『まんがタイム』2020年2月号、先日の続きです。
『良倉先生の承認欲求』
ほんと面白い。今回初登場の美術教師。若くてイケてそうで、生徒からも人気ありそうな上枝先生。なんと、この人もぶんちょー紳士の秘密を知ってるのか。半年くらい前にバレてしまってましたか! しかも、この人、ひとりでかわいい店にいけない良倉先生にひっぱりまわされてるんだ。すごいな、こいつは面白くなってきたぞ。
上枝先生の良倉先生への対応も面白くって、嫉妬モンスターとか呼んでるし、しかもその理由、SNSのフォロワー数、上枝先生の方が多いからなのか! なるほど、上枝先生、兼業イラストレーターで、しかもイラストの人気、結構あるのか。星畑に上枝先生のアカウントを教えさせないのも、露出度高めイラストがあるから、じゃなくてひとりでもフォロワー増やしたくないから! すごい、すごいよ良倉先生。もうなにも隠そうとしていない。あらわすぎるよ!
でも、こんなでも良倉先生が嫌われないのがすごいですよね。なんというか、この人、可愛げがあるんだよなあ。散々わがままっぷり発揮したかと思ったら、自己嫌悪でヘコむじゃん。そんなところが可愛げなんだろうなあ。あと、度胸がないのね。かわいい店にひとりでいけないっていうの。星畑に頼れない時は上枝先生に頼ってたっていうの、ほんと、良倉先生、ツンデレなの? しかも店でも傍若無人。上枝先生とカップル並び。居心地悪そうな上枝先生とまるで気にしない良倉先生の対比もおかしくって、いやもう最高でした。
『テレパス皆葉と読めない彼女』
あんまりに皆葉が朴訥少年だったからなのか。最近投入された笹本がいい役割り演じてくれてますね。澄花のお弁当、なんでそこまで頑張ってくれるのか。皆葉はすまなそうにして、感謝してることも間違いなくて、それはいいんだけど、澄花の気持ちはまあ気づいてないよね。そうしたところにいい感じでつっこみ入れてくれてるの、それが笹本。でも積極的に介入しようとしない、そうした距離感は好感持てますよ。
今回のメインは澄花って感じしますね。家で料理作ってるの。お弁当の話題、お母さんは好意的に、対してお父さんは動揺してっていう、この関係。可愛い娘に彼氏だなんて!? まあお父さんは穏かじゃないわけですね。でもそんなお父さん、完全にお母さんに制御されてて、お母さん強いなあ。澄花もいつかはこんな風になるのかな。
お父さん、作曲して生活してるのね。あるいは歌手? その原動力が娘のこととかね、面白かった。そしてちょっと丸くなった澄花。大ピンチ。うん、このいろいろ、思い悩んで、いろんなことに喜んでといった様子、実に魅力的。よかったです。
『瀬戸際女優!白石さん』
SNSに振り回される白石さん。面白いな! それにいろいろと示唆的だ。
これまで気にしたことのなかったSNSでの評判。けれど知ってしまったら意識しないではいられない。劣化したとかね、好きなこと書かれてね、まあ面白くないわけで、好きだ、よいねといってくれる人があれば、嫌い、下手、悪くいう人もあって、意見はいろいろってことわかってても気になるもんは気になるんだ!
わかるー! いやほんと、白石さん、あんまり思いつめないで!
今回、白石さん、いろいろ裏目だったけど、真島監督と会って話して、艶っぽい話にはまったくならなかったけど、白石さん、気持ちが好転したのよかった。ああ、次回は白石さん、挽回の時ですか!? のびのび、楽しそうに仕事に取り組んでるとこ、それが気持ちいい人だから、活躍するの期待しちゃいますね。
『お天気おねえさんの晴れ舞台』
カメラがまわるといろいろ頑張れちゃう琴音。スケートリンクでくるくるスピンしながら天気予報をお伝えって見事だな、すごいよ。
気象予報士の試験を前にして勉強に打ち込む琴音。その原動力、おばーちゃんとの再会、そしてパフェなんですね。でも、そんな琴音に気になる電話。ええーっ、おばーちゃん、手術なの!? 死んじゃったらどうしようって気持ちが揺れちゃって、仕事にも身が入らなくてっていうの。
けれどそこで見せた琴音のプロ意識。意地ですね。ずっと下がり眉だった琴音が、きっと眉尻あげて、続けて仕事への決意を口にするその流れ。この子の頑張り、それがもう痛いほど伝わって、またそれを受けての牧の言葉。ああ、自分の後悔、過去のこと思い返して、そこに琴音の思いを自身にぐっと引き付けて、その上で発されたあの言葉ですよ。琴音もぴしっと気合いみなぎって、ああ、このくだり、素晴しかったです。
結局は取り越し苦労ではあったんですけどね、でも肩透かしだなんて思わない。なにごともなくってよかったなあ! ほんとにそう思いましたよ。それもこれも、琴音のおばーちゃんが好きという気持ち、それがしみじみ感じられるからでしょうね。ええ、いつまでもおばーちゃん元気でいて、琴音の頑張り見てくれたらいいなあって思います。
- 『まんがタイム』第40巻第2号(2020年2月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