2023年10月11日水曜日

『まんがタイムきらら』2023年11月号

 『まんがタイムきらら』2023年11月号、昨日の続きです。

『しあわせ鳥見んぐ』

ひなの別荘に向かう面々。本当なら初日から鳥見の予定が、急遽服を買う必要が生じたために鳥見は二日目からとなりました。なのでまずは腹ごしらえ。蔵王といったらジンギスカン! って、そうなの!? まったく知りませんでしたよ。

食事を終えて、ゆったりくつろいでいるその時、翼がヨタカを見つけるんですね。大きな口で虫を捕食する。蛾でしょうかを追っている姿が描かれて、これ、こんなにくっきり見られるとさぞや見事でしょうね。実際、飛んでいる虫をこうして捕食できる運動性、猛禽類はすごいと思いましたよ。

そしてここからの鵺の声。鵺の鳴く夜は恐ろしい。といいますが、この声、実はトラツグミだというのですね。トラに似た模様を持ったツグミ。その声はかつて鵺のものだと思われていた。そうした伝説も含めて語られたその先に、実際の姿ではなく幻ばかりが取り沙汰される。その苦しみをぽつりともらすひなの悲しさ。ええ、なおも物語はひなの心情に添おうとするのですね。

『ほぐして、癒衣さん。』

なんと、この職場で仕事がなくなるってことがあるのですか! 載せる広告が少なくて定時退社。あまりのことに頬をつねる夏鈴に癒衣。よほどの喜びなのでしょうね。

まだ癒衣の家でお世話になってる夏鈴。一緒にスーパーで買い物する帰り道。夏鈴がちょっと浮かれてるみたいに見えるのが可愛いですよね。そしてお家で一緒に料理。癒衣さん密着シチュエーション発生したりして、かなりいい雰囲気なんですが、夏鈴の家、もう帰っても大丈夫になったみたいなんですね。

でも泊まりたいならもうしばらく泊まってもいいよ、から、転がり込む流れになっちゃって、まさかここで再び頬をつねる展開になるとは! ナイス伏線回収でありました。

しかしシェアハウスすることになったはいいけど、夏鈴の思い描いているものと癒衣のそれが違いすぎてすごい! というか、富美子はどうなるのでしょう。この同棲を知って穏やかでいられるだろうか! いやほんと、彼女のその後に期待、いやいや、心配してしまいます。

『かみねぐしまい』

ツギノとまえな、突然の母帰宅ですっかりテンションあがっちゃって、本当にふたりとも母のこと好きなんですね。いい子なところ見せたいと、ごはんは自分が作るとツギノ。そうしたらまえなも参戦、途端にキナくさくなるところを、お母さん、まえなのホットケーキ、ツギノのオニオンスープが食べたいなあと、うまくまとめるんですね。

さすがふたりのお母さん。こうしたことには慣れっこなんでしょうね。

そして夜、神様と一緒に寝ることになったお母さん。神様はこのお母さんの願いを叶えることで、悩みを聞いてくれたお礼と、そして帰宅を同時に達成できたらなんて思ってる。でも、大人になるとなかなかに簡単に願いごとなんていえなくなるというのがね、その人の人生の積み重ねといえばいいのか、重みや深み感じさせてくれたように思ったのでした。

最後にね、条件つきでお母さんが願ったこと。その時の神様の反応になにか物語の動きそうな予感がしたかと思ったら、お母さんの願い事、その秘密とはいったい!? 思いがけない展開がまたツギノとまえなの物語に奥行を与えそうで、これ、ふたりのどちらに、あるいはふたりともに関係する秘密なんでしょうか。すごく気になる展開でした。

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