『まんがタイムきららキャラット』2020年3月号、昨日の続きです。
『アニマエール』
夏合宿ですよ。自分も特別になりたいとやる気出してるこはね。けど、この子の場合は気負うほどに駄目になる、空回りタイプでありますね。
新入部員、兎和がいいですよね。日陰から出られない。ずっとスケッチしてただけなのに、疲労困憊、立てないほどに衰弱している。うん、この子、かなり好みですよ。実際この子が自分でもチアをやる日がくるのか、それはわからないのだけど、でもどちらであっても面白くなりそう。今は非チア部員でがんばってほしいところです。
さて、空回りのこはねが出会ったふたり、根古屋姉妹だ! この子たちいいよねえ。奇遇にも夏合宿なんだそうですけど、一緒にいた八木先輩、この人と話したこと、こはねには大きな意味ありましたね。しかし、この八木先輩、かつて特別を感じたひづめに対してネガティブな感情を抱いて、いうならばあの子がチームを抜けるきっかけを作ったひとりだったわけだけれど、その彼女が過去を悔いていること、よく伝わってきて、それだけにこはねと会って話して、そして救われているところ、しみじみ思うところありました。
思えばひづめがチアを続けているのも、こはねあってのことでしたね。ええ、特別じゃないなんて思ってるこはねだけど、いやいや間違いなく特別なひとりですよ。とりわけひづめの中では、みたいにも思わされることたびたびです。
『精霊さまの難儀な日常』
今回はルカのボーナス回だな!
このところルカが感じる謎の視線。しかし表現がアレだな! なめまわすような視線なんだ! 自分は超絶美少女だから云々いって納得してるっぽいところあるけど、いやいやまずいまずい。もっと危機感持っていただかないと!
まあ、その視線の主、サラだから問題ないんですけどね。
サラのことが大好きなルカ。学校でも、皆の注目集めてるサラにやきもち焼いたりして、もう大変なんですけど、今回はそんなサラが自分のこと大注目してくれているとわかったり、さらにはふたりで下校イベント! 半分人である今だからこそできること、手つなぎイベント!! さらに加えて水って綺麗なんだなって、まさしくルカを喜ばせるイベント盛り沢山!
いつもはなかなか素直になれないでいるルカだけど、ふと見せた素直な表情、その姿、大変に美しくて素敵でした。この人、いつもこうしていたらいいのにね。というか、まっすぐ素直に伝えないことには、サラにはいつまでたっても通じませんよ? そんな今回、ラストがね、惜しい! 惜しかった! もうひと息ってところが難しいんですね。でも、こうだからこそルカだ、って感じもするんですね。
『あやしびと』
みぞれ、可愛い……。
アヤ、勉強遅れてるのか。このままだと赤点だって校長から警告うけるんだけど、留年してもいずれもとの世界に戻るから大丈夫って! アヤ、心が強いな。いや違うか、ちょっとしたやぶれかぶれだな。寮からほっぽりだすぞっていわれてはじめてやる気出すアヤ。うん、でもちょっと気持ちはわかります。
勉強会、みぞれが勉強教えてくれるっていうの、目が悪いわけでもないっぽいのに賢そうにみえるからって眼鏡かけてきて、残念! っていいたいけど、いやいや、最高だと思う。
カバネとサカサも参加してくるの、サカサが性懲りもなくアヤの正体探ろうとしたり、ことあるごとにアヤのこと煽ってきたりするんだけど、そのたびにアヤ、渾身のセクハラで対抗するのがねもう完全にお約束になってる。でも、これ、かなり仲良くなってる感あるやりとりではありますよね。悪くない、悪くないですよ。
今回、この世界の常識みたいなことととか、それから彼女らの背景、関係性なんかもよく描かれて、読みごたえある楽しい話になっていました。命名のならわしとか、サカサの成績とか、でもってカバネとみぞれの仲にアヤのこと大好きすぎるみぞれ! あの、アヤがサカサに勉強教わろうとしたときの様子! 拗ねた姿がやたら可愛くて、今回はほんとみぞれ回でした。
『せんぷくボンバー!』
これ、面白いなあ。
敵の組織に潜入しているレッド。完全に組織の仲間にほだされちゃっていて、というか組織のメンバーがあまりに不甲斐ないせいといってもいいものか、役職としては下っぱ戦闘員なのに保護者みたいになってしまってますよね。
潜伏任務中だから戦いに参加できない。なので戦隊メンバーに代わりに出動してもらうよう頼むんですけど、これ、出勤なんだ! まあ仕事なんだろうな。だったら出勤だよな。でも、ブルー、バイト優先しちゃうんだ。
代わりに出勤してきたグリーン。この人もなんかいい人ですね! 戦闘中、猫耳つけてるレッドに当惑しながらも健気に戦って、それで敵幹部を攻撃したら手加減してやれってダメ出しされるの! そうか、帰ってから泣いてるのか。それは確かにつらいな、気の毒だ。そのいたわる気持ちがおかしくて、でもなんだろうなあ、敵幹部、可愛いんだよなあ。レッドがこうなるのわかるんですよ。
でもって極めつけ。なんとグリーンからお見舞いのおまんじゅうが届くのか! 住所ばれてる! しかも詫び状つきって、どいつもこいつもいいやつだな!
このどうにもゆるい戦隊もの。なんか目が離せない、そんな感じになっていて、ああ自分もこの組織のメンバーにほだされちゃってるのかも知れません。
- 『まんがタイムきららキャラット』第16巻第3号(2020年3月号)
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