2023年9月1日金曜日

『まんがホーム』2023年10月号

 『まんがホーム』2023年10月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』。スポーツの秋モチーフでしょうか。ラグビーをしているらいかが、こちらに向けてボールをパス。躍動感あるいいイラストであります。他に二人三脚をする『孔明のヨメ。』孔明、月英夫妻。チアガール姿で可愛くキメた『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』音瀬のイラストもありますよ。

『孔明のヨメ。』

クライマックス直前! 風向きが悪く、狙いどおりの風が吹かない状況で、兵たちの不満を自身に向けるべく祈祷をする孔明。その意図を理解した上で、訳のわからぬ儀式と評する周瑜ですが、ただ孔明もデモンストレーションだけに頼っているわけではなく、土地の情報、文書や地元民からの聞き取りをもとに、風向きの変わる状況を待っていたというのですね。

風向きの変化することを見て取った孔明。周瑜にそれを知らせるとともに、曹操に働きかけるべく書簡の内容をアドバイス、風向きが変わるまでの時間稼ぎまでしてしまうこの布石。実際、勝ちを確信した曹操の油断。まだ戦が開いてもいないのに、酒宴をもうけ詩を吟ずる。これを油断といわずしてなにを油断というのか。

風向きの変化にも気づかぬ曹操軍。寝返ると見せかけた黄蓋が先陣として打って出る。この策の当たることはもうすでに確定している今、見るべきところは人の思い、その振る舞いでありましょう。劉備陣営はどう動くのか。そして曹操はいかな反応を見せるのか。その見せ場が刻一刻と近づいてきています。

『ガチ恋カウント2.9』

たまたま出会った女子プロレスに夢中のリコ。目当てはレスラー、マスク・ド・メイデン。知れば知るほど好きになっていく。その年齢を知り、デビュー時年齢を知り、自分にもレスラー転進の可能性がある!?

でもレスラーになったら推し活動ができなくなると断念して云々、っていうのを職場で延々やっていたというんですね。案の定、サボってるとしかられるのですが、仕事はしっかりやってます! おお、優秀! と思ったら、プロレスが原動力になった時だけのスペシャルなのか! いや、でも好きなことが力になる。これ自体はいいことですよね。

そしてリコの運命の時ですよ。マスク・ド・メイデンのポートレート購入に失敗、からのゲリラサイン会での対面。なんと、名前を覚えてくれていた! メイデン様に気にいられてる!? からの、他の人もばっちり覚えてもらってると判明するの、ちょっと面白かった。

しかしこのガチ恋寄りのリコがですよ、試合後に告げられた新人レスラー練習生の募集。これを聞いてその気になりつつある! 運動が得意なわけでもなさそうなのに、ただレスラーになればメイデン様と両思いになれるという、根拠の薄い妄想に後押しされてレスラーにならんとしている!? これ、プロレスが、いやメイデン様愛が原動力になってのスペシャルを期待していいのか、あるいは秘められた才能なるものがあるとでもいうのか。

いずれにしてもデビューまでは確定してるんですよね、リコ。そこにいたるまでの軌跡、波乱も動揺もありそうで、きっとただではすまないだろう。楽しみなんですね。

『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』

もらわれていく先が決まった子猫たち。二匹一緒にひきとってもらえるとなってよかったですね。猫エイズの子を飼育していた経験もある飼い主さんだそう。一安心、きっと大切にしてもらえそう。というのですが、キョウスケ、別れの涙がとまらない! 新しい飼い主さん、ちょっと動揺していますけど、同時にしまだとしまむらがこの病院で大切にされてきたってこともわかってくれてますよね。ええ、いい門出だったと思います。

今回は動物病院で働くにあたって大切なこと、勉強の話です。キョウスケ、勉強する気になっているんですね。くまちゃん先輩も、教科書とか貸してくれるという。そしてどうして看護師になったか、その経歴を教えてくれて、そうか専門学校卒なんですね。

くまちゃん先輩の駆け出し時代の思い出。まだ中学生だったはじめ先生。学ぶべきいろいろとともに、そうした思い出話も聞けて、それがこのまだまだこれからというべき動物病院の将来に思いをはせさせるというのですね。ひとり感慨にふける先生。生き生きと働くキョウスケの姿に、かつてのまだ頼りなかったくまちゃん先輩の姿が重なったか。この回想がために、キョウスケの今後の成長を楽しみにする気持ちが高まるのですね。

ええ、動物たちのいろいろを知ると同時に、若い人の成長も楽しみにできる。いい漫画だと思います。

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