、ちょっとやりすぎるだけで、可愛い娘だものなあ。でも、やっぱり可愛いだけではない漫画であります。

『アトリエZOOへようこそ!』、面白いです。漫画家という職業は、周囲から見るとなんだかわからなくて、怪しまれることも珍しくないとか、ほかからも聞いたことのある話です。しかし、今回は漫画家というよりも、長崎がテーマといったような風。あの、長崎言葉でまくしたてるところ、ちょっと好きになりそう。いいよね、方言って! 方言、大好きです。今の職場で仲良くしてもらっている人が長崎の離島出身らしいのですが、カステラはもう一生分食べたっていってました。長崎といっても一様ではないと思いますが、今度、ミルクセーキについて聞いてみよう。地方地域の特色豊かである、そんな話は好きだから、長崎という土地への愛が感じられる今回の『アトリエZOO』、すごく面白かったです。

そこぬけRPG』、きっとカナさんの藤崎さんへのあの台詞、首やら鎖骨やらっていうの、新刊の内容なんでしょうね。ちょっとどきどきしますね。やっぱりこの人は可愛い人だと思います。

『今日から寺バイト』。蕎麦が食べたくなりました。百人前を食べろという正月、夢のようじゃないですか。天国ですか? しかし、奥さんが可愛いといってますけど、いっつもいってますけど、お母さんも可愛いですね。天国ですか? といったわけで、私の煩悩も鐘の音で祓わないといけないようですね。

開運貴婦人マダム・パープル』、庄部さんがやばい! しかし、姉妹に占い師がいるだけあって、庄部さんの母もなかなかに豪気ですね。息子の妻が人形でもいいのか。ほんと、庄部さんがやばいです。

『うわさのユーレイちゃん』、ゲストです。なんだか可愛い幽霊の女の子、ユーレイちゃんがヒロインです。素朴な絵柄。親しみ感じさせる雰囲気に、ほのぼのとした内容がマッチして、面白かったです。彼女のことが見えるのは先生だけ? ユーレイちゃんにも、普通の生徒のように接する先生、その関係がとてもよかったです。

  • 『まんがタイムオリジナル』第29巻第2号(2010年2月号)

2009年12月25日金曜日

Schütz: The Christmas Story

 先日、バーンスタインの『ミサ』を探していたところ、前から興味のあったものを見付けたといっていましたね。それは、シュッツの『クリスマス物語』。そう、まさに今クリスマスシーズンだから! というわけでもないのだけれど、でもクリスマスを目前とした時期だったからこそ、思い出して、そして手にとったのだろうと思います。

私がこの曲を知ったのは、So I've Heardという、音楽史をざっと概観させてくれるマルチメディアタイトルにて紹介されていたからなのですね。Bach and Before、古代、中世からルネサンス、バロックにいたるまでを扱って、そのまさに終盤に現れたシュッツの『クリスマス物語』、その鮮烈な印象に打たれて、美しいコーラス。singen singenと歌われる、ドイツ語の響きの硬質でしかし澄んでいる、その質感にさえ魅了されたのですね。

演奏はタヴァナー・コンソート&プレイヤーズ。指揮者はアンドリュー・パロット。残念ながらアルバムWeihnachtshistorieは絶版しているみたいだけれど、Amozon.comのMP3 Downsoadsでは買えるので、もしどうしてもパロットの盤が欲しかったら、これだなと思っています。

さて、私が買ったというのは、キングス・コンソートの盤です。どういう演奏であるか、まったくの前知識なしに買うと決めたのですが、まあキングス・コンソートなら間違いないだろうと。そして、帰って一番に聴いてみて、確かに間違いないなと思ったのでした。

とても美しい。響きはやわらかく、伴奏も非常にソフトで、個々の声部が繊細に紡がれて、耳に心地良いです。鳴り響きの見事さをではなく、透明感のあるハーモニーの美を追求しているのでしょう。奏者の息遣いさえも身近に感じられるような丁寧な演奏に、静かに語り掛けるような明瞭さを持った歌声が調和して、ああ、やっぱりこの時代の音楽はよい。ライナーノートを見れば、Aを415Hzに合わせて、これは古楽では珍しくないピッチですが、この現代のものよりも半音ほども低いピッチが、やわらかな響きを生んで、また中全音律が使われていることもありましょう。美しい響きに心もほぐされる思いです。

そして、ラストのコーラス、singen singenの響きは、パロット、タヴァナー・コンソートのものよりもずっと静かで、繊細で、この違いは面白い。タヴァナー・コンソートも古楽のグループだから、低いピッチ、古典調律でやってると思うのですけど、それでもこんなに違いが出てくるのですから面白いものだと思います。

2009年12月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2010年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』、2010年2月号発売です。表紙はモクソン。屋外、ヘッドホン装備、背にはギターケース。実に寒そう。冬の夜、星空。頬、鼻、手の赤さが凛とした冬の空気を感じさせる。だなんて思わせるイラストですが、けれど同時に暖かみも感じさせるのは、モクソンの表情、絵のタッチのためでしょう。この号の発売はクリスマスイブ。そんなちょっと特別な日の夜の、冬が底を打ち、春に向かおうとする日の夜の、寒くとも暖かさを感じさせる、そうした雰囲気を反映させるかのような表紙です。

