『まんがタイムきららフォワード』2024年3月号、先日の続きです。
『魔法使いロゼの佐渡ライフ』
ロゼの秘密を知る人が増えましたね。紗菜の後輩、麻衣のピンチを魔法で助けた。これはもう言い逃れはできないと、異世界からきたことも含めてすべて洗いざらい白状しようとしたものの、麻衣は魔法で助けられたことを認識してなかった模様!
なので、あのまま知らぬ存ぜぬで押し切ることも可能だったということが判明。残念ながら出自について知らせてしまったので、もう後戻りはできないのですが。
でもこうして秘密を知ってくれている、仲間ともいえる誰かがいるというのはしあわせなことだと思います。今後、ロゼの身になにかあった時に力を貸してくれる、知恵を出してくれる、それらがかなわなくとも味方になってくれるというのは心強いことでありましょう。
さて、今回後半は紗菜の身にピンチです。ピンチヒッターとして佐渡おけさの舞台に立つことになってしまった! 練習はリハーサルのみ。それで振りを覚えなければならないという緊急事態に、ロゼからヘアピンが渡された。もしやこれは魔法か!? と思わせて、実はそうではないというの。ただ魔法かも知れない、応援してくれてると、その思いだけでピンチを乗り切ることができた紗菜ですよ。ええ、こういう誰かが見ていてくれる、支えてくれる、応援してくれることが力になるってことあるんだよなあ、と思わせてくれるエピソードなのでした。
『高瀬さんはドル活に夢中です』
高瀬との甘い恋人同士のひとときを過ごす江田です。なかなか思い切った行動ができずにいて、迷いは尽きないみたいですけどね、それでも少しずつ前進していっている。そんな初々しいカップルに、ちょっとした変化が生じてしまうという最終回でした。
江田がバイトを辞めます、からの就職を決めました! その先というのがドールメーカーのアゾン。憧れの会社に入社することかなって、ということはPOPとしての活動、ないしそのドールヘッドの出来が評価されたのかな? と、それはいいとして、会社があるのは神奈川県。今住んでいるのは埼玉県。遠距離恋愛になってしまうというのですよ。
休日になったら会いにいく。その約束を交わすふたり。そしてその約束は果たされて、高瀬の大荷物はドール関係にカメラもろもろ。江田の車で、ドール映えするロケーションに移動して、お昼を食べて、そして撮影をとなるのですが、その時のふたりの会話、互いに感謝の気持ちを伝えあうところなど、ああ、ふたりはいい関係を築いているのだなと実感させられるものありました。
ふたりともに相手のよさを認めあう。本当にいいカップルだと思わされる、そんな最終回でありました。
『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』
スラーがスランプです。他の熱波師のように派手なパフォーマンスをしたいと思うも、なかなかこれというものが見い出せず、迷いに迷いを重ねている停滞状況。そして風呂場の壁絵を任されているピルタも同様にスランプで、ただ山の絵を描けばいいというわけではない。ルナの思いに応えられるものを描きたい。
ふたりともに、よりよいものを求め一歩先に進もうとしながらも、その踏み出す先がわからないといった具合なんですね。
そんなふたりの窮状を知り、自分自身の過去に立ち返るルナ。思いはどんどん思い出を遡り、そしてついには銭湯の壁絵の記憶にたどりつく。その時、自分の胸に響いたおばあちゃんの言葉とともに目覚めたルナのとった行動。それがスラーとピルタを堂々巡りの深みから引き上げ、背を押す力となる。その一連の描写における、ルナのきっぱりと凛々しく、一本筋の通った姿が本当に素敵で、こうしたルナのまっすぐさがあったからこそ、スラー、ピルタに響くメッセージも送れたのかもしれない、なんて思わされたのでした。
しかし、ルナもかっこよかったけれど、迷いを脱したスラーもピルタも、ふたりともすっきりとしたとてもいい表情見せてくれました。ええ、一歩進むことができた。その瞬間に立ちあえるのは、たとえこうしたフィクションであっても喜ばしいものありますね。
『オールドヨコハマラジオアワー』
なんか、ラスボスみたいな人が出てきたよ!
スポンサー問題は解決。オルヨコもこれで継続決定か。そう思っていたなぎさのもとに、ハラスからまさかの番組終了の連絡が! いったいなにがあった。なにか問題になるようなことあっただろうか。とりあえず、スポンサーに降りた理由を聞かないことには動けない。
というので、なぎさの怪文書の出番! いやもうこの怪しい文章でスポンサー企業になにかしらの譲歩を求められるものなのか? こんなの黙殺されて終わりだろう。とならないのが『オールドヨコハマラジオアワー』。ええ、まさしくラスボスである燈台ミサキが、このメールに誘われて約束の場所に現れたというのですね。
しかし本当にびっくりの展開ですよね。推しに対する解釈違いが原因なんですか!?
ミサキもオルヨコパーソナリティであるルールーのファンで、しかしミサキが認めているのはあくまでもアイドルとしてのルールー。このラジオのことは大嫌い。ゆえにあらゆる手を尽くして番組を終了させるべく動いていた! というんですね。
ということは、このミサキを調伏しないことにはなぎさとハラスの戦いは終わらない!? ということで、シュウマイをキメ、過去へと立ち戻らんとするなぎさ。ああ、これからの戦いの行方は!? ほんと、まるで予想もつかんですよ。
- 『まんがタイムきららフォワード』第18巻第3号(2024年3月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