『まんがタイムきららキャラット』2023年12月号、先日の続きです。
『ごきげんよう、一局いかが?』
二学期といえば文化祭! 高等部にあがってはじめての文化祭、ということで文香さん、張り切ってます! 千星主役で演劇をやりたい! 脚本は私が書きます。
えらい張り切りようだ。はいいとして、配役をここでいきなり決めてきて大丈夫なの? と思ったら、さすがの千星さま。皆の信頼厚く、かくして無事主役は千星と決定。で、ここからが本題ですよ。千星さま、冴さんに無理難題!
一緒に劇に出よう。ダブル主演だと、どんどんお願いがエスカレートするんですが、それを決めるのに麻雀で勝負します。ダブル主演だなんてとんでもないと、なんとしても勝つつもりでいる冴なんですが、勝負に絡まないはずの乃々花がいい配牌前にして和了りたい欲に支配されてしまったりと、初っ端からものすごいカオスなんですね。
で肝心の勝負はというと、タンヤオ! リーチのみ! しょ、ショボい……。でもってよくわからないまま三色同順で和了る冴。もう、このふわふわ麻雀、見てるともどかしかったりほほえましかったりで、ほんと面白い。
そしてオーラス。どういう結果に終わるのか。と、ここで当事者ふたりを前にして、また別なる当事者が介入して、結果を確定させるのがですね、ほんと、この感情、思いのほとばしる様。素晴しかった。
で、なにがおかしいって、脚本の彼女、どうせ冴だから千星に口説き落とされるだろうと、最初っから冴が相手役想定で脚本進めてたっていうの! ほんと、最初からですけど、そして実際そうだったわけですけど、冴、見事に千星に弱いこと皆にバレちゃってますね!
『ずんだもんTV!』
東北ずん子は長女じゃなかった! ふたつ上の姉、東北イタコが出張から帰ってくる。って、タコねえって呼ばれてるの!?
いやほんと、この漫画読みはじめて、いかに東北ずん子さんのこと、ふわっとしか知らなかったんだなあってこと実感させられていますよ。イタコ、ずん子、きりたん。そしてずんだもん。それぞれに個性的で、というか割りとアクが強いよね!? そんな子たちのにぎやかなやりとり。きらら系列誌に掲載されながら、きららっぽくないフィールというのも新鮮でとてもいいと思っています。
さて、今回登場のイタコ姉様です。動画はすでに見ていたということで、ずんだもんのことはご存じ。でも一緒に住んでるまでは把握してなくて、そしてここからずんだもんの口車に乗せられて、どんどんずん子ときりたんのことを誤解していく!? ああ、このままずんだもんのいいように、東北家は乗っ取られてしまうのか!?
と思ったら、イタコ姉様、一番ヤバい人でいらっしゃる!? ほんと、一転してのずんだもん大ピンチ。まさかこのまま亡き者に!? と思ったら、ずん子ときりたんのおかげで命ばかりは助かりました。これでめでたしめでたしかと思ったら、まさかの血判状! ほんと、予想外の展開から、宇宙人要因の家屋損壊で保険が下りるのか悩んでいるイタコ姉様でおしまい。このシュールな悩み、なんとも面白かったです。
『恋する小惑星』
みらの成長を実感させられるエピソード。妹の誕生日を祝いに姉が帰ってきてくれました。とはいえ、これちょっとした勘違いなのかな? 誕生日とクリスマスは女子にとって特別な日と聞かされたからなんだそうですが、それ姉妹とか家族というよりも恋人のそれだって、すずから訂正受けてるみさがなんか可愛かったです。
子供の頃から星が好きだったみら。しかし、まさか小惑星を本気で見つけようとしているとまでは知らなかった。そんなみさ姉が知る妹の成長。かつてベランダで星を観察していたみら。自分と同じ名前の変光星ミラを見つけられずに泣きべそかいてたあの子が、今はもう見えない星の存在をありありと感じとれるまでになっている。その驚きをまた改めて感じさせられたこのエピソード。本当に素敵で、最後のみさ姉の言葉にこもる実感もまた素晴しいと思ったのでした。
『ひよ&びびっと!』
あやもりん動画に映り込む謎の少女に対抗心燃やす謎の女、プリン! 動画に感情まかせの苛烈なコメント残すも、すぐさま冷静に反駁されてるのが余計におかしくって、いや、でも、これ真顔ガールひよのピンチ到来ですよ!
身近な人に一緒に踊ろうと誘いまくるあやもりん。先生との動画、あれよかったよね! からの、カチコチひよダンス、これも微妙に好評で。いや面白いな。扉絵ののびのびひよダンスも可愛かったけど、カチコチもこの子らしくて実にいい。この飾らない感じ? 無理しない、いや無理はしてるのかな? でもこういうらしさがとてもいいって思ったんですよ。
さて、そんなひよに迫る影。あまりのあやしさにのっけから通報しようかなんていわれてますけど、それ、正しい判断だと思う! 謎の女、猫耳悪魔系セクシー仮面美少女女子高生ウーチューバー、プリティーシアン、略してプリン! 長いよ! ほんと、この属性盛りすぎてわけわからなくなってる人。途中合流してきたあやもりんからもやりすぎと指摘されて、というかその前に通報検討されとるがな。
で、どこがセクシーなのかと問われて見せるはジャージの下の水着姿! って、通報だ! 通報案件だ! ただの露出魔。咲から特別ナイスバディな訳でなしなんていわれてますけど、それはそれでいいのでは?
で、変にひよに絡んでたのが裏目に出ましたね。普通に知りあって、普通に交流してたら、あやもりんからのショート動画の申し出にひよが介入、ストップさせようだなんて思いもしなかったに違いない。からの、予想外の展開! ひよとプリン、まさかの対決になるんですか!?
いつになく意固地なひよです。さすが、あやもりんが絡むと違いますね、この子。はたしてこの対決の行方は。というか、これは動画にしないの? プリンさん。
- 『まんがタイムきららキャラット』第19巻第12号(2023年12月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