純真ミラクル100%』は、オクソンが移籍を決定。所長は動揺し、そして二宮さんはシリアスに。しかし、二宮さんがモクソンのこと好きなのはいいんだけど、モクソンは二宮さんのこと、恋愛相手として好きってわけじゃなかったような気がする、それこそ二宮さんの勘違いにかぎりなく近いような状況だったわけだけれど、そうした気持ちの温度の違いみたいなのがあきらかになる日がくるんでしょうか。私は二宮さんが好きなので、この人の傷ついたりするところは見たくないなって思います。でも、もたもたしてた工藤さんはちょっと泣くことになるような気がする。なんか、こういう人間関係の紆余曲折が面白いですね。

『恋愛専科』、新連載です。女子校で教えることになった主人公が受け持つことになったクラスは、恋愛専科。ちょっと特殊な生徒を集めて、男に愛される女性に育てあげるんだそうです。むむむ。で、担任を落としなさいと、そういう話のようなんですが、むむむ。絵や雰囲気とかはそう嫌いではないけれど、このプロットはなんだかハーレム系のゲーム思わせる感じ。最近、こういう設定の漫画読んでなかったから、ちょっと入り込みにくいです。とりあえず評価は先送りです。

『大江山流護身術道場』、連載になりました。以前の読み切りの時に、あの雰囲気はちとつらいといってましたが、おそらくそういう感想が多かったんでしょうね。ずいぶんとやわらぎました。以前のような過剰とも思える暴力描写はなくなって、身を守るための心得を身につけて、小さなトラブルを防いでレベルアップをはかろう、そんな印象が強くなりました。で、最後に次回の敵なのか、最後にやってくるだろうボスなのか、わからんのだけど、やばそうなのが出てきて、というかこれまでも充分にやばそうなのばっかりだったんだけど、少しずつ敵も強くなっていきますよ、そんな予告がなされているといった具合です。

『トランジスタティーセット — 電気街路図』、なんかやばい出だしだよ。いや、あの小道具ですぐわかったんだけど、でもそれにしてもいかがわしい雰囲気演出しています。新登場、かがみのお父さん。変人、変態。でも別れた妻に熱く愛を語るところはかなりよかったです。でもこの人、測るのが好きなだけで、太ったとかどうとかいうのは、あんまり意味がないんですね。あるがままの状態って感じで受け入れてるようで、わりと好印象。そして、この人にとっての測るという意味。素敵! いや、いいじゃん。お母さん、復縁しちゃいなさいよ。ちょっと方向こそ微妙だけど、ナイスロマンチストじゃないかと、結構気に入ってしまった模様です。

『少女素数』は、雰囲気のあるラストに、ああいいなと思って、そしてこの漫画はストーリーとかドラマとかをではなく、あんずとすみれというふたりの少女の、少女という時期の美しさ、それをただただ写し取ろうとしている、そういうものなのかもと思ったりしたのでした。子供っぽいといわれながら、大人っぽさにも憧れる。そのどちらでもなく、しかしどちらにもなりうるような、曖昧なあやうさ感じさせるふたり。そんな時期のスケッチなのかと。いずれ失われる、そんな季節のスナップなのかと。なんて思ったりしたのでした。

しかし、今回の見どころはヒゲ剃った兄貴さんだと思います。なんてこった、ちょっといい男。素敵といわれて頬染める。ああ、なんか可愛い兄さんだなって思いましたとさ。ところで兄さん、桐生さんだって妖精ですよとか思いながら口にしないだなんて、いったいどういうことでしょう。私なら、さしずめふたりが妖精なら、あなたは女神ですよくらいは、かまわないでいってしまう。兄さんも、思ったままいっちゃえばよかったのに。

ところで、272ページなんかがそうなんですが、あんずの笑い方、あの口の開き方。なんか思い出させるな、と思ったら、ああわかった、川原泉だ。ちょっとすっきりしました。

据次タカシの憂鬱』。前回、これからどうなるんだろうとか思ってはらはらしてたけど、おおい、普通にいつもどおりじゃん。いかす。さすがタカシ。私の心を弄び、自在に振り回してくれます。でもって今回は野球をするっていうのですが、いつものように勘違いしたライバルが出現して、この決着はライバル怪我で退場しかないよなあと思ってたら、やられました、主人公も怪我で退場。これは予想外。そして途中、千鶴さんがタカシの代わりに出りゃいいじゃん、と思ったら、それもそのとおりに運んで、おお、私の考えなどお見通しってところですよ。しかし、面白い。これ、大好きです。

『わたしたちは皆おっぱい』、再びゲストです。これ、タイトルなんとかならんかなあ。なんか、躊躇するんですけど。今回は、新しい友人ができて、けれど互いに誤解してたことが判明して、どう向き合えばいいかわからなくなってという、実に王道といえる展開でありました。誤解中のハイテンション、コメディタッチのバタバタわあわあやってた雰囲気と、誤解発覚後のシリアスそのものといった雰囲気の落差がすごくて、しかしだからこそひきつけるものがあったのだと思うのですね。いったん諦めたかと思わせて、いや諦められない、一歩踏み出して手をとって、そして対話。しみじみとした語りから、一気に感情をあふさせるところなど、とてもよかったです。誤解を超えて友情が深まる、それは典型といえばそのとおりで、しかしこれが王道となるだけの理由はあるな、そんなこと思わせる力の入ったシーンでした。

しかし、タイトルがなあ。これ、単行本になったとしても、ちょっと書店で注文とかしにくいよ? とかいいながら、もうこのタイトルじゃなきゃあな、とも思っているから不思議です。

