2022年10月2日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2022年11月号

 『まんがタイムきららキャラット』2022年11月号、先日の続きです。

『ごきげんよう、一局いかが?』

麻雀が繋ぐ冴と千星の縁。けれど冴はもうちょっと千星の話を注意深く聞いた方がいいと思う。外聞とか不名誉とかなんとか、そういうのばかり気にして、周囲に気を配らず、自分の思いにとらわれ続けている冴。千星は、冴と一緒でるのが嬉しいと、ふたりだけの秘密があるのが嬉しいと、こんなにもあからさまに感情表してくれているのに!

そう思っていたら、最後の最後、千星が麻雀が楽しいではなく、冴と遊ぶのが楽しいと言葉にしたところ、ちゃんと伝わった! よかった! そうですよ冴さん、普段からそうやって周囲にいろいろ気をお配りあそばせ!

今回は冴と千星の関係にただならぬもの感じたお嬢様、西園寺乃々花が急接近。千星にしかいえないと、重い口を開いた冴。親の役満で飛ばされた! それ聞いて、ちゃんとわかって飛び出してくる乃々花が実によかったです。

ちょっと麻雀わかるんですね。ゲームのルールはわからないけど、役満とかそういう言葉は知っている。そんな子が、言い逃れようとする千星の言葉に逆に興味持っちゃって、それで自分も麻雀やってみたいと! まずは冴と千星の対局を見ることに。ふたりの間に挟まって、手持ちの牌をがんがんバラしていく乃々花が、いかにもゲームとしての麻雀を知らない感じ出していてよかったです。

今回は観戦しただけの乃々花ですが、次からは自分も打つことになりそうですね。だんだんに広がっていくお嬢様麻雀の輪。どこまで広がりを見せるのか。またどんな個性的なお嬢さんが登場してくるのか。その行き着く先、深まる関係に興味は津々です。

『mono』

美ヶ原にて雲海を見た春乃たち。次の目的地は少し歩いた立石公園。諏訪湖を眼下に見る見事な眺望。そして信州だから名物なんでしょうね、たっぷり山菜そばを食べて気持ち休めて、そこで景色やなにかだけでなく、360°カメラの性能談義になったりするところが、この人たちらしかったです。

最近の360°カメラは明暗の差があっても白飛びしないというの、ラティチュードが広いのかHDRみたいなことやってるのか、ちょっと気になるポイントでした。360°を一度に撮るってことは、日当たりの強い側も影の側も一度にひとつの画像に入ってきやすいってことだから、極端な明暗差出ちゃいますよね。なるほどなあ、こういう問題あるんだなってはじめて知りました。しかし、次のモデルから白飛び防止機能がついたっていうの、さつきにとってはくよくよポイントですね、これ。

そして今回ラストのヒキ、春乃にかかってきた電話。富士山一周レポ漫画を描いてみないかという申し出。タイムリーという反応見るに、きっとノリノリでやってくれそう。自作ぐるぐるマップカーが活躍するか、あるいは漫画膝を押して歩くこととなるのか。どちらになってもなにか大きな見どころありそうですね。

『うさパン焼いて悪いかよ!』

ハチたちの通ってる高校、基本バイト禁止なんですね。許可があったら大丈夫。でも無許可でやったら停学までありうる。結構厳しいんだな。禁止とあっても割と黙認みたいなとこもありそうだけど、そのへんきっちりやってる学校なのかも。で、ここで実際厳しく取締られる事例をわかりやすく見せてくれた、クラスいちのバカ度肝くん。ああ、本当に停学までありえることを実感させてくれました。

クマはちゃんと許可というか了解とってるんですね。家業の手伝いというのもあるし、職業訓練的な面もある。で、この時にクマのいった、ハチもうちの家族ってことにしたらいいっていうの。終盤のハチのピンチでそういうことにしちゃうんですか!? って色めき立っちゃったりしましたらさ、クマの母ちゃんと先生の個人的関係、個人的上下関係? でもってうやむやに解決されてしまった。

ああ、惜しかった。というか、クマの母ちゃん、なにものなのか。なにかしら過去にあったろうこと伺わせた場面ですが、そんな荒れてたかも知れない母ちゃんが、父ちゃんと出会って店開いて頑張ろうって、そんな気持ちになったこと思えば、なにか微笑ましいというか、いい出会いがあったんだろうなって思わされますよね。いずれ、もうちょい詳しく知りたいところでありました。

さて、今回はクマの将来の目的がかたまったり、ハチのバイトが友人たちにも認知されたりと、状況がより一層にしっかり固まった感じしましたよ。店でのハチの役割やそのやりがいも描かれた。個々のキャラクターが、なにを目指せばいいのか、なにを頑張りたいのか、そういう目標やなんかが明確になっていくの、いい流れを作っていました。

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