2025年1月24日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年3月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年3月号、昨日の続きです。

『花唄メモワール』

大正から令和の世に戻ってきてしまった梅。なんとか大正に戻ろうとするも願いはかなわず、情報を得ようにも曾祖母も巴枝も不在。スマートフォンは壊れてしまっているし、大正時代の新聞切り抜きは過去に置いてきてしまっているしと、もうどうにもこうにもできない八方塞がり。

しかたがないので、曾祖母イネに会うために女将会に向かった梅。おお、さすがの行動派。なにかしらイネの記憶に残る藤野や他の皆のことを聞き出せないか。期待するも、イネは忘れてしまったとにべもなし。ああ、もうどうもこうもないのか!? と思うも、イネ、ちゃんと覚えているんですね。目の前の曾孫が、子供の時分に一緒にいた梅だってことも、ふたたび梅が大正の昔に戻ってくることも。すべてをわかった上で、送り出すのですね。

そして梅を襲う大混乱。どことなく違ってしまっている令和の花瀧屋。どことはっきりわからなったが、今度の変化はよくわかる。なんとあの巴枝が自分の知ってる巴枝ではなくなってしまっている! すべては自分が歴史を変えたから! ああ、これはどうなる!? イネの語るあの約束が果たされた暁には、すべては丸くおさまるのかどうなのか!?

いや、もっと変わってしまうかもしれない? ほんと、令和も大正も、どちらも結構な動乱でありますよ。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

夏休みが終わって、なんだか元気のない美都です。自分が名前呼びしたせい? 焦るカンナですが、どうもそういうわけでもないみたい。聞いてみれば、体重増えてしまったんだそうですよ。だからダイエットすると。太った姿は見せられない。ボディラインはひた隠し。揺れる乙女心をカンナの前で大開示なさっておいでなのですね。

ダイエットにはカンナも協力します。食事を制限、間食暴食は控えよう。運動もがんばろう。いろいろ気を配っての2週間。さあ美都の体重はどうなったのか? 期待まじりの計測の結果、まさかの増量! さすがに美都も顔色失って、さあどうしよう。もう隠せなくなってきた? 友人美都の大ピンチ。気落ちする美都をカンナはげまして、さらにダイエット継続するのですが、カンナには無理してダイエットするよりほがらかな美都の方が好ましい。

ついにカンナ、美都に自分の気持ちうったえて、たとえ太ったとしても気にしない。ありのままが素敵なんだって、いつも美都がいってくれていることを今ここに伝えたのですね。

しかし今回は、まさしく大山鳴動。美都増量は胸まわりだけでしたというめでたしめでたしエピソード。でもね、カンナの美都好きポイントが明確になったり、美味そうに好きなものを食べてる美都が好きだよ発言が美都に直撃したりと、地味にふたりの気持ちのそっとふれあいからまる回でもありました。ええ、ふたり、もっと好きになればよいのです。

『球詠』

1点差で追う新越谷。なんとか相手チーム連合の大田を攻略せねばならない。というところで投入されるのがまさかの瑞帆。本人が、なんでかわからんがとかゆうてるのがおかしいんですが、この局面なら瑞帆だと希の一推しでもあるんですね。

これは瑞帆の特性あってのこそ。引っかけずに粘る、前でさばくのがうまいという特性が大田には大当たり。見事にゴロの連続から脱して、大きく打ち上げるフライが続いた。ここで犠牲フライ、1点返して同点にまで追いついて、さらにここからの駄目押しが息吹の複製!

2打者連続で大きなフライを打たれた大田。これを完全に攻略されたと勘違いさせれば新越谷の作戦勝ち。そしてこの計略は見事に当たり、連合のピッチャー交代。大田の攻略を目指さなかったことが、新たな投手、エースの樋口によく刺さる。続く打線がついに逆転につながって、ああ、これはもう連合に勝ち目はなくなったと見るべきか!?

本当、それぞれのチームの策略。相手を知り、奇策でもって勝ち筋を見出そうとするその攻防や実におもしろかった。スリリングで高揚させる、そんな魅力あふれる好試合でありました。

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