引用

2009年12月23日水曜日

Guitalele GL1, taken with GR DIGITAL

Mercury, the Winged MessengerGR Blog12月のトラックバック企画の締め切り日がやってきましたよ。いやあ、すっかり忘れてました。お題はであります。って、これ、大変だな。ってね、なんせ写真っていうのは、そのもの光を写し取るものでありますから、強弁すればなんだって押し込める、そんな広いテーマであるわけですよ。とはいえ、あんまりとんち効かせるのもおかしいし。といったわけで、普通にトラックバック企画 光 に参加します。

さて、冒頭の写真は大阪市営地下鉄天満橋駅前にある、マーキュリーの像であります。昔、あのへんに月二で通っていた時、なんか太陽の反射との組み合わせが面白いので、撮ってみたのでした。べたな写真だとは思うのだけど、Creative CommonsのライセンスでFlickrに公開しておいたら、IBMの技術者Blog? で使ってもらえました。

そしてもう一枚の写真は、YAMAHAのミニギター、ギタレレです。この写真のような環境に楽器を置いとくのってあんまりよくない、っていうか、かなり悪いんですが、けどいつでも手にとれるようにしておかないと、それこそ弾かなくなってしまうわけで、だからあえて直射日光に当たるような場所に吊り下げているんです。

で、ある日、その光の当たっているところが、なんかいいじゃないかと思ったものですから、適当に写真を撮った。そんな一枚が、この写真であります。

Guitalele GL1

ギタレレは、ギターほどの表現力はないけど、弾いてると楽しい楽器です。ちょいとおすすめしておきます。

2009年12月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2010年2月号

『まんがタイムスペシャル』2010年2月号、発売ですね。表紙は、ちまき先生羽子板持ったちるみさん、破魔矢持った外村さん。酒飲んでるたまちゃん、そして新連載『あんちょこ』の杏、千代子のふたりです。と、そこに目立つ大きな文字で新連載5連発! ええ、ゲストからの連載昇格がふたつ、そして新連載がみっつありまして、なかなかにわくわくとさせてくれる、そんな号であります。

連載昇格ひとつ目は『ミニパトっ!』です。婦警さんと、お酒も扱うコンビニの息子がなんか楽しそうなことしてる漫画なんですが、今回はB級グルメ特集? 牛丼にあんこやバナナをのっけて食べるとおいしいよ! って話なんですが、これほんとなんでしょうか。バナナは、意外にエスニックな感じでいけそうな気もしますが、あんこはなあ。無茶な思い付きでもどーんと実行してしまう、そんなヒロイン水原さんがとても魅力的な漫画です。結構好きなので、連載は嬉しいです。

『早乙女寮別館ものがたり』、新連載ひとつ目です。女学校もの。5月に転校してきたお嬢さんが、女子寮に住まうことになる。はたして少女を待つのは、どんな生活なのでしょうか。という振りが正統派女学校ものを期待させたというのに、なんと満室、よって別館に住むことになった。ということで、ボロアパートものになってしまいました。変わりものの大家兼理事長とのアパート暮らし。ちょっと期待してもよさそうだぞって感じであります。

『キミ待ち!』、新連載ふたつ目です。口八丁ぐりぐらの新作でもあります。頑固な親父のいる蕎麦屋が舞台。そこに関西からやってきたお嬢さん、陽菜が住み込みで働くことになるという話なんですが、この陽菜って娘、ちょっとわけありっぽい。恩人を探しています。お金を借りています。身寄りはありません。という、ちょっとヘビー、けどテンポはよく、雰囲気も明るく、しんみりするというようなこともなく、で、これ、どういう展開を見せるのだろう。またこれも先の楽しみな漫画です。

『おすすめ!看板娘あんちょこ』、新連載みっつ目です。おおた綾乃の新作でもあります。和菓子屋の娘、杏と、洋菓子屋の娘、千代子がヒロインです。ちょっとおっちょこちょいで、けれど穏かで気立てのよさそうな杏と、派手目の美人で気も強そうな千代子、小学校時代の友人が街でばったり再会して、再び仲良くなるのか、あるいはライバルになるのか? いずれにしてもコメディタッチ、安心して身をゆだねて読んで、きっと面白いだろうという予感がしています。で、十五年を指摘されて目を背ける千代子がちょっと可愛い。目元涼しい美人っていいですね。自分ちの菓子が一番と譲らない不穏な表情もまた素敵でありました。

『なないろレシピ』、最終回です。菜々先生の両親が帰ってくるというので、なんだかてんてこまい。内容はといえば、あくまでもいつもの雰囲気を保って、そして最後に笑顔で両親を迎えるという、その表情、とてもよかったです。

『蝴蝶酒店奇譚』は人魚譚。オカルト雑誌のライターが人魚を探しにやってきてという話なんですが、この漫画のいいところは、オカルトな方向に進むか、あるいは反転してみせるのか、それがちっともわからないってところです。オーナーは、伝聞ながらも平気で人魚の存在を口にして、そしてライははなから相手にしていない。こうした状況の中、くるかこないのか、じりじりと状況が進んでいくのはちょっとスリリングで面白かったです。そしてラストのライの言葉。ああ、こういうのはとてもいいと思う。そんな話あるわけないとわかっていながら、けれどあったら面白いよねと、そういうさじ加減でもって楽しむっていうのはすごくいい。このバランス感覚が、じりじりと焦らすサスペンドされた面白さを支え、そしてミザリーのロマンと感傷に味わいを添えたのだと思います。

