『まんがタイムきららMAX』2020年3月号、昨日の続きです。
『しょうこセンセイ!』
すごいな。しょうこ先生、いつもなんか動きが可愛いみたいな、小動物的愛され方しとるわけですけど、実際その知能となると尋常じゃないものあるんですね。それがしっかり描かれた今回、実に面白かったです。
生徒会の最上さん。この人もまた天才なのか。まさかのしょうこ先生に勝負挑んできて、中間テストだと自分は出題側だから勝負にならないと。なので互いに問題出しあって、それで勝負しましょう。
それはいいんだけど、その出題の傾向がですね、やっぱり違うんですね。しょうこ先生は相手のこと考えて、このくらいの問題なら解けそうと思ってテスト作ってる。対して最上さん、持てる知識総動員して、しょうこ先生を捻じ伏せにかかってる! でも、それをばっちり解いてくるってんだからしょうこ先生すごいな。なるほどなあ、面目躍如じゃん。
その後の勝負、かるたやったり将棋やったりも面白くって、そうか、こういうのだとしょうこ先生が勝てないのか。完全にムキになっちゃってるのがね、やっぱりこの人の愛される所以っての描き出してて、でもこうしてしっかりつきあってくれること、それは最上には嬉しかったんでしょうね。
あの、ぐるぐる眼鏡で表情の見えないこの人の、本音、喜びを見せた時のあの表情、素敵でした。ラストのしょうこ先生とのやりとり、これもまた魅力的でありました。
『エンとゆかり』
ゆかりたち新人で組んだパーティを狙って、凶悪な魔物が移動中。ここからの緊迫感、すごかったですよ。青ざめるかなえ。ゆかりを助けるべく、つてを頼って熟練者をゆかり救援に向かわせようとするくだりね。ああー、前回鍵の魔物にやられちゃった冒険者、それがかなえのつてだったんか! しかもこのくだりで、この人たちがかなりの熟練者だったことがわかる。
あかん! ゆかり、ピンチもピンチ、にっちもさっちもいかない大ピンチじゃん!
ここから、エンに助けを求めにいく流れは納得させられるもので、ゆかりの危機と聞いて飛び出していくエン。対しゆかりはというと、鍵の魔物と一緒にクッキーとか食べちゃって、でもなごやかな時間はあまりにも短くて、ああ、魔物が追ってきた魔術の使い手、アメが危ない! ゆかりとチリを逃がそうと、自ら名乗り出て、ああ駄目だ、自分を犠牲にする気でいる。
エンを雇っているロッソ。いまいち正体のわからんこの男の、けれどエンのこといろいろ気にかけているっていうのがわかるくだり、大変よかったです。そしてエンがゆかりたちのこと、大変に大切に思っているということ、それがはっきりするのもとてもいい。
それだけに、ラスト、アメのピンチにぎりぎりで間に合ったエン。その活躍。あまりに強い鍵の魔物にどう対しようというのか、その勝負の行方、気になります。
『のむラリアット!』
大変な人しかいない……。
今回登場した先輩ふたり。部長の美森恵に副部長の青井海音。とりわけ海音がたいがいで、一年生相手に先輩風吹かすの、楽しみにしとったのか! 用があるからと恵、翼は席を外して、なので一年ふたり、みるくと桃のことは海音に託されたわけだけれど、海音さん、いろいろ駄目な人だ!
威勢だけはいいけど実はけっこうビビりとか、でもそのわりに弱い者いじめがしてみたいんだよぉ!! って、そんな迫力いっぱいにいうようなことじゃないよ! かっこわるいよ! しかもそこからのダイブに対する偏愛? かたよってる……。かたよってるよ……。あの、棚橋選手とは何も関係ないポーズですってのは笑っちゃったけど、ここからの特訓? ほんとに海音、駄目すぎて、この人のこと、キャラとして愛していけるだろうか……、ちょっと不安に思ったら、桃のボディプレス炸裂ですよ!
桃、やったぜーっ! しかも最後に伝えようとした言葉、翼ちゃん、メガネもかわいいね。ここに及んでそれ!? でもわかるーっ! おかしくってですね、さらに海音、しっかり恵におしおき受けるの、うん、このバランス、大変よかったと思います。いけないことしたらちゃんと怒られる。ええ、因果応報。
この漫画、海音はヒールとしてのポジションにあるのかも知れませんね。となると恵や翼がベビーフェイスということになるのかな? こうした役割考えならが見るのも楽しむコツになりそうですね。
- 『まんがタイムきららMAX』第17巻第3号(2020年3月号)
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