『まんがタウン』2020年2月号、発売されました。表紙はクレヨンしんちゃんメインに『まんがタウン』創刊20周年をお祝いしようって雰囲気ですよ。しんのすけのシャツのとこにタウン掲載の漫画、登場人物が勢揃い、そんな雰囲気、これもまたにぎやかでよいですよ。タウン20周年、クレヨンしんちゃんは30周年。ほんと、これはすごいこと。節目ですね。おめでとうございます。
今号は新規ゲストが1本です。
『モフモフおじさんとOL』
ヒロイン、いきなりえらいことになってますね。朝、通勤途中からもう泣いてるのん? いったいなにごと!? 大事件!? 聞けば借金、身売りと物騒な話。さらには結構つぎ込んできた? 悪い男に騙されてるの!? 心配して聞いてみれば、んー? なんか違うっぽい? なんとまあ、地元遊園地の閉園にショック受けてたんだ! 園のキャラクター、トロロに執心していて、しかし園がなくなったらトロロはどうなるの? 私の心の支えはどうなるの!?
よっぽど好きやったんやなあ!
でもそれで、職場に派遣されてきたおじさん、登呂さん、みためぽっちゃり、動きもゆったり、その人にトロロを見出して、初対面でお腹モフらせてくださいー!? 登呂さんも困ったはるやんか。まわりからセクハラだっていわれてるの、そらそうだな、確かにそうだわ。このくだり、おかしかったです。
しかし、この出会いからなにかしらの発展あるのかな? とりあえず登呂さんを登呂さんとして好きになるのだとしたら、トロロからの卒業とか必要になるのかな?
『新婚のいろはさん』
ふたりの年越しの情景。独身時代は適当ながらもそれっぽくやってた始。そうか、切りモチ、カップそばにぶちこんでもちゃんとやわらかくなるんだ。でも、それ、そばがめちゃくちゃのびてない? 年越しそばと年明けの雑煮、一度にすませられる時短効率めしなのでしょうか。
いろはのおせちもいいですね。だて巻きカマボコは店売りのを切っただけ。でも上等なの張り込んで、大げさじゃなくていい、お重にはいってなくてもいい、飾り気なく簡素で、けれど気がきいている。このふたりには似合っている、そんなおせちだと思いました。
ふたりのよさは、この飾り気がないところ。こたつでゴロゴロしてるのもふたりらしくって、いやゴロゴロじゃなくてイチャイチャなのか? この気安くじゃれあうように話している、それでもう充足しているというのが、このふたりなんだと。ちょっと当てられながらも、それでもほっとするような安心感がありました。
『レトロゲーとかマジウケる!』
特別編か! これ、もし2巻が出なかったらどこにも収録されずに終わってしまうんだろうなあ。惜しいなあ。面白いんだからぜひとも売れてほしいって思いますよ。
父が会社でゲーム機もらってきたんだけどあげる、友達のえりながいうんですね。全然わからんからっていうんだけど、せっかくだからちょっと一緒に遊んでみないか。美咲に誘われて押し掛けてくるのがよしおじの部屋なのか! すっかり溜まり場になっとるな。しかも、このえりなって子、新キャラなんだけど、以前美咲がRPGでキャラにつけてた名前、そのひとりっていうのか!
今回出てきたゲーム機、ファミコンならぬヒャミコンなんだけど、おおお、ミニHC! そらそうか、今どき手に入れてくるってなると、そらこっちだよなあ! 皆のあの驚きよう。いつでも好きなとこでセーブできる便利さにも驚いて、でも、美咲がよしおじに影響されまくっとるのおかしかったなあ。
このエピソード、すごくよかった。皆で一緒に遊んだらこんなにも面白いんだっていうの、あらためて思い出させてくれるところが本当に素晴しい。ヘタクソな人のプレイ見て面白がるというのもだけど、わかってもわからんでもいいから、一緒に対戦して勝ち負け関係なく楽しんでっていうのが、そうだった、ゲームってそうだわ、根源的な面白さ、そこまでいっていいのかわからんけど、そんな感じのこと思わせてくれたんですね。
最後のえりなと父のくだりもよかったじゃないですか。ほんと、良エピソード。これは皆に読まれてほしい、心底そう思える話でした。
- 『まんがタウン』第21巻第2号(2020年2月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