『ものかき倶楽部』、ゲストです。小説をノートに書き溜めているヒロインもえみが、文芸部ならぬものかき倶楽部に顔を出すという話。素直になれないもえみもいいんだけど、文具愛を確かなものとするべくものを書くという、その目的と手段がごちゃごちゃになってるような部、なかなかに面白いです。まるで、万年筆使いたいがためにペン習字やることにした私みたいじゃないですか。自己弁護みたいになっちゃうけど、道具に憧れて、その道具をちゃんと使いたい、使えるようになりたい、その一心で取り組むってのはありだと思うんです。ギターが好き、だから飾る、じゃなくて、弾く。筆記用具が好き、だから手にして眺める、じゃなくて、書く。ちょっと入り口は違うかも知れないけれど、道具が好き、からはじまるものがあってもいいと思います。うん、好きってだけからはじまるものがあってもいいと思ったのです。

でも、やっぱり、ちょっとマニアックよね。うん、自分でもわかってます。

『アトリエB』、ゲストです。海外から美術留学してきた女の子。今回は、海外からのというギミックは弱くなってたけれど、でも全体に生きがよくなって面白かったです。で、私は知らないことを知ると喜ぶわけですが、塩の効果。へー、知らんかった。試してみたいな。なんて感じに、とても面白かったです。

『丸の内!』、ゲストです。いや、新連載? どっち? わかんない。ずいぶん偉そうな新入社員、丸の内れいが傍若無人ながらがんばるという話です。食えないOL。その一筋縄ではいかないというキャラクターが、ナンセンスに場をひっかきまわすという漫画でありました。

『笑って!外村さん』、連載になりました、って連載になったの先月か。じゃあ、昇格ふたつじゃなくて、昇格ひとつで、新連載よっつだったのか? よくわかんなくなってきました。

外村さん、あいかわらず誤解されているという、その徹底ぶりには惚れ惚れとしますが、あの前屈みで凄むような仕草、あれにちゃんと理由がついて、ああもう、なんだ、可愛い娘さんじゃないか。というギャップがとてもいい感じ。あの、春野さんが絶望に色を失うところなんて、待ってましたという感じに楽しかったです。

『おんたま娘』、ゲストです。温泉旅館の看板娘? しっかりものの先輩と、まだまだいたらない新人ふたりが、常連さんたちとわいわいやるという漫画みたいなのですが、雰囲気はとてもいい、これはちょっといいなと思いました。一癖二癖ありそうな常連、小説家の内海文吾、どう考えても執筆さぼってゲームで遊んでたとしか思えない描写がさりげなくあったり、こういう個性の目立つキャラクターが、その存在感を主張するところなんて、実にいいと思ったのでした。期待します。

『スーパー探偵!』、ゲストです。スーパーで働いている青木さくらが、警察官の姉と一緒に、スーパーで起こる事件を解決するという漫画のようです。事件といっても、血なまぐさかったりはない。ちょっとなまぐさかっただけ。穏当に、バタバタとして、解決して、その勢いあるところなど、よかったです。推理ものみたいになるのかどうかはわからないけれど、トリックうんぬんより、空騒ぎといった様子の方が楽しそうであります。

『ココロノミカタ』、ココロさんが出なくてちょっと驚きました。ミカタさんだけが登場して、これはなにか状況の変化が期待されるのかな。いや、ちょっと最終回間近なんだろうななんて思ったりするんですが。独特の雰囲気のある漫画、結構好きなんです。終わるとしたら残念だけれど、終わりを用意している感じは以前からもあったから、ちょっと覚悟しようと思います。

『MISHIMAデパートメンズ館』、最終回です。最終回は、なんかうまくまとめた感じで、ちょっと残念といったら残念。無茶やってる若社長が好きだったんですね。最後の最後で、Wデパートのスパイ、ハットリのポジションがすごく面白い。なんの役にもたってなかったのに、なんか責任感じちゃってたり、なんのかんのいって溶け込んでたり、そんな勘違いぶりが若社長を食ってしまっていました。そして結局は若社長返り咲きという話ですが、最後の社長の思い付き。あれがくるのかどうか、これから数年、情勢を見守りたいと思います。きたら、社長すげー! ってなものですよ。ちょっとわくわくさせてくれるラストになりました。

『白黒つけましょ!』、ゲストです。碁を打つ女の子の話。ネット碁しかやったことなかったけど、学校の囲碁部に入部してがんばろうという前向きさが魅力的です。正直なところ、漫画から碁というゲームの面白さは感じとれなかったものの、他人事と思っていたら巻き込まれた部長の本音とごまかしなど、面白かったです。よく見られる紋切り型展開をうまくあしらって、そういう見せ方は好きじゃないっていう人もあろうかと思いますが、私には面白かったです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第19巻第2号(2010年2月号)

引用

  • まんがタイムスペシャル』第19巻第2号(2010年2月号),1頁。

2009年12月21日月曜日

Zeusaphone

先日、平沢進のPHONON 2551 VISIONについて書いた際に、Zeusaphoneなる楽器について触れました。これ、テスラコイルを利用した楽器であるのですが、私、思い違いしておりました。平沢進氏によるDIY楽器だと思ってたんですよ。そうしたら、どっこい、売ってるんですね。メーカー、っていってもいいのかな? これ作って売ってる会社? も、多分Zeusaphoneっていう名前でいいのだと思います。サイトの説明を見ると、Zeusaphoneは電気のスパークによって音楽演奏が可能なハイパフォーマンス・ソリッド・ステート・テスラコイルなのだ、みたいなこといってますが、おいおい冗談だろ、と思いきや、本当にメロディ奏でられるのだからかないません。これはすごいな。しかもMIDIで制御できるときた。ほんと、これは度肝抜かれる楽器であります。

