『まんがタイムきららキャラット』2022年11月号、昨日の続きです。
『ニチアサ以外はやってます!』
あかねとたすく、ふたりの決着がつきました。3分間で多く得点した方を勝者とする、ルール無用のオールコート1on1。特撮研からあかねを引き離そうと必死に動くたすくは、ルール無用の言葉どおりあらゆる手を使って勝ちにいく。対しクリーンなプレイを徹底するあかね。
この対照と思わせてからのあの展開。自分の身を危険に晒してまで、あかねに自分か特撮研かの選択を迫ったたすくに対する答なのでしょう。自分の大切なものに手を届かせるためなら、一線だって踏み越えてみせる。まさにその一線を超えたあかねの判断は、大切なものをひとつでも多く、いやむしろ余さず掴みとるためには、自分をがんじがらめにする枠組みさえ壊してみせる。そうした決意に満ちたもので、まさしく貪欲。すべてをしあわせに満足させたいと願う、今の彼女の気持ちそのものの表れであったと感じさせられました。
あかね、たすくとの関係にではなく、自分の思いにこそ決着をつけた。そんな印象のあったラスト。思いつめたあかねから、明るさをともに前を向く、そんなあかねに戻ることができた。そしてここからは制約から解き放たれたあかねのターン。たすくも仲間に迎えての新しい局面に入りますね。
『死神ドットコム』
借金のカタにカジノ船で働くことになったタマとメルメル。バニー衣装でというのですが、バニーの意味をいまいちわかってなかったメル。着ぐるみと思ってたんか! それがこんなに露出の多い衣装で、いやでもメルメルよいな。あの危ないお姉さんたちが執着する理由、わかる気がします。
しかしお金とキスを賭けたブラックジャック。キスとかゆうてますが、ほっぺたに吸いついてますやん。どんだけ負けたんかわからんけど、頬があざみたいになってますやん。どうせ好かれないならと、割り切ってやりたい放題やってるっていうのが、このお姉さんの業を感じさせていやはやヤバい。これまでも、接し方間違えて嫌われてを繰り返してきたっぽいですね。
しかしこの漫画はヤバい人が多すぎる。タマもヤバいんですが、それ以上のがいる。大家がそうだし、今回のお姉さんたちもそう。まさか子供化させられたタマを見てね、トランクに詰めて連れ去ろうとしてるとか、ヤベえ! 犯罪ぎりぎりじゃない、犯罪そのものだ。
いやもう、ほんと、今回のカジノ労働編、次回にも続くそうですが、どういう決着を見せるのだろう。メルが同僚のお姉さんにそそのかされて賭けた馬、これが大穴、逆転の一手となったりするのかな? ならなかったらすごいよな! いずれにせよ、なんとかならないとタマは連れ去られそうですが、この漫画ではその展開もアリな気がするから油断なりませんよね。
『ひよ&びびっと!』
ひよからあやもりんへの衝撃告白。表情が薄い理由、それはひよがアンドロイドだからというんです!
その騒動の発端は、あやもりんのドッキリ仕掛けられる動画。動画じゃなくリアルあやもりんの生のリアクションを見ないでどうする。いや、でもドッキリなんて仕掛けていいのかな? 葛藤するひよが、あやもりんからのドッキリを受けて決意をかためるくだりとか、本当に面白かった。ええ、ひよアンドロイド説はこの子の渾身のドッキリだったわけですね。
偽の腕まで用意してきたひよ。気合いの入り方がはんぱではありません。あやもりんに告白、その後、腕を外してみせ、さらには機械油をゴクゴクやってみせる。アンドロイドとバレたら組織にスクラップにされるかも、内緒にするよう念を押して、さあこれで終わりかと思ったら、次から次に畳み掛けていくんだ!
でもこのドッキリの積み重ねが、あやもりんのみならずクラスの皆、さらには先生までもを巻き込んだ大ドッキリに繋がってしまうのがおかしくて、しかもここにいたるまでに、本気の本気でひよのこと心配していたあやもりんがですよ、ドッキリと明かされて怒って追い掛けてくるっていうのがもう本当に面白かった。
表情の薄いひよも、しまったやりすぎたって顔してますよね!
今回の騒動、ひよもやるときはやるんだな。やりすぎってくらいやるんだなってのがわかって面白かった。憧れのあやもりんに対する遠慮やなんかもなくなってきて、憧れながらも対等の友達感出てきていますね。いい感じです。
- 『まんがタイムきららキャラット』第18巻第11号(2022年11月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