2023年9月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年11月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年11月号、昨日の続きです。

『てくてくっ!秘密リサーチ』

前回、ひぐれと再会したたからが合流しての水道発祥の地めぐり。東京の水道の歴史を辿ろうというのですが、場所は新宿。新都庁がある、あの場所だそうですよ。

最初は蝶形弁の見学から。これ、どこにあるんだろう。ビルが描かれてたから、待ちあわせ場所だった新宿住友ビルの中にあるのかな? と思ったら、違うんだ。ビルの前なんだ! 発祥地の碑と一緒に置かれてるというんですね。

新宿一帯が淀橋浄水場という大きな水道施設だった。掘った土で築かれた人工の山があったり、そこに残る旧浄水場時代の施設に立ち寄ったりと、これだけでも面白かったのが、東京都庁の展望室から眺めるくだり、これが本当によくて、そうかあ、浄水場跡と元市街地とで区画の大きさが全然違うんだ。

こういう知識があれば、ずっと以前に登った新都庁、そこからの眺めはきっと違ったものになったと残念に思ったのでした。

知識がある、知っているということは、ただ目に映る景色をさえ変化させるものなのです。ええ、この漫画は、その知るということの楽しみをよくよく伝えてくれるのですよね。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

つくしの身を心配して、近所のスーパーにもついてくるユーリ。そうそう殺し屋に遭遇するわけが、とか思っていたら、速攻でサツキと遭遇。いやさ、今はメイメイモード。可愛く友好的なんだけど、サツキといったらさりげに凄んでくるんだ……。仕事とプライベートをきっちりわけるタイプの人なんですね、メイメイさん!

しかし殺し屋だなんだと物騒な職業だけど、ずいぶん暮らしは庶民的というか、スーパーの値引き談義でつくしと盛り上がったり、で、もうひとりの殺し屋ユーリはというと、お菓子100円までといわれて喜んで選びに走ってる。

ほんと、この様子だけ見れば殺し屋だなんだっての忘れちゃいますよね。

でも、笑顔の影に組織の人間としての意識を隠しているサツキです。一緒に鍋を囲むんですけど、特に特別なわけでもないつくしの料理がおいしい。そこににじむ感情、求めているもの? 得難かったもの? 気持ちの充足する様がいいなあと思ったのですね。

で、ここからがえらいことに! 倫の乱入からの、手持ちの食材無許可で投入! ええっと、それはいったいなんですかい!? と思ったら、虫! 虫かあ! ユーリもメイメイも平気で食べてるけど、全然平気でないつくしがめっちゃ気の毒で、いやあ、自分もつらいなあ。ほんと、殺し屋だ組織だといってる人よりも、ただの普通のはずの隣人の方がヤバいってどういうことなのか。

そしてメイメイとつくし、お酒を酌み交します。この情景、ふたりの気持ちが素直にゆきかうところ、素敵だったなと思ったのですよ。ふたり、いい友達になれそうですよね。

『さうのあっ!』

こかげの家に皆がやってきます! 本当はひとりの時間を満喫したかったのに、リューディアに皆でいってもいいかと持ち掛けられて、だったらきっぱり断わったらいいのに、家の人がいいといったらねなんていっちゃったから、断われなくなってしまいました。母に駄目だよねと駄目押しするこかげの健気な奮闘! でも、お母さん、めちゃくちゃ乗り気で、やっぱり断われなくなってしまったのでした。

しかしこのお友達訪問、面白いわ。皆と一緒に素顔のこかげを知ることができる。部屋はきれい。いい香りもするっていうの、そうか、ちゃんとしてるんだこかげ……。ごめんよ、誤解していたよ……。

アロマが好きだったり衛生にも気を配っていたり、そうかあ、風呂嫌いだからそのへん無頓着なんだと思ってた。ごめんよ、誤解していたよ……。

そんなこかげの風呂話。というか、お母さんの苦労話が面白くて、無理矢理に風呂にいれてたんだ! 苦労なさってたんですねえ! からの、やっぱりみんなでお風呂にという話になるのはお約束。むしろ、このメンバーが集まって風呂に入らないとか、こかげさん、考えが甘うございましたよ!

でもって、最後にお母さんからの駄目押し。娘の風呂ライフをサポートするという申し出! おお、お金じゃなくて回数券で提供なんだ。さすがです。お母さん、よくわかっています。

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