でもなあ、高いんだろ? と思ったら、意外と安くてまたびっくりですよ。最上位機種のZ-60で4,999ドル。45万円くらい。エントリーモデルのZ-18なら、1,899ドル、17万円くらいと、決して手の届かない価格ではありません。サイズもそんなに大きくなくて、さすがにZ-60は高さ106cmと、個人で持つには少々大きいと思わせますが、Z-18なら76cmと手頃。ああ、これは、電子音楽に興味のあるという人間だったら、手元に置いておいてもいいものかもなあと思えてくる価格、サイズであるわけですよ。

と、ここでテスラコイルってなに? という人のために、参考となる動画を紹介しましょう。これはZeusaphoneすなわちミュージカル・テスラコイルとは違うのですが、テルミン奏者菊池誠氏がテスラコイルと共演? している、SF大会でのひとこまです。

で、それはいいんだけど、これって危なくないんでしょうか。私がZeusaphone導入に二の足踏んでいるのは、これ、危険じゃないのかと心配しているからで、スパークが人に当たったら死んだりしないのか? もの、特に電気製品に当たったら破壊してしまうんじゃないか? などという不安があるんですよね。ところが、テスラコイル対テルミン動画では、普通に室内に置いてスパークさせてます。平沢進氏のライブでは、ファラデーケージで囲って演奏したとのことですが、それでもコンピュータはフリーズしたようで、しかも二日やって二日ともにトラブル発生させたそうで、デジタルものとの相性はよくなさそうだな、MIDI機器のくせに、なんて思って、まあ、テルミンよろしくアナログ楽器と合わせればいいんでしょうけどね。

以上、気になる楽器でした。一応ことわっておきますが、買いません。いや、けど、DEMO演奏を見たら — 、いや、それでも買いません。

2009年12月20日日曜日

スティーヴ・ライヒ:6台のピアノ,テリー・ライリー:インC

昨日、吹奏楽のイベントへの参加を申し込みしようと、楽器店に繰り出したのですが、エスカレータで階を登る途中、あ、そういえば欲しいアルバムがあったなと、クラシックのフロアでちょっと足をとめたのでした。欲しいものは、NAXOSが出したバーンスタインの『ミサ』だったのですが、こいつを見付けるのにちょいと時間かかってしまいました。店内うろうろしてたのですが、そうしたら前から興味のあったもの見付けたり、あるいは懐かしいもの見付けたりで、ええ、すごく懐かしいの見付けたのです。それは、スティーブ・ライヒの『6台のピアノ』。そして、テリー・ライリーの『インC』であります。

ミニマル・ミュージックの古典というか、基本的なナンバーというか、とにかくミニマル入門ならこいつを聴いといたらいいんじゃない? みたいにいわれていたアルバムです。もちろん、私も聴きました。けど、聴いたのは図書館で、買ってはいなかった。だもんだから、買っといてもよかったなって後から思ったりしましてね、けどあえてわざわざ探して買うこともないだろうと思って放置していたら、たまたま偶然目の前に懐かしのアルバムが! ああ、ついでだから買っとこう。値段も安くなってるし。といった軽いノリで買って帰ったのでした。

帰ってから調べると、なんと、昔の盤って廃盤しちゃったのか、プレミアついてたりするんですかね。そいつはとても意外で、正直こいつの中古に一万円近くも払う気持ちにはなれねえなあ。といったわけで、TOWER RECORDSさんありがとう。どうも、このアルバム、TOWER RECORDSの企画によって再リリースされたみたいなんですね。ほんと、ありがたいことです。

ミニマル・ミュージックってなにかといいますと、短かいフレーズ、ミニマルな音楽の単位を、何度も何度も繰り返して演奏される音楽です。これ、説明だけ聞くと、なんか退屈なんじゃないか、つまらないんじゃないかって気がしてきますけど、実際の演奏を聴いてみるとですね、なかなかに面白いものなんですよ。単純なフレーズが繰り返されていくことで、重なり、ぶつかり、そしてずれ、揺らぎながら、音楽を織り成していくのですね。しかも、このように演奏しなさいという決まりがわざと緩められていることもしばしばあって、だから演奏されるごとに、現れる音楽は違ってくる。そんな性質も面白い。その場、その時に成立したものがすべて。偶然の重なりが作る響きやリズム、現れ変容していく音をただただ聴く、体験するのが楽しいといった類の音楽なのであります。あれこれ考えて聴くんじゃなくて、もう鳴り響きに身をまかせちまうのがいいよ、って音楽なのですね。

2009年12月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2010年2月号

『まんがタイムきららMAX』2010年2月号、発売です。発売はいいんですけど、いつものコンビニにいったらですよ、なんでか1冊しか『MAX』がなくて、しかも妙に傷んでいたんですよ。うー、これはここで買ったものかどうか、えらい悩みまして、というのは、誰も買わないと来月から入荷しなくなるかも知れない。けど、1冊ということは、誰かがすでに買った後ともいえるわけで、といった具合に、えらい悩んだのでした。結局、京都に出る用事があったので、アニメイトに寄って買いました。金色の表紙、かなり派手。中央に大きな筆を持ったかなが立っている、なんだかすごく力強さ感じさせる表紙で、そして筆文字で寅。ああ、これはいいなあ。こういうの、私、大好きです。

