『まんがタイムきらら』2025年2月号、昨日の続きです。
『しあわせ鳥見んぐ』
荒砥四季ちゃんの家出は続きます。岬の家に転がり込んでいるのですが、母からの連絡を黙殺する四季。最初は厳しめの返事催促だったのが、姉と一緒にオンライン鳥見をしているうちに、向こうも相当こたえたのでしょう、すっかり憔悴して、その言葉からは心から心配していることがうかがえる。ああ、四季が翼から聞かされたこと。震災で、津波で、一度失われた風景がふたたび息を吹き返そうとしていること。自然がその姿を取り戻すとともに、自然の脅威から人の暮らしを守る手立ても整備されていったこと。
この、それぞれの暮らしを、折りあいつけながら、両立させた。その風景を見せて、双方それぞれに大切な居場所を守るための不断の努力、ついてまわる苦悩にまつわる話が、すずに、そして当然四季にも、多くを伝えたというのです。
自然、かたくなさを解いていった四季。母との関係も改善、回復を見せてよかったですね。
ところで、私も菓子は箸で食べる派ですよ。指先、汚したくない。
『魔女まじょS-WITCH』
まなに懐いた妖精、ほしいも。この子との暮らしが描かれて、朝起きられないまなを、顔に乗っかって起こしてくれたりね、役立つやつだなあ! と思ったら、違うのか。お菓子に向かう通り道が、たまたままなの顔だっただけかもしれないのか。
顔を踏まれて怒っていたまなですが、ほしいものこと、大切にしているんですね。いろいろなお菓子をあげている。ベッドやブラシとか、自分のおこづかい削って揃えている。そうしたまなの振る舞いに、小夜、きっとほしいもにも伝わってるっていうんですね。妖精を大切にしていると恩返ししてくれる。そうしたことも教えてくれて、まな、気長に待つって、そこまで本気になることなく、でも素直に受け入れたところ、損得でほしいもに向かいあってるわけじゃないって感じがしてよかったんですね。
そしてその夜のこと。まなを苦しめる悪夢をですよ、ほしいもがその能力ではらってくれて、ああ、こうして妖精は大事にしてくれた人を助けるのですね。素敵な恩返し。そうとはまなにはわからないかもしれないけれど、それだけにいい関係だなあって思わされたのですね。
『異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~』
魔王城で風邪が大流行! ジェロの風邪がみんなにうつっちゃったかあ。アヴァもヴィンも不調。魔王乃々にいたっては倒れ伏しちゃってて、今日は魔王城はおやすみ。ひとり無事なリュグが皆の看病をするのですね。
しかしリュグの看病、なかなかに安心できない! ヴィンのためにと作ってくれたマンドラゴラシチュー。ところが、これがまずい! そうか、リュグは料理下手でありますか。アヴァは着せ替え、ジェロもいいようにいうこと聞かされて、これ、リュグの普段の甘やかし、その延長みたいなノリだったりするっぽいんですよ。
さて、悪魔たちの看病はこれでいいとして、問題は人間乃々です。人間の薬なんて置いてない。なので人里におりて、得意の魅了で大暴れ! といいたいけど、やったことは薬の調達と、あとは喧嘩の仲裁。ほんと、この人、もっとヤバいことできそうなのに、その性質が穏やかだからか、人間助かってるなあ! その能力の描写見るだに、そう思わざるをえないのです。
さて、乃々のための薬は手に入りました。粉の薬はいやだとぐずる乃々、かわいいなあ! こんなの見せられたら、リュグじゃなくても甘やかしたくなりますよね。からのまさかの下剋上! 乃々からのえらいえらいのなでなでに、リュグ姉さん、陥落しちゃった!
ほんと、この意外な関係。いいですね。ええ、時に甘やかし、甘やかされる。そうした相互な感じが素敵かわいかったです。
- 『まんがタイムきらら』第23巻第2号(2025年2月号)
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