『まんがタイム』2025年2月号、発売されました。表紙は『レーカン!』。雪だるまづくりに精を出す天海がメインで登場です。手にはボタンと木の葉、これで雪だるまの顔を作ろうというのですね。雪だるまづくりには、いつもの猫も参加して、こうしておとなしくしていればかわいいやつでありますね。他に『大家さんは思春期!』雪合戦するチエと、『ニセアイホンアイ』小さな雪だるまと雪兎を手にする新と恋。そして、これはフィギュアスケート? 『おとぼけ部長代理』のカットがございます。
今月は新規ゲストが1本です。
『星月夜工業高校ルナ同好会~38万キロの奇跡~』
工業高校建築学科に入学した黒月素直は内気な少年。身長は190cm、体格も悪くない、ということで運動部からは引く手数多なのだけれど、そうした方面には興味がない。そんな素直が出会うは、身長145cmの女子生徒。月にいくことを目標にこの学校を選んだという変わり者、星守ひかり。
しかしなぜ月が目標で建築なのか。それが明かされる終盤。この子の目には、月へと向かうエレベーターが見えている。軌道エレベーター。宇宙から地上へと降りてくる、ロケットに頼らない移動運搬手段。いつかくる建築のそのときまでに携わりたいと夢を語るひかりです。
そんなひかりと素直の縁。姉が残した天文の書籍たち。これがひかりとともに追う夢に繋がったりするのでしょうか!
ボーイ・ミーツ・ガーツと思ってよいのでしょうか。あるいはともに夢を追う友情もの? いずれにせよ、ひとつ目標の定まるまでのあれやこれや、いったいいかなる展開があろうか。気にならずにはおられませんよね。
『跳べないウサギと神の島』
おお、やっぱり理沙子であったか! レオのもとに現れた自律行動するウサギ土偶の形代。久しぶりと話しかけたことから、もしや? と思ったわけですが、実にそのもしやであったわけですね。
人を避けレオの家まで連れられた土偶。アナログでなら映像を映せるからと、古いテレビにアンテナを用意させて、そしてそこからの展開。あああ、この土偶の中身、いやさかつての姿がこの美麗な女性なのかあ! しかし肉体を失ってなおこの陽気さ。すごいよな、この漫画の登場人物。なにがあろうとただでは死なない、そんなしたたかさがある。理沙子もそうしたひとり、というか巫女の家系はみんなこうなのかも知れませんなあ。
形代に入り込み戻ってきた理沙子の目的、あるいはその意味とはなんなのか。それはまだわからないけれど、もしかしたら理沙子自身もわかってなかったりするのかも。とりあえず今はレオに7年ぶりの島を案内させて、そしてかつては島の外に繋がっていた鉄道駅でリンコのことを思う。ああ、ここに以前の巫女と今の巫女、ふたりのつながりなど示唆されるのかな? と思ったら、あれれれ、理沙子と話しているところ、当のリンコに目撃されてしまった!?
ほんと、どうなるのか。ごまかすのか、あるいは真実をありのままに伝えるのか。ほんと、どうなるんだかさっぱり予想もできない。ワンダーが連続する漫画です。
『ガチ恋カウント2.9』
コミックス発売でゲスト掲載、特別編ですよ。
時はリコが女子プロレス団体、ビューティフル・ビーストの練習生となった頃のことですね。厳しい練習に疲れはてたリコが補給するのは、メイデン様グッズ! ああ、これはタオルかな? と思ったけど、違うのか! 自分で作ったメイデン様応援ボードか。
そして、このボードにまつわる逸話がこれから語られるのですが、ほんと、リコ、いろいろおかしいな! というか、強火のファンといっていいのかどうなのか。いっそそれ以上の過激な感情抱えていること描かれて、幻聴!? 滂沱の涙!?
しかしメイデン様、かっこいいよね。場外乱闘でリコの手作り応援ボードを手にして、それで激しく殴打! このときポッキリ折れたボードが冒頭のリコが吸っていたやつ! うわあ、思った以上にメイデン様との縁あるグッズだった! メイデン様はというと、脆い凶器だな! との言葉を残しリングに戻っていく。リコが魂抜けてますがな!
この時のメイデンの内心が後に描かれるのがまたおかしくて、芽生子、リコへの仕打ちを後悔なさってる! でもリコはうきうきの感涙で、で、ラストの行動がですよ、スタッフに制止されるほどの巨大凶器応援ボード!
リコは練習生になってよかったのかもしれない。もしあのまま強火ファンとして成長していたら、関係者もおののく怪物に育ってしまっていたかも。なんてこと思わされた番外エピソードでした。
- 『まんがタイム』第45巻第2号(2025年2月号)
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