フィギュ☆モ』、いきなりうー 暑いーときたものだから驚いてしまって、そうだ、この漫画、まだ夏だったっけ。今回は、WF、ええと、ガレキの祭典、わくわくフェスティバルの当日であるのですが、WFにおける常識の説明がメインになっている本編、すごく面白かったです。知らないことを教えてくれるから面白いのか、けれどWFの常識は一般の常識とはちょっと違うよというようなところ、ちょっとしたカルチャーギャップが丁寧に扱われるのは、なかなかによかったです。そして、当日版権が通らない話。えーっ、そんなこともやっぱりあるんだ。あの兄さんの変貌ぶりからも、ショックの度合いはわかろうものですが、まあ実際嘘大げさでなく、あんな気分であるんだろうなと思います。そしてひびきさん登場。私、この兄さん、好きです。ヘンな世界の住人だから、じゃなく、見た目にも麗しいお兄さん。素敵! 胸元の大きくあいたシャツ? サマーセーター? とても素敵でありました。

『ラッキーストライク!』、前回から引き続きシューズの話題。というか、シューズで引っ張るとは思ってませんでした。しかしそれ以上に、ボウリングのシューズってあんな風になってたんですね。私はそもそもボウリングいかないし、いったとしてもハウスシューズ? 借りるわけだしで、いやはや、ボウリングとは奥が深い。プロボウラーがスライドしてるのって、ああいう仕組みだったんですね。左右非対称。軸足に仕掛けがある。で、その靴に慣れる期間が必要というのですが、慣れない靴に苦しみながらもチャレンジを繰り返し、勘をつかもうと教室でも試してみるレンの姿。今まさにはじめて、だんだんにできるようになる喜び、先に進みたいと思う気持ちが伝わってくるところ、なんだかわくわくとさせられて、とてもよかったです。

天然女子高物語』、ちょっとしたことにも喜びをあらわにする小梅先生、なんかすごくいいなと思って、これは仕合せに慣れてないからなのか、それとも小さな仕合せも大切にしてるからなのか、でもどっちにしても魅力的でした。その前の一本の、ちょっと照れている? そんな様子もとてもよくて、ほんと、彼女のような生き方もいいのだと思います。中身は真っ黒みたいに描かれる人でもありますが、今回は、素朴ながらもきらきらと輝くような、そんな感じに終始して、いや、とてもいい。この人、いいなって思いましたとさ。

『お願い神サマ!』、とってもいい感じ。自分が可愛くないと思っている女の子に、可愛いと、素敵だといってあげたいのに、照れていえないという、その不器用さ。けれど、気持ち振り絞って自分の思いを伝えようとする姿。すごくよかった。ちょっとじんとしました。こういうの、些細なことのようだけど、実はすごく大切なことであると思います。いい話でした。

『ここみみなたね』、桜みさきの新作です。今はまだなんともわからないけれど、母にいわれたままに訪れた大邸宅。住み込みで働くことになりそうっていう感じです。主人はちょっと変わりもの。そんな屋敷に住み込むことになった、なたねの運命やいかに!? ラストの雰囲気に面白さ予感しつつ、次号を待ちたく思います。

『かすみのそら』、ゲストです。気が小さく、体力もないヒロイン、佳澄が転校先で出会う友人たち。人見知りしがちな佳澄が変わっていく、そんな話になるのだろうと思われます。展開こそオーソドックスだけれど、描かれる様子は面白く、置き去りとかさ、落ちにおけるその表情、悪くないと思います。

『きんいろモザイク』、ゲストです。わお、これはすごくいいかも知れない。ヒロイン忍が可愛いボブ娘だからじゃないよ? 忍のうちに住むことになったアリスが素敵な金髪だからでもないよ? 忍の憧れの先生、アリスのライバル、烏丸先生が優しくて美人で眼鏡でジャージ、だからでもないよ? 絵が可愛い。それは確かで、けれど絵やキャラクターの可愛さに加えて、かみあってるようでかみあってないんだけど、けれどなんでかかみあってる会話の面白さのようなのもあって、とてもよかったです。ハロー、アリガト、コンニチハで押し切る会話とか、すごく面白かったです。でもってしかし、アリスが可愛いな。先生も忍も可愛いな。

超級龍虎娘』の春希の特技、あれはちょっと羨ましい。毬虎にマイクを押し付ける、カラオケ店での攻防。めちゃくちゃ面白かったです。というか、カラオケの画面、可愛いな。これを原キーで歌う男、あこがれます。でもって、春希、やっぱりなんだかいい奴ですよね。ちょっと大人気なかったりするところもあるけど、でもすごくいい奴。春希の人のよさが、この漫画の魅力の下地であるのかな。なんて思ったりもする回でした。

『ふたりトラベル』。ちょっと台詞が追いづらいところがあって、右上からはじまらない。高さが違うならまだしも、同じ高さの吹き出しで左からはじまるようなところもあって、つっかえつっかえ読みました。けど、そうした欠点も帳消しにできるなって思ったのは、この雰囲気がとてもよかったからでした。物語といえるほどのものがあるわけではない。けれど、なんだかヒロインひなの心情が伝わってくる。いいなと思う。そして最初のシーンが生きてくる。よかったです。でも、人は選びそう。ということは、私は選ばれたのでしょうか。

ぼくの生徒はヴァンパイア』。ついにXデーが! 可愛いカミラがクローディアへの嫉妬をたぎらせ、祭の夜に姿を消した! これは、血の惨劇か!? 一夜にして街の人間すべてがヴァンパイアの眷属に!? と思ったら、なんという平和的決着! いや、こうなるだろうとは思ってたから、むしろ一安心です。で、メイベル。驚いた。めちゃくちゃ可愛いなあ。メイベル大好きです。もちろんカミラも好きです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第7巻第2号(2010年2月号)

