2025年1月9日木曜日

『まんがタイムきらら』2025年2月号

 『まんがタイムきらら』2025年2月号、発売されました。表紙は『スロウスタート』。冠と栄依子ふたりが向かいあうイラストです。冠はおおきなイチゴがついたカチューシャつけてて、にこにこイチゴとべそかきイチゴ、なんだかかわいいんですね。他にもウサギのマスコット、髪にもスカートにもつけていて、えらいことかわいいんですね。栄依子だって負けてません。髪にはお花、腰にはクマ。ええ、ふたりかわいめのコーディネート。揃えていっそうの愛らしさです。

今月は新規ゲストが5本です。

『おやすみモラトリアム』

ダメ人間製造機かと思っちゃった! 大学に入るもいつしか通学しなくなって、家にこもりイラストコンテストに出展する絵に打ち込む白野千影。しかし思うように描けず、なにをやっても失敗続きで、気持ちも落ち込むばかり。と、そんな千影をあらゆる手段ではげますのが、同居している後輩、墨沢陽織なのですね。

あらゆることを全肯定。全身全霊で千影を支えることを公言し、さらには婚姻届までちらつかせる陽織なのですが、千影が眠ったそのときから一転状況が変わって、というのも、陽織の正体は夢を食べるバクだというのです。

千影の悪夢をこっそり食べて、これが千影の心の健康の秘訣? いや、千影、そうとうメンタルにきてますよね。これ、陽織がいなければやっぱりもっと大変だったりするのでしょうか。

『きゅーぴっちキューピッド』

橙崎みかんが思いを寄せる相手、赤野いちご。どうにかして自分のことを意識してもらえないものか。そう思ったところに折よく現れたのが、キューピッド悪魔を自称する出尾るり子。みかんの恋をサポートするといってくれたのですが、なにぶん新米、これが初仕事。なんとも頼りなげに思われて、みかんも心配するんですね。

けれどるり子には策がある。いちごのプロフィールを確認、からの恋愛ドラマで予習。いかにも駄目そうだけれど、しかしるり子には便利アイテムがある。好感度メーターでいちごを見れば、なんとみかんへの気持ちがMAX。触れなば落ちんといった状態だったのでした。

ここからのるり子の頑張り。なんとかしてみかんにいちごの気持ちを伝えねば! というのですが、どうにもこうにもあぶなっかしく、もしやるり子の存在がふたりの恋路を邪魔するのでは!? 思われたところに奇跡の意思疎通! そしてここからは、まさにふたりの世界となって……、めでたく恋は成就するのでした。

しかし、るり子、結果オーライ、しっかり役にもたちました。なのだけれど、この仕事に向いてるかは一考の余地ありかもしれませんね。

『Stage by stage!』

大学を卒業するまでに、任された物件を収益化する。それが蒼空林に課せられたミッション。ルームメイトと一緒にカフェを開くべく動いていたのに、その相手に逃げられてしまいひたすらピンチであるのです。

そんな林が出会ったのがギター少女、白鶴一。香港からきた作曲専攻の新入生だというのですが、最初は苦手と感じた鶴一、ホイだけれど、なんの因果か再び出会い、その音楽を耳にしたときから林の世界は一変した?

ホイとなら一緒にやっていけそう。そうした林の思いと、ホイの夢、日本でライブハウスを開くという目標が一致する。あの物件をライブハウスに! ここからふたりの挑戦がはじまろうという、その第一歩が描かれたのでした。

『おしまいテンプテーション』

父の再婚で姉ふたりとの暮らしがはじまったユウ君。しかしユウには秘密と困りごとがありました。秘密というのは自分が女であることを伝えられていないということ。そして困りごとは、自分を弟と思い込んだ姉、アスカがことあるごとにパンツを見せてくること。その上、勃ったか聞いてくる、ってナチュラルにドメスティックセクシャルハラスメントだ!

で、下の姉、ミクルは姉のことをたしなめる常識人。と思われたのだけれど、基本は同根。同じくユウに性的アプローチを試みて、同じく勃ったか聞いてくる!

これは駄目だと自分のことを女子と伝えたユウだけど、その前にお姉ちゃんと呼んだことばかり気にされて、性別についてはスルーされてしまった! かくしてこうした日常は続く!?

いや、こんな状況続くのは、さすがにマズいと思います!

『白黒分冥』

前向きで元気が持ち味の卯ノ花ユウキは、こともあろうに事故で命を落としてしまった。そんな彼女が向かったのは地獄の役所。生者から死者にクラスチェンジし、さすがのユウキも気落ちする。しかし彼女の生前の行いを審査する閻魔、冥道クロの愛らしさにノックアウト。死んだことも忘れたかのように、テンションあげていくのです。

地獄の審理は自己申告。しかし嘘を見抜くアイテムがある。その性能は間違いがなく、ユウキの嘘どころか、クロの嘘までしっかり暴いて、かくしてクロは、ユウキにカッコイイ、かわいいと褒められて嬉しいこと、曝露されてしまうのですね。

審理が終われば帰宅してよろしい。しかしユウキは相談員の手違いで、仮住まいの紹介を受けていない。行き場のなくなってしまったユウキを救うのは、我らがクロ! といいたいけれど、クロの良心につけこんだユウキの勝ちといった様相です。

ハイテンションかわいいユウキと、照れてかわいいクロ。こうしてはじまったふたりの暮らし。これ、いつまで続くのでしょうね。いずれはユウキも仮住まいから本住まい、あるべき場所へゆくのでしょうか。

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