2023年10月5日木曜日

『まんがタウン』2023年11月号

 『まんがタウン』2023年11月号、発売されました。表紙は『派遣戦士山田のり子』。秋の味覚、栗、柿、ぶどうに、リンゴ、さつまいもをカゴに盛って堂々登場です。秋の味覚、ということで焼き芋を半分、こちらに差し出してくれる『押しかけギャルの中村さん』中村さんも背後におわします。この他に、味噌汁のお碗を手にした『ホントはダシたい山車さん』。スポーツの秋、タオルで汗をふいている『新婚のいろはさん』。ふたりのイラストもございます。

『押しかけギャルの中村さん』

なんと罪つくりなんだろう、秋山さん。シーツのお化けの一件はとりあえず置いておくとして、中村プロデュースの可憐な仮装! 眼鏡メイドの愛らしさ、クラシカルメイドの清楚な魅力が、後藤氏のみならず一見のお客さんをも魅了する! まさに魔性! 私にしても東部長かあるいは秋山(メイドのすがた)かといったところで、なんと危険な香りでありましょう!

本当、秋山さん、罪つくりです。

さて、可愛いのは秋山さんだけではありませんよ? クラブでのハロウィンイベントにて仮装で接客します。それでいろいろ衣装を模索した中村なんですが、ナース? 婦警? それとも学生服あるいは園児コス!? と、想像広げるところでちょっとした着せ替え勃発しちゃってるというのがね、読者的には眼福でありました。けど、さすがといいましょうか、一番可愛かったのはハロウィン当日に身につけたサキュバスコスチュームでありました。黒髪の威力!? あの、秋山も中村の新たな魅力にアテられてる、そうしたところが面白く、ええ、秋山、なんだかんだで魅了されておりますよ。

今回面白かった、あるいはよかったというべきでしょうか、ポイントは、クラブで仮装でパーティーでとなったら、心配になってついてくるでしょうと中村に思いっきり見透かされてる秋山氏ですよ。ほんと、心配性がためか、あるいはなんだかんだで中村大事がためか、そうした関係性がより一層に強まった今回! ええ、秋山、頑張りました! 中村大事でクラブに付き添った、その甲斐ありましたよ!

でも、中村秋山の関係が深まると同時に、後秋に加えグリ秋まで成立させて! ほんと、秋山さん、罪な人であります。

『もくもくもくのキャン』

木野と一緒にキャンプにいった原田。二日目はいよいよ原田プロデュース、木野の知らぬスタイルでのキャンプでありますよ。

木野と違い原田のキャンプは、簡単、便利、文明とでもいいましょうか。電源があったらしっかり利用する。テントも張らない、乗っていった車で車中泊。徹底して手をかけず、けれど文明の力はすごいですよ! キャンプ場で簡単にしゃぶしゃぶ、からの、レンチンレトルトごはんというから張り切ってます。というか、レンジ持ってくるのか! よほどの気合いの入れ方でしょう。これまで原田のキャンプいろいろ描かれてきましたけど、電子レンジは今回がはじめてですよね!?

名づけてエレクトリックキャンプ。夜も焚き火でなくテーブルランプで灯りをとって、コーヒー飲むには電気ポット。この徹底ぶり、逆に清々しい。つまんなくないですかとか原田は気にしてますけど、こういうスタイルもあっていいんだと思う。その時、その場で利用できるものを利用して、誰に迷惑かけるでも、ルール破るでもなければ、各自自由に楽しめるのがキャンプのよさなんだ。前回今回かけて描かれた木野、原田のスタイル違いのキャンプ情景って、そういうことだと思ったのでした。

そしてキャンプ場で出会う新たなキャンプ仲間! まさかの店長と森山さんに遭遇だ!

ああ、そうか。今回はただの休みではなく、店舗閉鎖だから店長も皆もキャンプに同時にこられる状況だったんだ。なるほどなあ! このシチュエーションを作るために、特別な連休が必要だったんですね。

これを機会に、スーパーの皆でキャンプ話など花咲かせたりするようになったりするのでしょうか。また異なるキャンプスタイルに出会う、そんなチャンスもありそうですね。

『ホントはダシたい山車さん』

山車に告白すると決めた佐藤。さてどうして誘うか、というところで、おでんを食べにいきましょう。出汁が決め手のおでん。地域によって出汁もおでん種も全然違いますよと、いつものように山車の知識が披露されて、ええ、確かに関西じゃちくわぶは珍しい種ですね。静岡あたりじゃ黒はんぺんでしたっけ? みたいなおでん地図が小さなコマにぎっしりみっちり描かれていたところ、圧巻でした。

おでん屋さんでも、どんな種が好きと話しているところ。山車が厚揚げの好きな食べ方があるものの、恥ずかしくて外ではできないっていうの、こうしたところ面白く、でもって可愛らしく、クールに思われながらも実はそうじゃないんだよってところが端々に現れてくる、それがこの人のチャーミングなポイントであるのだよと感じさせられた一節でした。

さて、今回は二本立て。後半に入ろうというその時にアクシデント!? 山車に言い寄る男が登場!? 親しげに名前で呼ぶその男はいった何者!? おおおお、この状態で次回に続く!? と思ったら、続きは107ページ! って、ありがたい。一ヶ月やきもきせずにすみました!

ええ、大学の時の同期、元彼だっていうんですね。昔の話をちらほら聞かせてくれて、気にはなるけれどその彼と山車とは、今の佐藤とのような関係は築けていなかったのかもなと思わせる節がありまして、長話に耐えられない彼のために簡潔明瞭四字熟語ということは、すなわち佐藤のような聞き上手じゃなかった、こうしてリラックスしていろいろ知識や時には自分のことも話せるような、そんな間柄ではなかったのかも知れませんね。

別れたのは価値観の違い。だとしたら今の佐藤とはどうなのか。ええ、ふたり見事進展しましたね。おそらくは、価値観、見ているものが同じ、そんな関係になれそうという予感があったのでしょうね。

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