引用

  • 中平凱「フィギュ☆モ」,『まんがタイムきららMAX』第7巻第2号(2010年2月号),29頁。

2009年12月18日金曜日

けいおん! TVアニメ公式ガイドブック — 桜高軽音部活動日誌

 アニメ『けいおん!』のガイドブックが出ましたよ。といったわけで、仕事帰りに書店、とらのあなですけど、寄りましたら、人がいっぱいいるの。さすがに全員ってことはないけど、『けいおん!』3巻買っていく人いっぱいいて、うわあ、やっぱり人気なんだなあってあらためて思って、ほら、私は周囲が盛り上がると、反比例して盛り下がるような人間だから、見るな、見るんじゃない、気にしてはいけない、と暗示かけながら『けいおん!』3巻とTVアニメ公式ガイドブックを買ってきたのでした。

で、夕食を終えて、いつもなら生姜紅茶でも飲もうというタイミングでガイドブック読みはじめたら、いやあ、もう、なんてえの、とまらなくて、で、そろそろ日付けが変わるぜというような時間まで読んでしまいました。やばい。

内容は、思った以上に絵がすくなくて、きっと設定資料集みたいなのになるんだろうなって思っていたんですが、いや、もう全然。充実のインタビューですよ。監督のコメントはもう当然のようについている。キャラクター紹介にはキャストコメント、インタビューがついてくる。各話解説にもキャストコメントがついてくる。軽音部の5人を演じられたキャストに、どのシーンが気にいってますかという趣旨でコメントを求めていて、コメントにはアニメの画像もついて、いや、これが実にいいの。さんざん、Blu-ray Discのコメンタリーが最高だっていってきましたけど、コメンタリーやWebラジオのノリそのままに読めて、ああ、あの時もそうおっしゃってたと、コメンタリー思いおこさせるようなものもあれば、ああこういう感想お持ちだったのか、コメンタリーを補足するようなものもあって、多様。興味深く読んで、そしてここぞというシーンのコメント読んでいたら、感動がぶり返してきて、ああ、もう、泣きそうになってね、いや、もう、なんだろう、おかしいし。

キャスト紹介、各話解説は1年目と2年目にわかれていて、その合間にはスタッフへのインタビューもありまして、監督、シリーズ構成、プロデューサー、音楽プロデューサー、作曲家ですね。この音楽に関係するスタッフがふたりも登場するところに、このアニメの特色があるのだろうなって思って、いや、だってさ、これまでいろいろアニメ関係のムックとか買ってきたけど、作曲家はあっても、音楽プロデューサーとかちょっと思い出せないよ。BGM作曲家のコメントが載ることもめずらしいくらいなのに、プロデューサーのインタビュー、そしてキャラソングにいたるまでのシングルすべてにコメントがついていて、いや、本当に充実。読ませる一冊に仕上がっています。

各話解説には絵コンテからの抜粋があって、それにコメントがついているのですが、そのコメントも面白かったです。だいたいにして、原画集について書いたときにもいってましたけど、絵コンテが面白いんですよ。雰囲気を表現するために、アニメには絶対出てこないような書き込みがあったりします。紬がうちもーとかいってる。ザリガニ釣り上げたちび唯ちゃんがいらっしゃいませ! とかいってる。そういう、遊びに近い、けれど雰囲気を作りあげるには必要な小台詞であるのでしょう。すごく効果的で、見た瞬間にぷっと吹き出してしまいそうになる、ほんと、これ面白い。ねえ、絵コンテだけで一冊出しましょうよ。駄目?

もっとイラスト主体、設定画主体と思っていたとかいってましたが、そういうのもまたあってもいいなと思いながら、今回の、13話をしっかり読んでいこうというような趣旨は、実に豊かで楽しかったです。私、ただの視聴者にすぎないっていうのにね、コメントを読んでいると、ああそうそう、あのシーンでこんなこと思ったっけ、なんて風に妙に感慨深くって、これだけ本腰入れてアニメ見たっていうのも、本当、どれくらいぶりだろう。ええ、なんだか本当に感慨深いです。

で、マシュマロ豆乳鍋のレシピが載ってたのには度肝を抜かれる思いでした。いや、それはないだろうと、それこそグミ入り闇鍋みたいになるんじゃないかと、そんな風に思いながら読み進めたのですが、なんかこれ、意外とデザート感覚でいけちゃったりするの? って風に考えが変わってしまいまして、あえて作ろうとは思わないけど、はいどうぞ、って出されたら、恐る恐るでも食べちゃいそうだなって、そんな風に感じられて、いや、しかし、本筋充実させながら、こうした小ネタも面白い。よい作りの本であります。

原作、他

  • かきふらい『けいおん!』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2008年。
  • かきふらい『けいおん!』第2巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2009年。
  • かきふらい『けいおん!』第3巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2009年。
  • 以下続刊

Blu-ray Disc

DVD

CD

  • 「らじおん!」スペシャル! Vol. 1
  • 「らじおん!」スペシャル! Vol. 2

引用

2009年12月17日木曜日

『まんがタイムファミリー』2010年2月号

『まんがタイムファミリー』、2010年2月号が発売です。2月! ああもう2月か! って、一足はやく年が改まったような気がして、妙に慌ただしさ感じさせますが、表紙はといいますと、きたる新年、正月の装いです。真ん中には来年の干支、虎の衣装を着た蜂谷、手には鏡餅持っています。わきには、着物着た豆腐屋三姉妹、そして同じく着物の『リフォーム』茜がはなやかです。そして、再びのゲスト『ひなたフェードイン!』のヒロインひなたの、淡く塗られた色合いがやわらかに印象的で、あ、なんかよいなと思わせるものがありました。

