『まんがホーム』2020年2月号、一昨日の続きです。
『うちの可愛い掃除機知りませんか?』
やる気出してる透の逆八の字眉、いいですよね。やる気空回りしないかな? そんな心配もしたけれど、なんとかケーキも作り終えて、けど、妹十萌の求めているもの、そこにすれ違いはあったっていうんですね。
アプリが、役立ったり役立たなかったり、この微妙というか絶妙な立ち回り。以前聞いていた十萌の本当に求めてるもの、それを調理中の透に伝えようとするも掃除機としての自分の本分を前にしたら全部すっとんでしまったりね、けど透の作ったケーキを前に自分の気持ち押し止めた十萌には、はっきりきっぱり自分の気持ちをいうよう指摘するの。なんでそこでそれいっちゃったかな! でもこれがあったからこそ結果ふたりの思い、それがしっかり噛み合うことにもなったんですよね。
透に一瞬よぎった、アプリや智枝には気持ちを伝えられた十萌が、実の姉である自分にはなにもいってくれないという絶望に似た思い。ドキリとさせて、そうしたらすぐアプリが姉透の気持ちをあからさまに十萌に伝えてくれるでしょう? あれ、すごくほっとした。お互い一緒だったんじゃないかって、ふたりして相手のこと思いすぎて、考えすぎて、いえなくってという不器用? でもそれが嬉しかったって思うんですね。ええ、いい話でしたよ。アプリ、いい仕事しましたよ。
『恋はリベンジのあとで』
初回の鬼久保泉のやらかし? いろいろを受けて、今回はやらかされた石田側の状況語られて、ああー、荒れていますよ。ケツ出されたことあったって、しみじみ昔を思い出してふつふつ怒りの沸いてくるというところ。うん、ちょっとわかるように思う。
でも、この石田のフラストレーションは泉との再会や苦い思い出だけでなく、同僚との関係や、仕事上のモヤモヤ、さらには付き合ってる女性との気持ちのすりあわなさ、そのあたりにもあって、そうかあ、いろいろ大変なんだねえ。いろいろが不満で、気持ちの余裕もどんどんなくなるから、さらに次のいろいろも不満。悪い循環にはいってるのかもなあ。
そんな石田の逆転策? ガーデニング趣味の上司に泉の実家の鬼久保花き園芸、同級生の家だっていって売り込みの材料にしていくんですね。はたしてこれが石田の状況を好転させるきっかけとなってくれるかなあ。あるいは、苦手にしている泉との縁を深めちゃわない? とりあえず、人生の転換点になることは間違いなさそう。あの彼女とかどうなっちまうんですかね。
『うちの秘書さま』
届いた年賀状見ている七瀬、いつになく素敵ですね。
さて、七瀬に届いた年賀状。久しぶりに会いたいとの文言見つけて、差出人は男。誰なのか、元彼なのかと不安になってるはじめにですよ、それはきんがしんねんって読むんですよ、思いっきり失礼なこといっちゃう七瀬、最高でしたよ。めちゃくちゃ笑った。
七瀬は基本的にはじめのこと子供だと思ってるんですよね。それがいたるところから感じられて、はじめのこうありたいという気持ちとすごくくいちがっちゃうところ、その面白さ、よく出ててよかったです。
さらには、昔の男? 藤田大和と七瀬が会うというの、メイドから教えられて、山田もともなって見にいってというくだり。膝からくずおれるはじめ、気をきかしてバレバレの嘘をつくメイド、でもってまるで気持ちの伝わらない七瀬と、この次から次へとたたみかけてくるようなおかしみ、もう最高でした。
加えてそこに、あの大落ちでしょう。七瀬、まさかのBL的発想!? ニブいとかそういう次元を超えている。最高でした。ええ、もう、最高でしたよ。
- 『まんがホーム』第34巻第2号(2020年2月号)
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