『まんがタイムきらら』2025年12月号、昨日の続きです。
『ほうかごバスケット』
かおるのシュートに心奪われたけい。ため息ばかりついているのですが、あれは恋なんだよ? と、つばさとジュンの会話で微妙に誤解が拡散中!? でもすぐに誤解は解かれまして、けいのバスケに向ける情熱、それがこうしたところでも確認できたりしたのですね。
けいのバスケ熱が高まっているからこそでしょうか、つばさの突発バスケ教室がけいたち3人を容赦なく巻き込むようにして始まります。腰を落として腕を引く。トリプルスレッドなる構えを伝授されたけいがですよ、るりを相手に華麗にボールを死守します!
いや、嘘。るりの圧にあっさり負けて、がっちり押さえ込まれてしまって、って、いや、バスケって押さえ込むのは反則じゃないのん? ともあれ、何度も何度も押さえ込まれてしまうけいとるりのおもしろさ、そして愛らしさ。それが見事に光っていましたよ。
つばさにコツを教えてもらって、さあけいのテクニックも爆上がりか!? と思うも、そんな簡単な話はありません。けいにるりが、慣れない動きに四苦八苦して、いよいよカオスな状態になったしまったっていうんです。
そしてここから新展開。試合に出ます! 合宿もします! 地獄のバスケ合宿がはじまる!? と思うも、なんか皆それぞれにうきうきじゃない? ええ、バスケに打ち込み、かつ青春も楽しむ。そして補習で合宿不参加なんてことにならないように、勉強がんばるけい。ええ、いい子ですね。るりさんもきっとがんばってることと思います。つばさは……、ちょっとわからない……。
『ばくちぬぎ!』
馬場園雀と部長鳥羽紅音の過去が語られた今回。なんと、ここに脱衣ギャンブルの黎明も描かれることになろうとは!
脱衣ギャンブル、なんか連綿と続く地域の奇祭みたいなものかと思ってたんですが、ここ1年程度の流行だったんですね。高校2年生だった鳥羽紅音に目をつけた賭博同好会の先輩たちが、部への昇格を狙って紅音を悪の道に引き込もうとしたのです。助けを求める紅音を放っておけず、一緒に巻き込まれた雀。ゲームセンターさえ知らなかった純粋無垢なふたりがですよ、悪辣な山崎氷央によってカジノカフェに連れていかれてしまう。
しかもそこで初心者を沼に引き込む接待プレイが紅音を襲う! 才能がある! 天才だ! おだてられてすっかりその気になってしまった紅音。対照的に、ギャンブルに対しなんら熱を感じない雀。しかしその雀を、悪辣な山崎氷央が危険な遊びに誘おうというのです。
それが脱衣ギャンブル。ルールは単純。じゃんけんをして、負けた目でもって対応する部位を脱いでいく。パーで負ければ下着を脱がなければならない。リスクをとるか、それとも裏をかくか、単純ながらも駆け引きが熱いこのゲーム。最初は羞恥に戸惑っていた雀が、いつしかそれを高揚に変えてゆく。
かくして生まれた脱衣ギャンブル。賭博研究会も部に昇格し、そして脱衣ギャンブルは競技人口千人を超える一大人気遊戯となり今にいたる。というのですが、ほんとなんだこの異様な物語。
そしてミクルが雀に聞くのです。ジョーカーを知っていますか? 会いたいなら会わせるという雀。雀はジョーカーの関係者? あるいはその本人だったりします!? ここに明らかにならんとするジョーカーの謎。いよいよミクルの(社会的)生死をかけた戦いがはじまっちゃうのでしょうか!?
『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』
シエルの前で倒れた乃々。今ではすっかり回復して平和を満喫していたら、そこに聞こえるアヴァの大きな声! なにごとかと駆けつけてみれば、なんとまさかのシエル姫一行が魔王城においでになってるーっ!
あの思いっきり喜ぶ乃々がかわいいですよね! からの、お茶会の申し出を受けた彼女らのしごく平和なひととき。その情景がまたすばらしい。アヴァはいろいろ文句もあるみたいなんですけどね、でもやるときはちゃんとするのがアヴァです。ばっちりきっちりお茶会の準備を整えて、皆でわいわいとお茶とお菓子を楽しんで、敵対する人間と魔族がこうしてひとつのテーブルに! ええ、少なくとも絵面は完全に仲よしのティーパーティーなんです。
人疲れした乃々がベランダに出たところ、シエルが声をかけてくれました。少しお話しませんか? ここからのふたりの会話。乃々はあの日のことを忘れちゃってるんですけどね、でもシエルは乃々の気持ちをちゃんと受けとめてくれて、かくしてはじまるふたりと両国の新しい関係! それはいかなるものとなるのでしょうか。
最後の最後、乃々とシエルがともに見上げた晴れた空。その清々しさが、この子たちの築きあげる未来を思わせてくれて、ええ、とてもいいラストでありました。
- 『まんがタイムきらら』第23巻第12号(2025年12月号)
『まんがタイムきらら』2025年12月号、
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