『まんがタイムきらら』2020年2月号、一昨日の続きです。
『トールさんの通り道』
大量に荷運びしてるの、モンスター退治に必要な物資なのか。スライムの母娘は退避済み。ということはこの準備も無駄になるかな? とか思ったら、あれまあ、リモ、スライム娘が討伐隊と遭遇しちゃったよ。
スライムみたいな非定型、うまいこと逃げられたりせんもんなのかな。いや、なかなかそう簡単にはいかんみたいですね。このままだと100%やられるとの母の見立て。魔術で討伐隊を無力化してみたものの、不用意、無力、機転も利かない、そんなリモは逃げることもかなわず、そこに身をていしてかばおうと割ってはいったトール。モンスターと通じてたこと、バレちゃいましたねえ……。
しかしリモの母、ライム、人間に敵対的、容赦ないタイプなのに、使った魔法が非殺傷系というの、気を使ってくれてるのかも知れませんね。ここで人死にを出していないこと、これが後々効いてきたりするんかな。ともあれ、今はリモのピンチ、トールのピンチ。予断を許さない状況であります。
『絶滅危惧種桜子ちゃん』
物語が動き始めましたね。
純血の人間が少なくなった日本。純粋な日本人である桜子が絶滅危惧種となるかも知れない。その状況を受けて軟禁されるというの、これ厳しいよなあ。学校にいかなくていい。勉強もなにも、全部家でできるようにする。そして許婚との結婚。ただでさえ自由のなかった桜子の、数少ない自由が根こそぎ奪われてしまったっていうんですね。
これ、どうなるんだろう。そう思っていたら、忍び込んできてくれたミラ、この子とともに家を抜け出すんだ! いわば自立の時。ここで桜子という名さえ捨てたというのがすごく印象的で、ああ、そうだ、なにも決めず、選びもせずこれまできたこの子、自分の名前をなにも選ばずにきたことの象徴として見たのか。
からっぽだった自分。自らの意思を持たず、決められたことに身を委ねてきた自分。その自分から変わると決めた時の桜子、いやもうどう呼んだらいいかわからない、新しいこの子のあの表情、それまでとはガラリと違って、これも鮮烈な印象残しました。
いいですよ。ドラマチック。はじまった、そんな感覚でいっぱいです。
『夢見るルネサンス』
エマ、来訪! リーチャの姉妹弟子なんだけど、この時を超えてきた姿、ひよりとモモカに見られちゃって、これ結構な大騒ぎなのでは? と思ったら、モモカ、卒倒だよ。本番に弱いタイプって評価、あれおかしかったです。
一緒に倒れてたエマ、こちらは空腹だったんですね。その理由、頼る先もない日本でさまよってたの? とか思えば、違うのか、面倒で食事も忘れるタイプか。ローマでの仕事はパトロンが破産してご破算。その後は、神様に導かれるままにリーチャを追ってきた、いや導かれるままじゃないよな、しっかりものだよ、この子。こうしたディテールの積み上げは面白いよね。
ひよりとモモカへの説明パートもよかったですよ。ふたり、普通に受け入れてくれて、そしてエマの身を置く先も決定して、ええ、モモカの家。これ、モモカ、嬉しかったりするんだろうか。ちょっと張り切ってるように見えるの、なんかよかったなって思えて好感触。またモモカの家に飾られた彫刻に興奮するエマ。鼻息荒くしてるのもまたよかったです。
『海色マーチ』
朝、ベッドから出ようとした途端にすっころぶあまね。どうした、水族館が楽しみすぎてこけたのか? 捻挫か? 運悪いな。とか思ったら、そうか、フィン、足ヒレつけて泳いだ、その筋肉痛でえらいことになっとるんか。珊瑚との待ち合わせ場所に辿り着くのさえ大仕事。今日はもう無理じゃない!? と思うも、いや頑張るんだ。よかった。こんなとこでリタイアとかつまらない。珊瑚に肩かしてもらうんだけどさ、珊瑚から海の香りがするって、そうかやっぱりこういうの気持ち悪いのか。珊瑚、鳥肌たつほどでしたか。
姫との待ち合わせ場所。姫の後輩ってあまねが対決したあの子ですよ。変な先輩扱いされてるあまね、ちょっとひいてる後輩ちゃん、珊瑚の介入も面白くって、やっぱりいい個性が集まってるなあ。
水族館でのいろいろもよかったです。案の定あまねが大騒ぎで、そして珊瑚も結構釣り込まれてたのが意外、こうして日頃見ない雰囲気感じられるの、やっぱりいいですね。そして後輩ちゃんとも打ち解けてきて、ええ、今後の関係にも期待できそうですよ。
後輩ちゃん、古城ひなた。あまねと名で呼びあう関係になって、ちょっとドキドキしてるあまねがいいですね。踏み込み度合いで負けてるって、なんか珍しい。そして珊瑚とも名前で呼びあうようになって、なって? なった? え? キャンセル? どうなるんでしょうね。次回、名前で呼んでたらあまね大勝利ですね。その勝敗のゆくえ、超期待です。
- 『まんがタイムきらら』第18巻第2号(2020年2月号)
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