2025年1月18日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2025年3月号

 『まんがタイムきららMAX』2025年3月号、発売されました。表紙は『ぬるめた』。これはバレンタイン時期だからでしょうか!? メイドの衣装を着込んださきなとくるみが表紙に登場。こんなにいい笑顔見せてくれるさきな、なんかすごく新鮮ではありませんか!? 指でハートを作るさきなは、さらに頭に猫耳カチューシャ装備とかなりのやる気を感じさせます。そして元気なくるみは、両手でハートを作って、こちらもいつもどおりのいい笑顔見せてくれています。妖艶素敵なさきなさん。無邪気なかわいさくるみさん。ふたりのそれぞれに違った魅力。すばらしいものがありました。

今月は新規ゲストが4本です。

『夢路あかりと魔法の本』

ふと気がつくと、知らない家にいた私。見知らぬ少女に友達になってと頼まれて、しかしこの家はなんなのか。目の前の相手はメイと名乗り、魔法の本で私を呼び出したという。まったく謎の状況。考えも追いつかない。

けれどひとつ判っているのは、この世界が自分のいた世界とは違うということ。ということは、このメイという人は、魔法でもって私を別世界に誘拐したというわけか!?

いきなりの剣呑なシチュエーション。メイの制止を聞かず家の外に飛び出せば、いけどもいけども深い森。開けた場所に出たと思ったらそこは水辺。水から跳ねた巨大な金魚に、ここが別世界であることを否応もなく思い知らされて、さあこれからどうすればよい? したたか混乱するのですね。

ひとつ誤解がありました。メイは人をかどかわす悪い魔女かと思いきや、それがまったくの誤解でして、メイはただ、自分の頼りとする魔法の本にしたがって、友達を呼んだだけ。それが別世界から誰かを連れてくる魔法だと知らずに使ってしまったのだというのですね。

かくして別世界に降り立つこととなったのが志帆。これから、メイと一緒に、あの家で暮らしていくことになりそうと、まずはその運命を受け入れて、そしてメイの必ずもとの世界に帰すという約束の叶うその日まで、この世界に滞在することになったのですね。

『シンブンブーム』

なんだろう。妙におもしろいな。いきなりとんでもない絵が度肝を抜いてくるわけですが、これ、校内新聞に載せる四コマ漫画だというんですね。描いたのは新聞部所属の2年生、萬崎まほこ。新聞部部長の中西ななはとふたりだけの活動なのかな? でもこの山なし落ちなし意味なしの漫画が、人気低迷の新聞の救世主になりえるのかな!? はなはだ疑問なのですが、この作者であるまほこもまた謎の人物。新聞部員なのに新聞に興味がない!? だったらなぜ新聞部に入った!? と思ったら、すぐに理由がわかる。

ああ、ななは部長が好きなのね。これで冒頭の漫画の意図がわかる。さらにはまほこが作ろうとしている新聞の、自分と部長の関係を意味深に伝える記事。まあ、嘘大げさまぎらわしいなんですけれど、その意図もわかろうもの。なんとしても自分と部長の関係を成就させたいというんですね。

このまほこという人の突拍子もなさ。部長いわく人の話を聞かない。聞かないどころの話じゃないと思うんですが、自分の気持ちだけで動いてるその言動が不思議とおかしくて、なんだか笑ってしまう。そんなところが魅力と感じた漫画。あとは、まほこと部長の仲が進展すれば、万々歳でありますね。

『ヒミツ×クロス』

黒川小夜には秘密がある。それは吸血鬼であるということ。誰にもいわずにきたこの秘密が、ふとしたことがきっかけで、転校生、森日向に知られてしまった。自己紹介でアークエンジェルを自称した日向。その手に握られた十字架が、小夜の秘密をあぶり出し、ただ、そのままでは日向に気づかれることもなかったんですよね。バレた、知られたと思った小夜の勇み足。口止めしようとして、自分の正体を明かしてしまった。

これで怖れられるかと思いきや、日向は意外や順応してくれて、むしろ興味を持ってくれている? なんだかわいわいと楽しそうに話して、小夜もなんだか楽しそう。自分の秘密を共有してくれる誰か、友達ができたのが嬉しい? ほっと気を楽にできたのかも知れませんね。

けれど日向はいろいろと危なっかしく、うっかり小夜の秘密をバラしてしまいそう。小夜のこれから、なかなかに安心できない日々になったりしそう? いや、日向の中二病的言動が、小夜の平穏を守ってくれるかも知れませんね。

『キツネに優しいギャルは居ませんっ!』

人の世界に紛れて暮らす狐の少女。ギャルに擬態する玉森みことは、変身するも尻尾を出してしまいがちな能力不足の化け狐。転入する日、入寮した矢先に同じく寮生の甲斐亜虎にその正体がバレてしまった。

いろいろと問題ありなスタートだけど、亜虎の機転でなんとか気持ちを持ち直し、人の世界で生きていく決意を新たにしたみこと。けれど亜虎に頼るのはいろいろマズかった? 強烈にマイペースな亜虎につきあって大遅刻してみたり、かと思えばこちらは自業自得、自己紹介で誰にも受けない痛い言動発してしまい、それがためにクラスで孤立しかねない状況に追い込まれた!?

と思ったところで助けてくれたのが亜虎。強烈マイペースな彼女は、人と同じようにするのが苦手。協調性がない、態度が悪いと、子供の時分からずっとしかられ続けて、ついには人のルールにならわない、はみ出し少女となってしまいました。

狐の世界のはみ出しものと、人の世界のはみ出しもの。性格も違えば個性も違う、そんなふたりの意外や息のあいそうな初日の様子。ちょっとピンチなみことだったけれど、亜虎と一緒にいれば、いずれしっかり無理なく、自分らしさ押し出して生きていける女の子になれたりしそうですね。

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