『まんがタイム』2023年11月号、発売されました。表紙は『レーカン!』。自慢の手料理! サラダでしょうか、ボウルを手にしたエプロン天海さんが表紙であります。猫の手トングが可愛いですね。『おとぼけ部長代理』はフライパン片手にチャーハンを作って、いい笑顔。『スーパー恋愛タイム!』ワリィナ様も、いい笑顔でオムライス(?)にケチャップかけてます。『この契約は恋まで届きますか?』八千代さんのエプロン姿も。ああ、今月で八千代さんも見納めですね。
今月は新規ゲストが2本です。
『坊ちゃん、困ります!』
天使のように可愛い桜小路透。けれど男。この姿で男。その制服、女子制服では? いや、そうでもないのか。ネクタイとリボン、選べるのかも知れませんね。スカートとズボンもそうかも知れない、というか透の腰から下が描かれてるコマ、体操着と私服しかないな。
さて、こんな透くん。好きな人がいます。透の護衛を務める七実。長身で凛々しい女性。見た目にもかっこよく、そしてちょっと威圧感がすごい? でも透はそんな七実のことが大好きで、清らかな顔でえらいこと口走るくらい下心含めいろいろ思いを寄せている!?
この透くん、見た目は可愛い女子っぽさあるのに、中身は完全に思春期男子の思考なんですよね。そのへんのギャップなんかも見どころないしは面白みになっているのですね。
『校長フライハイト』
新たに海外から赴任してくる校長。すごい人と噂されるその人物は、見た目女子高生!? 女子生徒の制服着用で現れたそのインパクト。一瞬、中二病的背伸び女子の奇行かと思ったものの、実際この人が噂の校長でいいようです。真面目そのものといった教頭を、微妙に噛みあわぬ会話で翻弄する。魔性? 小悪魔的? そんな美少女校長の存在そのものがかもしだすシュールさこそが、この漫画の軸である模様です。
しかし校長、可愛い。黒ベタおかっぱいいですね。地味ながら、細かにいろいろな表情見せてくれるところもチャームポイント。
はいいとして、やっぱり奇行の目立つ校長。実際この校長のふるまいは、奇行メインとなるのか、奇行プラス実力見せつける系になっていくのか。そのあたりの振れ方にも興味出てくるゲスト回でした。
『この契約は恋まで届きますか?』
ああ、届きましたね。
関西に転勤する野田が、最後の契約日に思い切って告白した、そのことが意識の隅に残っている八千代です。ごめんなさいといってしまったものの、その本心はどうなのであろうか。それが描かれた今回。入院している妹、渚から背を押されるようにして、抑えこんでいた自分の気持ちを自由にした八千代。関西へと向かう新幹線ホームにかけつけて、野田への応援のマスコットを手渡し、そしてずっと思っていたこと、本当の気持ちを伝えるにいたったんですね。
この漫画は、主に野田の側から描写されてきて、八千代の気持ちの揺れ動く様は明確に説明されることは少なかった。けれどそれでも少しずつ気持ちが野田に向けて傾いていることは実感させられてきて、だからこそのこの最終話、この展開。明確に言葉になったその瞬間こそが集大成であると感じさせられるものありました。
新しい生活を送ることとなった野田、そして八千代。そのふたりの関係、どのようなものになるのか。それがうかがえるようなラストもまた余韻あって、とてもよかった。八千代の笑顔がとてもよかったです。
『瀬戸際女優!白石さん』
白石、揺れ動くなあ! トーク番組にて、スナック薫のママを演ずる白石。出演者とトークしているその時に、ふと思い出すのはスナックを営んでいる母のこと。長いこと会っていなかったなと、店に顔を出してみた白石の、その会話に見える思いの揺れ動き。もうそろそろ体にもガタがきていると、店を閉めようとしている、そう聞かされて思うところ、増えてしまったんですね。
しかしそれで手伝いにいこうとするの、さすがは思いきりの人というか、思いが先に立つ人というか、そんな白石のはやる気持ちが描かれたものの、社長からいろいろ諭されるんですね。芸能は片手間ではできない。スナックの仕事もそんなに甘いものじゃない。
それで少し悩んでいる白石。はたして本当に母の店を手伝うことになるのか。今のところは、白石ひとりで決めて、肝心の母にも話を通していない状況ですよね。白石の母がどんな反応を見せるのか、それこそが鍵で見どころになりそうな気がします。
- 『まんがタイム』第43巻第11号(2023年11月号)
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