『まんがタイム』2020年2月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』をメインに、フィギュアスケートですね。ドーンと中央に部長代理がポーズをつけて、その周囲に『六畳一間の憑き物石』こいしが、『俺のベッドはヨーコのもの!?』陽子が、『花丸町の花むすび』花子が、華麗なフィギュア衣装でもって舞っているというのですね。ジャンプ中の陽子、スパイラルをしている花子。こいしは一番ニュートラルな感じ、けどこの人のこういう姿、ものすごくレアだな。とてもきれいで魅力的。ええ、いいイラスト、素敵な表紙です。
『ローカル女子の遠吠え』
秋津さんの奇行。これなにごとかと思ったら、女子から降りようとしてるのか。そうか、女子でいるっていうのは大変なんだな。でもこの人は、そういったものから解放された時が一番魅力的になると思う。無理におばさんになんてならなくても、女子であろうとしないでもいい、みたいなそんな感じ。
そして今回の秋津クッキング。新境地じゃない!? アップルパイ作るんだけど、りん子や江崎の前であの奇行、やっちゃってるんだ。りん子がひいてるのもすごいんだけど、自然体で受け入れてる江崎もまた怪物級じゃない? そして今回のはっちは必見。楽しそうにインテリア工夫して、ニコニコして、りん子に見事に伝わらなくてふくれて見せてっていうのね、おお情感が豊かだ。素晴しかったです。
しかし今回珍しかったの、狼狽したり雲春の指摘に大ダメージ受けたり、そんなりん子の姿見られたのも面白かった。いや、わりとこの人、狼狽したりダメージ受けたりしてますけど、今回はなんか特別なダメージ感ありましたよね。
『六畳一間の憑き物石』
新婚感に浮かれるこいし。この人、人? ともあれ、この人、瞬のこと大好きよねえ。同居して、浮かれて、けどあまり関心持ってもらえないことが面白くなくてっていうの、これ全部亜依に聞かれて、興味津々深掘りされて、その時々のこいしの変化、うろたえよう、これは本当にチャーミングでした。
そんな話題のさなかに、こいしの来歴がわかりそうな情報が差し込まれたりね、瞬がこいしの石を持って帰ってきてしまったあの日、あの夜、その飲み会に亜依も参加しとったのですか。なので、その時の会場、帰り道が推測できたら祠の場所もわかるかもしれない……。
と、そうした解決? の道筋示しながらも、今回一番のトピックはやっぱりこいしの恋心なのだと思う。けど、瞬にはまるで通じないよねー! よほどアクロバティックなことするとか、よほど衝撃的なことあるとかしないと、この関係の進展はなさそうで、こいし浮かばれませんな。
『ハニトラなんか怖くない!』
冒頭から山田さん、輝いてるなあ! 綾小路から興味を持ってもらえたことが嬉しい模様。でも、綾小路、小心者だからプライベートなこととかよう聞けない。まあ部長に釘刺されてる事情もあるからなあ。世間的にもこのへんいろいろ厳しいし。
そんな綾小路の次の展開。ああ、水木部長、いろいろ世話焼いてくれていい人ですねえ。単純に面白がってるようにも見えますけど。今回は折り紙手紙で気持ちを伝えます。いや、気持ちは伝わっちゃいないな。端的にいって質問事項だ。折られた手紙広げる過程で、山田さんが好きが出てくるのいかしますよね。それだけに絶望もまた深そうではあるのですが。
しかし今回、山田さん大失敗。折り紙手紙で凝りすぎて、尋常じゃない複雑なの作っちゃったかあ! 綾小路ちゃんと開けなくてビリビリにしちゃったんだ。その手紙に書かれていた好きな相手っていうの、綾小路のことなのかな。よもや違ったりはあるまいな! わからん、どんな展開くるかわかったもんじゃない! でも、このふたりはじわじわでもなんか進展してるところあるようで、水木部長も満足されるのではないでしょうか。あの手紙の折り方教えたい水木部長、めちゃくちゃ可愛かったですよね。
『茨城ってどこにあるんですか?』
ああー、多恵ちゃん、大ピンチなの? 筑波山からの夜景、鈴子を誘って見にいくことになったんだけど、なんと、森戸がいない。なぜか。森戸抜きで鈴子とふたりきりの状況作りたかったのか!? などなどいろいろ思ったら、あー、ケンカなんだ。と思ったら、多恵が一方的に決めつけて逃げてきちゃってるだけじゃないの!
一緒に筑波山スターダストクルージングにいこうと誘うつもりではいたんだ。でもクラス上位階層の子から原宿にと誘われてる森戸見ちゃって、森戸が答える前に原宿いくと決めつけちゃってるのね、これ多恵の価値観もあるんだろうなあ。この子の中に、原宿いきを誘われて断わるという選択肢はきっとないんだ。それで森戸もそうに違いないって思い込んじゃってるんだな。森戸の一番はいつだって多恵なのになあ!
そんな森戸の大逆転、あれはすごかったですよね。展望台で待ってるんだよ? これ、ストーカーかなんかかと思った。多恵の動向、調査把握とかしとるのかと思った。でも違うのか。これ、前からの約束やったんか! 多恵、ギリギリセーフだったんか。でもほんと今回、森戸がどれだけ多恵のこと大切に思ってるか、そしてまた多恵にとって森戸がどれだけ大切な友達であるか、それがよくよく見てとれて、充実のエピソードでした。
また、森戸が可愛い。というか美人よね。みんなチャーミング、魅力的なんだけど、今回はいつも以上に森戸の魅力が描かれて、大満足でありました。
- 『まんがタイム』第40巻第2号(2020年2月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