2020年1月25日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2020年3月号

『まんがタイムきららフォワード』2020年3月号、昨日の続きです。

『球詠』

新越谷、いよいよ大ピンチですよ。一死満塁のチャンス、2点のアドバンテージを覆すことはできるのか!? けど、ここでまさかのダブルプレイ。 制球に優れるピッチャー相手に、そうそう打たせてもらえない。打てたとしても、守備がまた優れているというのですから、いよいよ格の違いが見せつけようというかのごとき展開。これ、ほんと、勝ち目ってあるんですか?

新越谷の守備も負けてないんですよね。ヨミの癖が読まれてしまっているハンデをチーム全員でカバーしようとするかのような好守備。ああ、チャンスこそは逃がしたけれど、これで再びのチャンスに繋げていけるかも知れない。

そう思わせたところで、敵方、柳大川越のあの守備でしょう。ピッチャー大野の投球が場を完全にコントロールしてしまっている。正攻法の野球にはこちらも正攻法で応えるしかない。だというのに相手の守備の厚さが破れない。この逆境!

さあどう切り抜ける? と思うも、本当に勝ち目が見えなくて、でもここで負けるわけにはいかないんでしょう? どこに逆転の目があるというの? ほんとまったく先の見えない状況、一種絶望的なヒキ。ほんと、これ、穏やかじゃありません。

『はるかなレシーブ』

勝負が決しましたね。ギリギリまで粘って粘って、追い付かれて、マッチポイントを制することができるのかという局面。ここでポーキーをずっと警戒させてきたかなたのスパイクが生きるところ。ああ、かつてかなたはこれを武器に戦ってきたんだった。それがここに再び勝ち目を作ったところに熱いもの感じました。

勝負が決してからが本番といってもいいのでしょうか。ただビーチバレーでの勝ち負けが描かれる漫画じゃないということ、しっかり実感させられて、夏希と沙都子の気持ちの通じたところ、それから夏希と姉の会話、じんとくるものありました。ああ、夏希、いろいろを乗り越えたのだということを見せてくれた。姉への宣戦布告、あの表情が実によかった。

そしてはるかなサイドでは、いよいよ次が決勝戦。約束の戦いに臨もうという状況。こちらのドラマも見逃せないですよね。と、ここでちょっと気になるのが、かなたが自分の右手を心配している素振り。あれ、手首を痛めてたりするのかい? 心配になりますよね。どうか満足に戦い抜いてほしい。悔いのない、かなうなら好勝負のすえに勝利を勝ち取ってほしい。そんな気持ちでいっぱいです。

『スローループ』

この漫画は表情がほんとにいいなあ。明るい笑顔の小春。ちょっとかしこまってるひより。そしてなんだこの色っぽさ! 恋がね、ほんと、たまらんよな。と、ここに新しい登場人物、一花の友人、宮野楓が登場ですよ。すっきりとした美人さん。かと思ったら、一花を前にした時のあの表情! いいよなあ。ちょっとぶっきらぼうで、でもってあの半目! ああー、半目が魅力的なのかも知れない。いや、半目といういいかたで正しいのかはわからんのだけど、恋もそうでしょう? すごく魅力的、色気がある。これ、実に強みだと思いますよ。

さて、小春の釣り上げたシイラの調理ですよ。メニューはカルパッチョに決まったのですが、若干一花に振り回されてる感のある楓。なるほど苦手というだけはある。というか、一花には地が出るところがね、なんかいいですよね。一連の会話。そして小春たちが帰った後の昔話も。

ここに、小春たちが友情育んでいるように、かつてともに育みあった一花と楓の物語を感じるようで、なんか嬉しい気持ちがした。思わず笑顔になる、そんな感じがあったのですね。

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