『まんがタイムきらら』2023年10月号、昨日の続きです。
『えるくえすと! ~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~』
ついに戦いも決着。魔女の設定に憑依された真夜を救うべく、サキュバスの力で魔女の設定を真夜から追い出し、セリとイーリアが切り開いた道を通って、ルチアのバフを受けたエルが、アレッタの魔法で動きを止められた魔女に切り込む。
ましろの発案を受け、全員の協力をもって魔女を打ち倒すことに成功したエル。この戦いでレベルアップし、転移魔法を覚えるのですが、そうか、はじめからこの戦いをもってもとの世界に戻ることのできるようになる、そうした「設定」だったのかな、なんて思ってしまった。それくらい納得のいく、転移魔法を身につけるタイミングであったのでした。
真夜との再会を果たした衣良。心残りも傷ついた思いも、すべて真夜にぶつけて、しかしそれでもふたりのきずなはより深まったように思う。ゲームの世界に戻るという真夜に、こちらの世界からイラストを送る。世界は分かたれてしまったとしても、また一緒にひとつのゲームを作っていく、その道ができたというのですね。
そしてエルたちも元の世界へと帰っていきます。にぎやかだったゲームヤサンも、すっかりもとどおりになって……、別れのきわに交した約束、また会おうというその言葉は果たされることがあるのでしょうか。
次号、最終回。どのような結末を向かえるのか。なにか、思いもしないもの見せられそうな予感がしています。
『蜂も刺さずばうたれまい』
元不良だったことが発覚したすずめ。それでどうなったかというと、普通に受け入れられて、普通の学校生活送っているというのですね。
よかった、よかったよ。これはすずめがこれまでやってきたこと、皆に見せてきたもの、それあってのものだろうなあ。過去にいろいろあろうとも、すずめの根っこは違っちゃいない。演技や打算ではなく、すずめのすずめらしいところ、それがちゃんと皆にも伝わっていたんだろうなあ。そう思える結末が待っていたのでした。
すずめの周囲の人たちも、それぞれに新しい居場所、自分自身の道を見出しているようですよ。咲姫は文化祭の経験が生きて、今は新しい自分のスタイルを模索中? ずいぶんと明るくおなりです。そして蛍もいろいろ折りあいをつけつつあるようで、時にすずめのところに退避しにくるけど、いろいろと頑張っている模様。
こんな感じにそれぞれに、自分を模索しつつ自分らしさを身につけていく。ああ、健全に成長しているのだなあ、なんて思いを持ってしまう。そんな最終回。これからの彼女たちの歩みは、きっと安心して見ていられる、そんなものになりそうだなあって感じられました。
My Private D☆V
『RPG不動産』の険持ちよです。
D☆Vポイントは、ちょっと長めのコメントが! 「プール掃除中ふざけた友達に水をかけられてちょっと「ムッ」としている女子高生です!!!」とのこと!
この最後の「です!!!」ってところが力強い筆致で書かれていて、なるほどこれが譲れぬ思いなのですね! なんて思わせる強さがありました。ついつい口元緩ませる面白さになっていましたよ。
そしてイラストです。これ、プールの掃除中? 口にアイスをくわえた女の子が不意打ち放水食らってるじゃん! こりゃさすがにムッとするのもうなずける、というかムッとするレベルですむのかい!? 自分だったら激怒しちゃうよ!
水に濡れて肌にはりつくシャツや、まとわりつくスカート。そうしたフェティッシュに、感情が表情、仕草に現れてくる。その多層多面的な現れにこそ魅かれるものあるのではないかな、なんて思わされたイラスト。確かに目を引く、そんな強さあったのですね。
- 『まんがタイムきらら』第21巻第10号(2022年10月号)
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