『まんがタイムきらら』2022年11月号、昨日の続きです。
『スロウスタート』
栄依子、尋常でないことしますね!
土日とか休日、しばらく一緒に遊べなくなると予告された冠。理由も聞かないのはすごいな。続くやりとりで何度も言及されるように、察しているのかも知れませんね。
ええ、栄依子は冠の誕生日プレゼントに全力出すから、一緒に遊ぶ時間もとれないっていうんです。
そこからの展開! 冠と出会ってからの数年分のプレゼントを作ったというのですが、学校用のカーディガンにはじまり、お出かけニットワンピ。そして部屋着のフードつきゆったり服。これ、学校外出自宅、あらゆる状況で栄依子を感じることができるようにってわけですかい!?
で、最後の最後、別れ際に冠がいうんですよ。出会ってから4回誕生日があった。けれどプレゼントは3つ。ということはもうひとつあるのでは?
さすがの展開。ここで贈られたのが指輪! 冠の左の薬指にぴったりだ! いやもう、これには察する達人の冠も驚いた模様。ええ、ふたりの関係の特別感、これでもかと描かれていましたよね。
『ほぐして癒衣さん。』
突然降り掛かってきた仕事で、忘年会への参加が遅れる癒衣と夏鈴。先発する富美子はというと、たまたま話すことになった八潮と利害一致、共闘関係を築くというんですよ。夏鈴がくるのを待っている八潮。対し富美子は癒衣が目当て。八潮×夏鈴を成立させたら、自然癒衣と自分の関係も進むのでは!?
いやいや、ここは人の心の機微ってやつがありますから、たとえ夏鈴を引き離すことに成功したとしても、夏鈴に向けた癒衣の気持ちが富美子に向くかは別問題よ!?
富美子の謀略。計画倒れになったりせんかな、と思ったら、それ以前の問題。八潮がすすめられもせんのにどんどん飲んじゃって、それで酔って富美子の膝で寝ちゃうんですよ。ああ、癒衣からも夏鈴からもふたりは仲良しと思われちゃって、いつも報われない富美子。年の終わりも、やっぱり報われないんですね。
と思ってからの大逆転! ああ、よかったではないですか富美子さん。気を利かせて身を引いた夏鈴がなんか面白い。ええ、ただならぬ雰囲気ですもんね。たまには富美子にもいい目があってもいいと思っていたんですよ。よかった。いい年越しになりそうですね。
『蜂も刺さずばうたれまい』
咲姫とすずめ、一緒にお出掛けですよ。蛍は仲間外れ、ではなくて、咲姫の申し出、ラーメンを食べにいこうというのを聞いて、暑いのにラーメンなんて無理と参加断念。ええ、咲姫のチョイス、結果的に正解だったわけですね。
しかしラーメン屋1件目でのふたりの会話。今どきの若い人は、ラーメン食べたらこれくらいすらすらと分析的に感想出てきたりするものなの!? で、しかもハシゴ! 何杯でもいけるのか! これが若さか……。ラーメン店を集めてのイベントみたいなんですが、ああいう場では何店舗もハシゴしてがんがん食べるのが普通なんですかね。自分なら2杯いけないかも知れません。
で、2件目なんですが、まさかの朱音がバイトしてるとか! でも、朱音さん、いけない子だなあ。バレたら恥ずかしい、とかじゃなく、咲姫とすずめの関係を妨害してやろうだなんて考えて、いやもうせんでいいことやって失敗するってやつじゃないですか。しかもその妨害も、そこまで効果が出てないっぽい。というか、すずめも咲姫もこれはこれでウマいしまあいいかって、海のように広い心!
朱音は本当に損するタイプの子ですよね。すずめのテーブルかまいすぎたせいで叱られるハメになって、しかもそれでもこりてないのがこの子らしい。すずめに正体バレてるの判明してからも、咲姫との仲を見せつけられたその上に蛍との仲も見せつけられて、それで気持ちが収まらないの。
この人のしあわせ、望んでいるものは、こうした気持ちに収まりつけたその先にありそうな気がします。
- 『まんがタイムきらら』第20巻第11号(2021年11月号)
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