『まんがタイムきららMAX』2025年3月号、昨日の続きです。
『エイティエイトを2でわって』
本当に素敵なお話でしたよ。これから美弦と弾く曲をどうしようと、模索を続ける奏がすばらしい。自分の好み、美弦の個性、それらを鑑みながら、自分たちの表現について考えていく。本当にこのプロセスが素敵だと思うのですね。曲を選ぶということは、相手を知ること。自分も知ること。相手と自分についても考えることに他ならないんだな。そうした気持ちが伝わってくるんですね。
そしてバイト先の馬居コーヒーですよ。テーマ曲を作りたい。というので、コミッションサイトでBGMを作ってくれる人にお願いした。これから来店しますよ、というのですが、その行動がなんだかさゆゆっぽい。とかいってたら、本当に咲雪でありました! まあ、びっくり!
咲雪、あの人見知りの子が、こうしていろいろチャレンジしているんですね! 素敵だなあ! 話を聞けば、咲雪がこうした挑戦をしようという気になれたのは、奏と美弦の連弾の影響。ソロでも弾ける、いや、ソロだともっと弾けるはずの奏が、相手を思い試行錯誤している様子に発奮させられた。ああ、影響しあってるんだ! この感性が感性を呼び覚ますというのも実に素敵で、ええ、なんていいエピソードだったのでしょう。
そうそう、咲雪と美弦の関係もいいですよね。咲雪、すっかり美弦に慣れたというか、思ったこと思ったままに口にできてる。ええ、このフランクな咲雪。実に素敵だと思ったのです。
『SAN値直葬!闇バイト』
ああー、なんか取り返しのつかないこと山盛りだあ。まずはへんりさんですよ。こよの出会ったへんり、それはただの作り物。じゃあへんり本人はというと、脳が取り出され脳缶に収められてしまっている! ミ=ゴの優れた外科手術によって、こうしたことも可能になるのだ! はいいとして、この一連の事件が終結したときに、へんりをもとに戻すことは可能なのか?
とか思ってたらですよ、あかりとなごみも脳を摘出されとるの!? 嘘だといってよ! もしかしたらぎりぎりのところでこよとショゴスが間にあったりする? みたいな考えが甘かったことが判明する瞬間! ショゴスが化けた犬とミ=ゴたち、そして倒れるふたりと脳が収められた缶!
ヤベえ。まさしくDOKIDOKI★VISUALってやつだ! いや、どうだろう。少なくとも、きらら誌創刊時にこうした方面のDOKIDOKIは考慮されていなかったような気がする。
ここからのピンチの連続、まさしくハラハラものだぁってやつでして、宇宙に運ばれるあかりとなごみの脳! 大ピンチ。ここからどう生還するの? というかできるの? アメンパイン店長の力があればなんとかなったりするの? と思ったら、あかり、自力救済かい!
脳が代謝しない、すなわちショゴスが代替したあのときのままの脳! あかりの意識を宿したショゴスがミ=ゴを襲う! からの、なごみのお得意様、ベルゼブブの介入もあり無事地球に帰還。はいいとして、摘出された脳はどうするの? ミ=ゴは暗黒ぬいになってしまった。じゃあ優れた外科手術は誰がほどこしてくれるの?
一口にカオスというには無茶がすぎるエピソード。こいつは尋常じゃありません。
『神絵師のおしごと』
もみじが出したツバキ様本。携帯ツバキ様の助力もあって、さョちゃんが買ってくれた。とりあえず1冊は売れたと安堵してよいのか。残る99冊をどうしようと悩むべきなのか。といった矢先に並びはじめるお客さん。なんとさョちゃんがSNSでおすすめしてくれた! ああ、ありがたい。さらにはもみじのSNSを見てくれていたフォロワーもきてくれて、見事50部近くを頒布できたのでした。
とりあえずは黒字になった。それはよいこと。でも、ただそれだけではすまなかったのです。
この活動は、儲けを得るのが主目的ではない。そう、ツバキ様の存在を知らしめ、信仰を集めるためのものでした。今回売れた50部を通じて、ツバキ様を知った人たちがいる。その絵に、姿に、価値を認めた人がいる。その思いが集まって、ツバキの弱った神威を回復させていく……。
ああ、足が、自分の足で、ツバキ様、歩けるようになったのですね。これは確かな一歩でしょう。皆で揃ってのきららジャンプ。その躍動が、浮き立つ思いが、彼女らのこれからの飛躍を思わせて、ああ、まずは見事に成し遂げましたね。そしてここから続く活動。そのゆきつく先やいかなる場所か。これより彼女たちの向かう先にさいわいあれと願う気持ちです。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第3号(2025年3月号)
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