『うのはな3姉妹』、お正月の様子。なかなか改まらない生活習慣っていうの、働きものの習慣なんだから、むしろ見習いたいものがあります。豆腐屋さんは早起きだっていいますものね。そして美人三姉妹の着物があって、三女が好きな南田くんの素直になれない態度になんか微笑ましさ感じて、ああもう、可愛いやつよ。こういう人って実際にもいますけど、付き合ったり結婚したら大変な横暴野郎になるか、あるいは素直な甘えんぼうになるか、南田くんは後者かなあ。そして、出戻りの次女、桃子、私、この人が好きだわ。自由な感じ。のびのびとしたところが素敵です。この作者の漫画の雰囲気もそんな感じなのかな。だからか、すごくひかれます。

『教師諸君!!』、勝訴。はいいとして、西名先生が素晴しい。着物、不断着、教師コスプレ、そして袴。この先生、すごく魅力的、とか思うのは、この人が自由だから、いやきっと変わりものだからだと思う。私はかわりものお嬢さんが好きなんだ。で、数学って実生活で使うっけ? うん、これ、すごく難しい問題だと思います。ただ漫然と日々を過ごすだけならいらんよね。数学も歴史も、国語でさえいらんかも知れません。けれど、ちょっと込み入ったこと、突っ込んだことをしようとしたら、こうした知識がないと前に進めなかったりすることもあるんです。実際、私も世界史の復習とかしてたもんな。学校の教師は、自分の担当している教科に関しては、なぜそれを学ぶのか、学んでどうなるのかっていうことに対する答を持っとくべきなんだろうと思います。だとすると、私の専門分野はどうなるんだろう。なんて思わせてくれたりもする回でした。

音楽はともかく、主要5教科はどれも大切だと思います。受験とかの対策と思っていたら、それは損してると思います。私は歴史に疎く、英語できず、数学物理がわからないのが、今になって効いてます。ああ、勉強はできるときにしておいたほうがいいよ。

『ひなたフェードイン!』、結婚式場でアルバイトする大学生のお嬢さんふたりの話。絵の雰囲気がよいこともあるけれど、なんだかちょっとぼうっとしながら、それでも仕事をするということを理解していく。そんなヒロインひなたがとてもよいです。基本的に真面目。とぼけたことも、いいかげんにしてるとかじゃなくて、真面目にやってる。コーディネートの話とかね。そういうところがいいのだろうなって思っています。で、次号から連載だそうです。ああ、これはちょっと嬉しいです。

今回の『よめ×ヨメかなたさん』は、ちょっと私には冗談ですまないことが描かれていて、動かしたらいつ頃の本かわからなくなる、じゃなくて、ラストの落ちですよ。本は重いですからね。私の部屋、一階につながったりしないよね? いや、本当に、こうなることを怖れている。それが具体的に絵になって、ああああ、どうしようかなあ。ほんと、こりゃ怖い話でした。

『美大道!』、なかなかによい展開でした。合コンにいくことになった。慣れない場でとちくるって、それでスケッチに明け暮れるという、その夢中具合はとてもよかったです。私の友人に美大いってたのがいるんだけど、そいつもいっつもクロッキーやらスケッチやらしてたものなあ。この、描くことに飽きない、いくらでも描ける、描きたい、というのが絵の才能なのかもなって思って、だから彩ちゃん、なかなかにいいじゃないかって思ったのでした。

『どっきゅん♥乙女荘』は、面白いと思えるものと、それほどでもないもののむらがあるように思えて、面白い! ってのは、本当に、えらいこと面白いな! っていうくらいにいいんですが、うん、ちょっと惜しいと思っています。今はわりと面白いにとどまってるけど、この先はどうなるのだろう。ちょっと期待しています。

『はなまるドロップス』、なでしこの本性が垣間見えて、これはいい。ただとろくさいだけの女の子だと思ってたら、なんのなんの、しっかり女の子じゃないかと。普段の可愛さ、それが帳消しになるくらいの地の表情。けれど私はその地の性格こそが魅力的だと思います。基本的にはいい子なんですね。ただシビアで、身も蓋もないってだけ。その本性のあからさまなるところ、とてもいいです。

『一緒にかえろう』、詩緒と春の仲直り。詩緒の告白。しみました。しみじみと胸に広がって、そして詩緒の表情に、春の様子に、胸を詰まらせて、涙ぐむ思いでありました。この作者の味でしょう。こうした心情に切々と訴えるものがある。とてもよいです。

『きょうも幸あれ』、やっぱりこれとてもいいです。お兄ちゃん大好きのさっちゃん。いつもなら妨害するライバルの桜が、今回は新年初詣、晴れ着着ているものだから、もう興味津々で、けれど素直に甘えられない。ライバルだから。その様子。すごく可愛くて、とてもいいです。

『くるっとまわって営業中』。生意気な馬渡かの子、けどスローペースの来島さんにうまいこと懐いたというか、仲良くなっているところがとてもいい。来島さんがいい人なんだろうなあ。最後の一本なんて、ちょっと駄目な大人であると感じさせるんだけど、ああ私も駄目な大人だけどね、でもそれで親孝行できることを喜んでるっていうのがさ、本当にいいなあって思えてくるんですよ。親孝行できるときにできるっていうのは、子のしあわせかも知れないって思える、そんないいラストでした。来島さんのような感性、大好きです。

  • 『まんがタイムファミリー』第28巻第2号(2010年2月号)